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一日能楽師入門体験①楽屋入り其の三能楽堂入りし、自身もそして先生の着替えも終えたら…一休みするわけにもいかず、すぐに舞台の準備にかかります。今回は特別に、本来は楽屋ですることはないものも教えていただきました。糸を撚る(よる)という作業です。この後行う、装束の着付けの際に使う糸を準備します。能装束は非常にしっかりとした厚い生地が多く、役によって袖や裾を縫いつけることも(当日の着付け中に縫って形にしていくんで!)その時、普通の糸では細くて動いている最中に切れて
5月17日(土)11時能meets謡十徳「山姥」開催しました。あいにくの雨となってしまいましたが…そんな中お集まりの皆さま、ありがとうございました!前回が4月上旬だったので久しぶりの謡十徳!「山姥」のどの部分を謡うのか楽しみにしていた本日です。こちらは6月14日(土)大阪観世会定期能で林本先生がツレを勤められます。シテは梅若猶義先生です。ツレがなかなか大変だと言うお話を、冒頭で観世会定期能の宣伝の中で林本先生が…まずは山姥の曲の内容から鬼婆とは違う「山姥」と言う存在のお話。
一日能楽師入門体験②着付け其の一さて!どれも大切ですが…最大限に気を遣うところだと思います。装束の着付けです。能meetsでも取り上げていますが、能の装束は一人で着ることが出来ません。これはベテランであってもそうなのです。基本は三人で(前一人、後ろ一人、補助一人)で着付けされます。これはシテ方(主役を担う能楽師)の役目です。今回は撮影場所でご協力いただいた杉江能楽堂事務局の伊地知さんにモデルとなっていただき、先生と南川さんのお二人で着付けされていきます。伊地
能meetsブログ特別企画番外編③能の道具其の一前回も出ましたが、今回から番外編③として更に更新を続けていきたいと思います。改めてよろしくお願いします!さて、道具の中でも「座る」道具について、そして「座る」という事自体について今回はお伝えしていきます。杉江能楽堂にある床几はこの鬘桶そして囃子方の座るこちら。二つとも床几と言うそうです。混乱しませんか?とお聞きしましたが、鬘桶に囃子方は座るのは極まれであるため「床几を持って来て」といわれたその状況で、ど
一日能楽師入門体験②着付け其の二前回の続き、今回はかずらから仕上がりまでです。更に煌びやかですよ!かずらをつける時は、座って行います。舞台でも主に腰掛けとして使用するかずら桶と呼ばれる道具をお借りました。調べると「葛桶」や「鬘桶」と書くみたいですね。一般的な呼び方のかつらと言わずに、かずらと呼びます。被ったら即その形になっているものではなく、ここから結ったり束ねたりして、仕上げていくんです!髪も結えないといけないそうですよ…南川さん!先生もかつて、美容
一日能楽師入門体験①楽屋入り其の一まずは能楽堂への入り方。もちろん能楽堂によって入り口は変わりますが…南川さんには「ジャケットでお願いします」と連絡をしていたのですが、スタッフの言葉足らずで…ジャケット=上着と解釈された南川さんは「寒いからと気遣ってくださった」と受け取られ…カジュアルなアウターを鞄に入れ、ジャージ姿で登場されました。本来は先生のように、襟付きのシャツとジャケットを羽織る。そういった服装です。普段能meetsではお着物姿なので、先生