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勾玉を預かりたいと言ったのはこの二人に花火を見せる為だと思ってたまさか・・・実体化してるなんて夢にも思わなかった「長・・・翔様・・・」智が二人に駆け寄っていくサクちゃんもそれに続く綾野君は驚いたまま固まってしまった映像のように目の前に現れてどんな表情なのか話は出来るけど触れようと手を伸ばしても虚しく彼等の体をすり抜けどんな声だったかと思い出そうとしてハタと気が付くのだ彼等の言葉には音が伴っていたのかと古の長の凛とした美しさ翔様の凛々しさ
『翔くんの、良い話って……?』結局軽い感じのカフェバーに落ち着いた。「うん、俺たちソロのコンサートをやらないか?って言われたんだよ。」『えっ!ソロの❓』智君は、びっくりしてちょっと嬉しそうな表情になった。『本当に❓誰に言われたの?』思わず前のめりになって、テーブルの俺の手を掴んだ。智君の顔を見ていたら……さっきのこと、思い出した。・゜゜○o。.。・゜゜駐車場で智君が珍しくキスを求めてきた。勿論応じるさ。だけど……『ごめん…嘘…』って言われて「どうしたの?」
画伯が中々戻って来ないので窓からベランダに出て公園を見渡す都心の一等地に立つタワーマンション最上階からの眺めより格段に綺麗な景色緑を湛える樹々の中に赤や黄色に色付いた葉が彩を加える遠くの人工池に浮かぶスワンボートが見え隠れするまるで一枚の風景画みたいだ・・・絵と違うのは枝葉が風に身を任せてて揺れる所かな「サクちゃん、お昼だけど」画伯の声が部屋の中から聴こえる「は~い」返事だけして手はまだベランダの柵を掴んだまま「ん?・・・どこ?・・・あ
智君のメールに返事をしなかった。こんなとき、俺なら電話をかけてどんな用事なのかを聞かないと、気持ちがスッキリしないものだ。返事をしなければ繋がらなければ………あの人、慌ててくれるだろうか?六本木のバーは、以前先輩に連れて行ってもらった店だこの店の、歴史と重厚感のある内装が気に入って今では時々行っている。〔あれ?翔……じゃね?〕カウンターに向かうと背後から声をかけられた。「あっ、先輩……」まさに、その先輩だ〔なに?お前一人?〕と聞かれて……誘われて長くなっても困るし「え
俺と綾野君が3人掛けのソファーに座る向かい側に画伯と翔兄さん翔だけがどこに座ろうかとウロウロている「翔」・・・名前だけ呼んで隣に座るように目配せしたが頭を左右に振る「大野君、ソファーは満席だよサクちゃんここに座って俺は床の方が好きだから」画伯の言葉に翔兄さんが怪訝な顔をして「満席って誰かいるの?」恐々と訊ねた3人掛けと言ってもかなり広いつめなくても座ることが出来るそれの長は実体がないから「暁さん関係者と言えばいいのかな・・・あ
2008年が明けた明るい未来を感じるトップになろうね。。。あの約束から4年が経つずっと、燻ってきた嵐の人気に、火が付く予感がする松本の「花より男子」のドラマの視聴率に伴うように主題歌の「Lovesosweet」がじわじわと売り上げを伸ばしている。明るくて、覚えやすいし、何よりも名曲なんだよ。嵐のファンだけじゃない、一般の視聴者さんも聞いてくれているということだ更に、コンビニでもよく聞くようになってきた。それは、事務所の推しと、僕たちの需要がつり合ってきたきたということ
波が打ち寄せる音だけが聴こえる部屋窓の外は瑠璃色の空に蒼白い月が浮かんでた「翔・・・もっと感じさせて・・・」乾いた心を潤すように際限なく求め続ける貴方まるで心の中に芽生えた疑念を打ち消すように「智・・・俺の智・・・もっと・・・」荒い息と共に昇り詰めていく・・・逢えなかった日々を埋めるように何度も・・・何度も・・・愛し合える喜びを噛みしめるように腕の中でまどろむ貴方はまるで幼子の様で思わず頬に唇を寄せる昼間、
狸の家も里を出られない?どう言う意味だ?思わず綾野君の顔を見た「確かに・・・東の家は里に有ります・・・他の長老家の住いは別の場所に・・・」頭を搔きながら考えを巡らせる綾野君筆頭家と和也の家は東京に城島・坂本の家は京都に「それに意味が有るのでしょうか?」考えが及ばないのかすぐさま画伯に訊ねる「長を守るのが東の家の使命里を出ては守れない」「それは尤もだけど・・・それ以外に意味が有る口ぶり・・・何か隠してる?」この人は
淹れたてのお茶を飲みながらお前が思い出したように笑う昨日の夜からずっとこの調子(笑)「そのニヤケた顔を(笑)」いつもより早く起きて来たお前が弁当作りに忙しい俺の邪魔をする「ニヤケてないって・・・たださあ・・・良い響きだっただろ?夢じゃないのを確かめたくて目が覚めちゃったの」その気持ちは分かるけれど朝のクソ忙しい時に想いを共有するのは無理!「そこでニヤケてないで俺の手伝いしてくれないの?」「手伝い?俺に出来る事ってある?」何
連絡を入れてからここに来るのに1時間も掛かっていないこの人、本当に社長業をこなしてる?訝しく思えるほどのスピードに呆気に取られてると画伯が隣で可笑しそうに笑う「俺がしてたら、もう20分は早く来るな(笑)」「それって、電話受けた状態でそのまま外に出るって事ですよ?」仕事をしていたらそうはいかないはず「多分そうだよ(笑)」「本当に?」黙ったまま何度も頷くその話題が自分の事だと分かった翔兄否定するどころか思いっきり肯定をする「この人からの電話
画伯のポーカーフェイスは完璧で全く尻尾が掴めないあの人が握ってる秘密は何なんだろう?ずっとその疑問が頭の中をぐるぐるしてる折角の休日なのに・・・愛しい人が傍に居るのに・・・「まだ考えてるの?」そんな俺の心を見透かすように心配そうな顔で俺の様子を窺う「ゴメン・・・駄目だな・・・俺は画伯みたいに胆が据わってない」「あの人は特別な気がする・・・翔兄もそうだけど・・・あの二人はどん底を経験してるから・・・」「どん底?」「翔兄の事
「大丈夫?今ベッドに連れていくよ」パタリ……さっきまで、あんなに元気で収録のゲームに参加していたサトシ車を降りて、玄関の前まで来たら安心したのか、気を失った。ベッドに横たえて、彼の綺麗な横顔を眺めた。「サトシ……今日は君のお誕生日だよ」俺たちは、一度別れているサトシくんに彼女が出来て、この部屋を出ていった。彼の方が先に出ていったんだ。誰にもバレずに、同棲に近い暮らしだった。だけど、週刊紙にすっぱ抜かれてとんでもないほど、事務所やファンを怒らせた。結果………サトシくんは、
画伯の指示に従って俺の頭は七三分けにされた整髪剤はハードタイプのジェル七三分けの俺の髪に真ん丸レンズのロイド眼鏡ジャケットにパンツ、一応ネクタイは有りスーツでも大差ない気もするがこれが画伯のイメージする秘書のスタイルらしい姿見に移る俺は明治か大正時代から飛び出して来た洋行帰りの坊ちゃんみたいな感じ同じように七三に分けた翔兄が笑いをかみ殺しながら俺の全身をくまなく眺めて何度も頷いてる何を納得してるのかは定かではないけど「良いんじゃない?」ねえ?って
画伯の部屋のドアホンを鳴らす少々緊張した面持ちの翔がドアを開けて顔を覗かせた「迷わなかった?」「迷わないだろ(笑)」公園を出て道路を挟んだ真ん前のマンションどうやったって間違える要素がない「土地勘あったっけ?」「綾野君が分かりやすい場所で降ろしてくれたのと道路沿いのマンションはここだけ間違えようがないだろう」「それは失礼しました」にっこり笑うが笑顔が堅い「髪型、直したんだあのままで良かったのに」子ども扱いするから少々意
狸は悪い人じゃない?長を閉じ込めてるのはあの狸どもなのに?「現長は視野が狭いのかな?」画伯が痛い所を突いて来る「俺の視野が狭い?」憮然とした顔をして真っ直ぐに見つめる「長制度に疑問を持つのは分かる自由を奪われ幽閉されてる状況文句の一つも言いたくなるその気持ちを否定するつもりはない寧ろ大声を張り上げて良いそんな事、皇子は望んでないよね?」違いますか?って顔をして長に訊ねる長は大きく首を縦に振って『ええ、望んでいません智には外の世
俺の車に乗った翔兄がハンドルを握り風見鶏の駐車場までゆっくりと進んで行く後部座席には画伯「サク、くれぐれも安全運転で」バックミラーに視線を移して前を向きながら釘を刺す大事な画伯なのは分かってるからそこまで怖い顔しなくても「ハイハイ、安全運転で参ります」ちょっと過保護すぎやしませんか「ハイは一回な」「アハハ・・・サクちゃん気にしなくていいよ拗ねてるだけだから」後部座席の画伯が笑う「拗ねてないですこの言葉は言った方が良いん
異世界と遠い過去に跳ぶ班を無事送り出しほっと肩の荷を下ろす副チーフ広間の扉をいったん閉めて休憩に入る「チーフ、まーくん、かずくん、じゅんくん疲れてない?」朝から一番頑張ってるのはチーフと妖精3人本来、ミステリーツアーなる物は列車やバスの旅が普通ただ扉をくぐり抜ける旅行など行った人はいない広間に集まった参加者は扉を見て少々不安に思うのは当然の事その不安を和らげてるのが妖精4人の愛らしさ「ちょっとつかれちゃかも」ずっと気が張ってるチーフ眉が下がり気味
チビたちが部屋に戻りリビングのベランダから空を眺めていた欠けた月はのんびりと東の空に現れるようやく5人が揃う・・・ずっと払拭できなかった罪の意識それがすっかり消えてしまうことはないが許されたような気がした(許して貰っているのだけど)都会の空は・・・明るすぎて星が見えないマザーの森の夜空が懐かしく思えた「地上の星が空の星の光を邪魔してるな」不意に声を掛けられて振り向くと大ちゃんが窓際に立ってた「チビの出した答え間違ってなかったでしょ?」あの
仕事部屋に行くと和也が難しい顔をして本と格闘中修復には興味はないが文化財保護には興味があるようだただ、今更学芸員取得のために大学に行く気はないらしく『キュレーター』として携われるように通信講座のようなもので勉強中「径君・・・遅かったね」本から視線を外さずにノートにメモしながら勉強を続ける「勉強は捗ってる?」「まあまあかな・・・結局、経営の勉強もしなきゃいけないから付け焼き刃で出来る事ではないねでも、キュレーターの仕事には興味はある」「
翔くん…怒ってるあの行先階行きボタンの押し方に怒りが込められていた。何かオレ……翔くんのこと怒らせたらしい地下駐車場に着いた。けれど、降りる様子もなくてちょっと考えてて『?しょぉ……』もう一度1階のボタンを押した。「ごめん、オレ…疲れてるんだ。やっぱタクシーで帰って」『わかった。』そう言われる気がして、最後の言葉に被せるように返事をした。いつも、翔くんに甘えてばかりいたからね。ちょっと反省した。。・゜゜○o。.。・゜゜酷いこと言ったと思っている。だけど
扉の向こうが気になる妖精3人どうやったら通れるのかを相談中それを見ていた風っ子貸衣装の次男君がくすくす笑って声を掛ける「もしかして通りたいの?」「う~ん・・・もどっちぇこれるの?」難しい顔をして腕を組むかずくん「ちょっとこわいかも」ま~君が少しだけ不安げな顔をする「でも、いっちぇみたいね」じゅん君は好奇心旺盛な瞳をキラキラさせる「ふふ・・・もう少し大きくなってからかなそこの金髪のお兄さんが良いって言ったら通れると思うけど君達にはこの扉必要ない
風見鶏の二人を見送ったチーフちょっと淋しそうな表情をみせた「もちかちて、かんてらしゃんも、てんとうむちしゃんも?」一緒に花火を見て線香花火をしようと思ってたからがっかり感は半端ない「さとしくん、向こうでも沢山の人が待ってるよそれに線香花火はいつでもできるよ今度お店に行っても良い?」「うん、いいにきまっちぇる!」「その時は健太君も連れて行くね」「今回は烏帽子さん達にゆっくりして欲しいから画伯の提案で、ミステリーツアーに参加することになったんだ
実家に向かう前に里に電話を入れた事務所の電話を取ったのは小瀧君だった「はい、暁殿事務局です」元気の良い声が聴こえた今の貴方にとって彼の存在は大きいかも知れない「おはようございます、櫻井です」「はい・・・おはようございます」少しだけトーンが低くなる「榎本君に代わっていただけますか?」「申し訳ありません榎本はお休みを頂いております」「休み?・・・もしかして何か有った?」昨日の夜の電話では何も言ってなかった少し鼻声のような気もしたが
扉を抜けて花火会場に向かう人達を見送りながら扉の向こうに広がる世界に想いを馳せるチーフ『だいじょうぶなの、ようしぇいしゃんがついてるからきっときれいなはなびみれるね』副チーフの袖を掴んだままニッコリ笑う「そうだね、チーフがお話した妖精さんがいるからね」2人で見習いに行った時はまだ、たどたどしかった点呼も今は立派に熟してる大ちゃんや蒼ちゃん、みんながこの子を育ててるんだと実感する蒼い瞳の心優しい妖精は純真無垢のまま成長していく「次はラナンキュラスの妖
貴方の両親が長の両親・・・う~ん・・・そこはやっぱり・・・長の転生した姿が貴方って事じゃないの?って事は・・・俺は翔様の?ちょっと考えが安直すぎるかも・・・何故なら二人とも目の前に存在してる考えても答えは出ない「翔・・・難しい顔してるけど何か気になるの?」「どこも可笑しい所はない?」「ふふ・・・俺としては朝の格好が好みかな」そう言ってニヤリと笑う大野の一族ってのはSっ気があるらしい「もう・・・すぐそう言うんだから・・
ブルーデイジー班も江戸時代の京への旅櫻花さんが早々に広間に姿を現した「お二人で花火が見れなくて残念ですね」副チーフが申し訳なさそうな顔をする「花火大会が見れないからと言って花火が出来ない訳ではないでしょ?戻ってから二人でする線香花火も楽しいですよあの人、人混みが苦手だから(笑)」全く気にも留めていない様子で満面の笑みを浮かべてるこの二人の関係性よく分からないけどきっと、根っこの部分が繋がっているのかもしれない(蒼ちゃんと緋~ちゃんみたいに)そう
無門様と手を繋いでるさとちは満面の笑顔二人の前に眩い光が現れてぼんやりと扉が見えた「あっ!ぶるーでぃじーはんがついちゃ!」「着いたみたいだね」アナウンサー翔を先頭に続々と外に出てくる皆さん一応に満開の桜に目を奪われて「綺麗!」って言葉を漏らす「満開の桜・・・綺麗ですね」一番最後に出てきたのはカンテラ智が参加者の人と話をしてる「かんてらしゃんだった!」さとちがそっちに向かって手を振って皆の所に向かう「さとし君、さっきみたいに挨拶し
茶席の亭主である翁流石に疲れた表情を浮かべ桜の木に凭れ乍ら一息ついていた「おちゃのおじいちゃんつかれちゃった?」お兄ちゃんに抱っこされたまま到着したさとちが心配そうな顔をして訊ねる「おお・・・やっと来よった・・・」待ちくたびれたぞって顔をする翁「おちびちゃん・・・手をだして」そう言われて振り向くと大ちゃんが笑みを浮かべる「てをだすの?」「ああ、翁のお口に放り込んであげてお花の蜜だよ・・・ちびちゃんの分はここ」蒼い
桜の精の皆さんのおもてなしを済ませた後上毛屋・若智屋の関係者の方々と風っ子の3人を労うためにお茶を振舞い漸くさとち達紅玉面々と翁の番となりました「じいちゃん・・・ごくろうしゃまでちた」さとちがお茶を妖精三人がお菓子を運んでいくその愛らしい姿に目を細める翁「このお茶はさとし殿が淹れてくれたのかな?」「おいらがいれまちた」「それはそれは・・・有難く頂くよ」「おかちはわかさとしゃん!」3人が元気よく叫ぶ「あやつの菓子は美味しいから皆も
大野と櫻井が到着し副社長が船着き場迄案内していった参加者への挨拶はさとちと無門様説明と案内役をお兄ちゃんと櫻井さんアナウンサー翔さんは目立った行動がとれないからカンテラ智さんと二人で荷物番をすることになった「つぎはだれかな?」「誰だと思う?」「う~ん・・・つぎはあおちゃんかも!」「僕もそう思うそろそろ蒼さんだよ」自分の予想と同じことが嬉しいのか満面の笑みを浮かべる「そしたら、ま~君達が来るんじゃない?」「そうだ!あおちゃんといっしょっ