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国際芸術祭あいち2025灰と薔薇のあいまに愛知芸術文化センター2025年10月12日(日)国際芸術祭の名にふさわしい世界をテーマにすえた芸術祭でした。芸術監督フール・アル・カシミがつけた「灰と薔薇のあいまに」とはモダニズムの詩人アドニスの詩に由来します。枯れ木に花は咲くのか灰と薔薇の間の時が来るすべてが消え去りすべてが再び始まるときに灰とは破壊、薔薇とは創造と解釈するとわかりやすいです。灰という言葉の中には、近現代の中東における不幸や悲
先日奈良の春日大社を訪ねました。以前渋谷の松濤美術館で開催された「杉本博司本歌取り東下り」に展示されていた「春日大社藤棚図屏風」を見てからいつか現地を訪問したいと思っていました。この作品は春日大社の南門を入って直ぐ左手にある「砂ずりの藤」が舞台となっています。阿波の和紙にプリントされたデジタル作品で、2022年の春、「砂ずりの藤」の藤棚が満開になる直前、朝日が昇った直後に撮影されたもので、杉本氏はそこに「鎌倉時代のような状況が出現し、ご神託が下ったような感じがした」と話されていた