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現実とリンクしていますが、私の頭のなかのお話です大丈夫な方はお進みください「一緒にこうやって観られるなんて久しぶりじゃない?」そう俺に言う笑顔が眩しくて、それが『俺と』一緒だからでは無いだろうと思うのは俺が捻くれているから…では無い筈「ねえ、聞いてる?あ、僕が奥に行くよ」何故、頬や耳が赤いのか、も熱気溢れる会場の所為では無いのだろう、と感じるのも俺が穿った見方をしているから…では無い筈「キュヒョン?」「え?ああ…本当に奥で良いの?俺が奥に行くけど…」「本当に、って何だよ変
*こちらで書いているお話はフィクションです。登場人物は実在の人物の名をお借りしていますが、ストーリーは作者の創作によるものです。《封印された過去》ユンシクは息を飲んだ。そして、ふうっと短く息を吐くと、葡萄酒の入った盃を卓の上に置いた。「聞こえていましたか。私としたことが…思わず声が漏れてしまいました」「私の顔を見て、たしかに『シン』と…」「なるほど…ですが…なぜ、その名を呼んだことがそんなに気になるのです?その名に何かお心当た
初めて出会った時から、何だか大物になりそうな予感もしていた予感が…では無くて、まあ成功するのか、それとも直ぐに折れてしまうのか…どちらに転ぶかなんて事は勿論分からなかったけれど「…チャンミンは凄いよ、うん」「え?何がですか?」スウェットパーカーとスキ二ーデニムに着替えたチャンミンは俺の前にやって来て上機嫌ちなみに、つい15分前まで俺達はここ…つまり、劇場の楽屋で抱き合っていたチャンミンは付き合う事すら俺と、が初めてセックスも勿論初めてだし、男なのに抱かれる、という負担が大きい行
ソウルから実家までは高速鉄道で約二時間長めの休暇の時にはなるべく帰るようにしているけれど、チャンミンと出会ってからは実家に帰ってもゆっくりは滞在せずに二泊程で帰る事が多くなった思い返してみれば、初めて両親にチャンミンの存在を話した切っ掛けは『最近楽しそうだし、帰って来てもまた直ぐに戻るし…もしかして本気で将来を考えるような相手が見付かったのか?』と両親から聞かれた事だった昔からそれなりに何故か異性にはモテていて、何人もの女性と付き合ってきた本気になりたくても、彼女達の気持ちに応えた
自分のペースが狂ってしまうような恋は、もう無いと思っていた30を超えた良いおとなだし、恋よりも仕事が大事だし…まあ、弱小芸能事務所のマネージャーとSP、と言えばまだそれなりに聞こえも良いけれども実際は、色物タレントばかりを擁する事務所で何でも屋のように仕事をこなしているそれでも、仕事に誇りを持っているしいつか自分の手で輝くようなアイドルを…恥ずかしくてひとには言えないけれど、そんな思いも抱いていたそんな俺の元へとやって来たのがチャンミン自分の魅力に気付いていなくて、20なのに人生に
話数はついていますが、単発で読んで頂けますこれまでのお話はカテゴリー「blackday」から読んで頂けますほんの1年と少し前までの俺は、こんな風では無かった『こんな』と言うのはつまり…恋人に合わせて何かをしたり、恋人の為に何かをしてあげたいと思う事だからと言って、別に従っているだとか言いなりになっているだとか、そういう事では無いだって、俺の恋人は時に大胆だけど、控えめだからそんな控えめな『彼』…つまり男の恋人の喜ぶ顔が見たくて、何かをしてあげたい…いや、結局は自分が彼の可愛い
友達リスト、から探し出した登録名は『チョンユノヒョン』これはその本人が登録したものでは無い、そもそも不特定多数に自分自身を紹介する時に『ヒョン』と自称するひとなんてそうそう居ないつまりこれは僕が登録した名前「ヨボセヨ、ユノ先輩」『おお、チャンミナ…って、就業中でも無いのに先輩だなんて余所余所しいな畏まってどうした?』「あの、今はスピーカーにしてて…シギョニヒョンに聞こえてます」机を挟んで一、五メートル先優しげな風貌に反してとても鋭いところのあるヒョンはくすくす笑って僕達を…いや
電車で隣に女の子が座っていても、部屋のなかにどう見ても隠すように可愛いぬいぐるみを幾つも隠し持っていても、それでも彼女は居ない、だなんて言われた「俺は何回も言ったけと、チャンミンが好きだよだから、もしチャンミンに彼女が居たらショックだでもチャンミンは俺に恋愛感情なんて無い筈だよな?だからゆっくり行こうと思ってたでも、もしそうなら…どうして俺に彼女が居ると、そんなに…」「そんなの知らない、何も分からないよ…」ユノヒョンが何を言っているのか分からない分かるのは、掴まれた肩が熱くて
趣味に走ったR18です少し激しいかもしれないので、何でも大丈夫な方はこちら↓からお願い致します恋と駆け引き4ランキングに参加しています応援して頂けたらやる気スイッチになるのでふたりにぽちっ↓で応援してくださいねにほんブログ村単発ですが、これまでのふたりは恋と駆け引き恋と駆け引き2恋と駆け引き3タイトルをクリックで読んで頂けますこのふたり、お気に入りなんですがいつものチャンミンと違
SS「blackday」のふたりです単発なので、単独で読んで頂けます......................................................『今日、大学は何時に終わる?』4月からの忙しさが漸く一段落着いたこの頃昼休み、チャンミンにカトクを送ったんだ1ヶ月前のブラックデーに偶然知り合った一見物静かな…けれども、見ず知らずの俺に声を掛ける、だなんて大胆な一面も持った男俺は記憶に無かったんだけれど、それよりも以前に、彼が大通りで転んでしまった時
日本にやって来たら行きたい場所や食べたい物が色々あったそして、試してみたい事…と言うか、見てみたい姿があって、これは俺の大きな楽しみのひとつ、だった「ユンホさん、着れましたか?」「大丈夫かな…チャンミンは?」「僕も完成ですもう我慢出来ないので、見ても良いですか?」ついさっき到着したばかりの旅館今日から三泊泊まる部屋チェックインして部屋に着いたばかり、だけど俺達は二手に別れてそれぞれ『準備』をしていた「良いよ」良いよ、なんてさらりと言ったようにチャンミンには聞こえたかもしれな
どうして座ってしまったのか分からない僕が座らなくたって、朝の通勤通学電車には座りたいひとが幾らでも居る年配の方や小さなこどもを連れていたり、妊娠中らしき方が近くに居れば…そう思うのに、見渡す限り立っているのは大学生と若いサラリーマンばかり「チャンミン、どうしたの?」「…どうして座ってしまったんだろう、と今更思っています」窓側に座るチョンユンホはもう何だか身体ごと僕の方に向いてにこにこと嬉しそうだ僕はと言えば、一本早い電車に乗ってこの男と遭遇する事を避けようと思ったのに
*こちらで書いているお話はフィクションです。登場人物は実在の人物の名をお借りしていますが、ストーリーは作者の創作によるものです。24.「ショック…だったよな。あんな風に言われて」「まあ…でも、分かりきったことだし。僕がいくら好きだと思っても…僕の気持ちに応えてもらえるような、そんな夢みたいなことは起こるはずないって。心のどこかではわかってたんだ。そりゃあ、少しくらいは期待してた部分もあるけど。それは僕の勝手な思いで、甘えな
彼への独占欲や支配欲アルファだからこそ、番になったからこそ強くなってしまうそれらは俺のなかの汚い部分だ理想の自分、つまり優しくて頼れる男だとかリーダーだとか、アルファだけれどアルファらしく無い、だとか…そんな自分で居たいのに、チャンミンと番になってからは益々彼への想い…いや、アルファとして愛するオメガを閉じ込めたいという気持ちが膨らんだけれども、そんな俺のなかの汚い部分を隠さなくても良いのだと分かったチャンミンがオメガであるという事を、切っ掛けはさておき公表してからそして項を噛ん
地方から親の仕事の都合でソウルにやって来た馴染んだ場所、親しい友人達、それらと離れる事は寂しかったけれど、まだ十七歳の俺には未来はこれから幸いにも人見知りをする方では無い新しい『何か』にはわくわくする方だから、寂しさよりも期待が大きかったそれに、これまで通っていた高校とは違って…ソウルで転入した高校は私立で華やかな高校男としては良い出会いが有れば良いな、なんて事も思っていた「ユノ!ちょっと良いか?」「ん?何?」転校して来て三日我ながら完全に馴染んでしまったと思う良い子過ぎ
1月31日更新のSSを加筆修正したものです......................................................朝の日差しが差し込んで、ゆっくりと意識が浮上大好きな人の体温に、匂いに包まれて目を覚ますそんな最高な朝、で有る筈なのに…「ん…あれ……」大好きな恋人その匂いは残っているのにあたたかい体温が感じられなくて…腕を動かしてベッドの中を探してみるそれなのに…「いない…ユノヒョン…?」まだ重たい瞼をこじ開けて探しても、ベ
俺の気持ちが離れていく事それが何より耐え難いのだとチャンミンは語ったその気持ちが強過ぎた余り、自らの命を手放そうとするまでに追い詰められたけれども彼の命は失われる事が無く、今はもう、しっかりと生きる為の鼓動を刻んでいる『愛しています』今まで殆ど紡がれる事の無かった言葉…しかも、きっと心からの想いなのだと伝わるような言葉だったそれが昨夜、チャンミンから漸く聞けた想いを確かめ合うように求め合った貪るように、身体中に痕跡を残すように細い身体を抱いた意識を手放したのは、カーテンを開け
※BL表現が強い為、苦手な方はスルーでお願いしますお読みになってからの苦情や攻撃などはご遠慮くださいユノと話す事はなかったけど、ワークショップは興味深くて僕は真剣に香水作りに挑んだ「香が選べた人から俺の所に持ってきてくれるかな」ユノがそう言うと皆がユノの所に香を書いた紙を持って行った僕は最後まで迷っていて柑橘系やウッド系、なんだか滅茶苦茶になってしまってユノの所に持って行くの躊躇う他の皆はいい香りを選んでるねとか言われてるの
自分の事を物分かりが良いタイプ、とは思わないけれど、そんなに融通が効かないタイプ、とも思っていないふたつ年上、という以上におとなな恋人がいつも僕を大切にしてくれて、いつも僕の事を考えてくれている事を知っているだから、異を唱えるつもりも全く無かった「じゃあ帰るよ」「チャンミン待って、ちゃんと持って帰ってもらわないと」「え…」実家の玄関で靴を履いていたら、母さんに呼び止められたばたばたと奥へと向かうから待っていたら、小さくは無い紙袋を持って帰って来たそれから、僕の前に差し出してなかを
「この景色を、今を忘れたく無いから…写真を撮っても良いですか?」限界を超えるまで歌い、踊って…上がった息で、それでも幸せで堪らないんだと、そう言わんばかりに微笑んで言うんだ「チャンミナ…今幸せか?」「分かりませんか?」「愚問だったな、俺も幸せだ」舞台裏で汗を拭いてもらい、メイクを直してもらう前だけを向いたチャンミンはどこまでも美しくてひとりの男として思う本音は…本当は、この腕の中に閉じ込めて誰にも見せずに、5万人の前になんて立たせたく無い俺だけのチャンミン、誰にも、
「はい、もしもし…」『ああ、シムさん、良かった…今少し良いですか?』「…ひとを待たせているんですが…」態々電話を掛けて来たという事は何か仕事の依頼普段なら嬉しいんだけれど、ユノを車の中に待たせているから…今じゃ無くても良いのに、なんて思った『せっかく良い話なんですが…』「え…」『聞いて頂けますか?』男は、得意気に話し始めた「…チャンミン?長かったけど大丈夫か?」「あ、いえ…」助手席に乗り込むと、ユノが心配そうに覗き込んで来る長い指が伸びて額に触れる「顔色が…」悪
身長は俺と変わらない癖に、慣れないダンスをそれでも一所懸命にステージで披露する、まだまだ筋肉も少ない細い身体チャンミンの部屋のリビングで彼を正面から抱き留めたまま座っている「…起きたら嫌だって言われるかな…」聞きたい事も確認したい事も沢山有るそして、隙が有るのだと散々言って来たのに…そう、遣る瀬無い思いも有る「でも、それも俺がSPとしてしっかり守り切れていなかったからだよな…」疲れてしまったのか、余程ショックだったのか、俺に抱き着いたまま意識を失ってしまったチャンミン最初は何か薬
SideY高校生になって出会った友人同じクラスになった偶然にも家が近かった初めは特別仲の良い相手では無かった周りには性格が全く違うと言われるし、当の本人である俺もチャンミンも異論は無いだけど、話せば話す程、同じ空間に居れば居る程何故か心地好くて彼との時間を楽しみに思うようになった性格、気質、趣味、食の好み、ありとあらゆる事が笑えるくらいに違うなのに、何かあった時に感じる事や思う事は同じ何もかも違っていても、そんな事は相手を信用するにあたっては関係の無い事むしろ違うからこそ一
もう、出逢う前の自分がどんな風だったか思い出せないくらいの時間が過ぎた俺にとっての出逢い、よりも丁度一ヶ月早く俺を見付けてくれたチャンミン大切な彼と四月十四日のブラックデーに知り合ってから、気が付いたら四年半が過ぎている社会人になったばかりだった俺と大学生だったチャンミン共にもう二十代の半ばを迎えた幸せな事ばかりでは無かったし、同棲を初めてからは小さな価値観の違いから喧嘩になる事も増えた実は、丸一日口を効かない事もあっただけどそれすらも過ぎてみればチャンミンとの大切な思い出のひとつ
イタリア北部の街、コモにやって来てホテルにチェックインしたのも束の間、部屋の窓から望める夜景を眺めていた筈が…時差ぼけに前日までの仕事の疲れ、機内で眠らずにユノヒョンの寝顔を見て過ごして眠気は堪えていた事、それらが重なって気絶するように眠ってしまったそんな、ユノヒョンとふたりきりの旅の始まりだったのだけど、目覚めた明け方にバスルームで一度、そしてそのままベッドでもう一度触れ合ったら、普段は言えなかった想いの丈をぶつけたらもう止まれなくなって、欲望とユノヒョンへの想いに抗う事無く抱き合った
SideC何だかもう、この数ヶ月はずっと、これまで以上に慌ただしく濃厚で、まだ25年しか生きていない僕だけれど、これを乗り越えたらこの先の人生何があっても乗り越えられるんじゃあないか、と思えるくらいに…ひと言じゃあ語り尽くせないくらいの事があった「…いや、何があっても、なんて事は無いかユノヒョンが居なくなったら…そんな事考えたくも無いし」考えたくも無い事が思い浮かんでしまうくらい、考えたくも無い事を考えるまでになれたのは、オメガに突然変異した事を…多分、それなりに世間に名前の知
SideC出勤して、彼氏が出来たばかりの同僚に話をしたまるで夢のようだった週末の事だけど、きっと夢は夢で終わるだろうから…だから、一目惚れである事は伏せて、ノンケの男と盛り上がってラブホテルに泊まり、更に延長までして盛り上がったのだと幸せいっぱいの『彼』に言った「で?最初は同じ『仲間』としてチャンミンが焦ったんじゃあ無いかと思ったんだけど…泊まって延長?部屋に帰ったのは昨日の夕方?いくら盛り上がっても初対面の、しかもノンケとそんなに一緒に居る事無いよね?」「…何が言いたいんだよ
ドラマや映画、フィクションの世界では昔から何度も何度も見た事があるアルファの男性とオメガの女性が番になるシーン、つまり行為の最中にアルファがオメガの項を噛み…見えない契約を交わした結果、その証としてオメガの項には消えない噛み痕が残るそんなシーンはいつも物語のクライマックスにあって、番になったふたりは何かしら特別な想いを新たにしたりするそれは往々にしてハッピーエンドの象徴でもあって、それまで他のアルファに狙われていたオメガは愛するアルファだけを見つめて、お互いだけを求め合って幸せに暮らして
チャンミンはカメラが好きだデジタルカメラやスマホで風景や料理の写真、それに俺の事も良く撮っている初めの頃は、正直に言うと『そんなに何でも撮ってどうするのだろう』なんて内心思っていただけど、時間が経てば経つ程に、増えて行く思い出のなかで記憶に埋もれていく思い出も出てきて…そんな時、ふとした時にチャンミンの撮った写真を見返すと『あの時はこんな事があった』『これを食べてこんな話をして…』なんて、何気無い日々の写真から思い出が呼び戻される事を知った『流石チャンミンだなお陰で色々な事
流行りの歌を聴いた数年後にはきっと人々の記憶から忘れ去られてしまうであろう、今だけ持て囃されているポップス歌のフレーズは僕にはあまり共感出来ないけど、僕の友人ならば歯の浮くような台詞や甘い歌詞も似合ってしまう気がするその友人は、少年漫画のヒーローのようで少女漫画に登場する女子達理想の『彼氏』そのものだから高校二年生…いや、後少し、次に登校する時には三年生になる、まだ肌寒い春リアリストだと思っていた僕は摩訶不思議な体験をする事になった「ん……」ふっと目が覚めただけど違和感がある違