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こんにちは、筆耕士で書道家の清水克信です。普段は賞状筆耕が中心なので、小筆を持つことがほとんどです。大筆を使う機会といえば、選挙の為書きくらい。けれど、年に一度だけ、為書き以外で大筆を振るう仕事があります。それが――「謹賀新年」。このご依頼は神奈川のタクシー会社さまから、もう4〜5年ほど継続していただいています。枚数は20枚以上。恐らく各営業所に掲示されるのだと思います。ご依頼のきっかけは、とてもシンプル。「こういう書は対応できますか?」というお問い合わせでした
今日は会社に来ていて、朝書道する時間がなかったので、自分のiPhone内に残っていた条幅(長尺の半紙)作品から。<多宝塔碑の臨書><右2列が私のお手本(顔真卿の書:多宝塔碑)>顔真卿(がん・しんけい)の楷書の特徴は、「蚕頭燕尾(さんとうえんび)」と言われている。蚕頭(さんとう)とは、顔真卿の起筆(始筆)が角をなくして丸くおおきくなり、まるで蚕(かいこ)など、いも虫の頭のようであることを言っている。また、燕尾(えんび)とは右払いの筆先が、燕つばめの尾のように2つに分
こんにちは。筆耕士で書道家の清水克信です。先日、書写検定の監督官をやってきました。毎回感じるんですが、書道をやってる子どもたちって本当に礼儀正しいんですよね。僕は子どもに教えたことはないんですが、「人を育てる」という意味でも、ちょっと興味が湧いてきました。さて、今回はそんな僕が作った基本漢字の書き方解説動画をご紹介します。ピックアップしたのは、小学2年生で習う「安・委・育・門・毎・万・風・分・道・馬」の10文字。楷書で美しく書くコツを、1文字ずつ丁寧に解説しています。もと
こんにちは、かなり草書を忘れている筆耕士で書道家の清水克信です。先日SNSを眺めていたら「この文字が読めますか」という書き込みがあり、そこには昔に書かれた草書の画像が貼られていました。数文字あったのですが、わかったのは半分くらい。やばい!数年前なら全てわかったのに、今は半分忘れているということか。毛筆書写検定1級に合格したのが7年前・・・。ということで、ちょっと焦ったので、しばらく草書の臨書をすることにしました。今勉強しているのは智永の「真草千字文」です。「書譜」と並んで、草書