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扉の向こうが気になる妖精3人どうやったら通れるのかを相談中それを見ていた風っ子貸衣装の次男君がくすくす笑って声を掛ける「もしかして通りたいの?」「う~ん・・・もどっちぇこれるの?」難しい顔をして腕を組むかずくん「ちょっとこわいかも」ま~君が少しだけ不安げな顔をする「でも、いっちぇみたいね」じゅん君は好奇心旺盛な瞳をキラキラさせる「ふふ・・・もう少し大きくなってからかなそこの金髪のお兄さんが良いって言ったら通れると思うけど君達にはこの扉必要ない
風見鶏の二人を見送ったチーフちょっと淋しそうな表情をみせた「もちかちて、かんてらしゃんも、てんとうむちしゃんも?」一緒に花火を見て線香花火をしようと思ってたからがっかり感は半端ない「さとしくん、向こうでも沢山の人が待ってるよそれに線香花火はいつでもできるよ今度お店に行っても良い?」「うん、いいにきまっちぇる!」「その時は健太君も連れて行くね」「今回は烏帽子さん達にゆっくりして欲しいから画伯の提案で、ミステリーツアーに参加することになったんだ
実家に向かう前に里に電話を入れた事務所の電話を取ったのは小瀧君だった「はい、暁殿事務局です」元気の良い声が聴こえた今の貴方にとって彼の存在は大きいかも知れない「おはようございます、櫻井です」「はい・・・おはようございます」少しだけトーンが低くなる「榎本君に代わっていただけますか?」「申し訳ありません榎本はお休みを頂いております」「休み?・・・もしかして何か有った?」昨日の夜の電話では何も言ってなかった少し鼻声のような気もしたが
扉を抜けて花火会場に向かう人達を見送りながら扉の向こうに広がる世界に想いを馳せるチーフ『だいじょうぶなの、ようしぇいしゃんがついてるからきっときれいなはなびみれるね』副チーフの袖を掴んだままニッコリ笑う「そうだね、チーフがお話した妖精さんがいるからね」2人で見習いに行った時はまだ、たどたどしかった点呼も今は立派に熟してる大ちゃんや蒼ちゃん、みんながこの子を育ててるんだと実感する蒼い瞳の心優しい妖精は純真無垢のまま成長していく「次はラナンキュラスの妖
貴方の両親が長の両親・・・う~ん・・・そこはやっぱり・・・長の転生した姿が貴方って事じゃないの?って事は・・・俺は翔様の?ちょっと考えが安直すぎるかも・・・何故なら二人とも目の前に存在してる考えても答えは出ない「翔・・・難しい顔してるけど何か気になるの?」「どこも可笑しい所はない?」「ふふ・・・俺としては朝の格好が好みかな」そう言ってニヤリと笑う大野の一族ってのはSっ気があるらしい「もう・・・すぐそう言うんだから・・
ブルーデイジー班も江戸時代の京への旅櫻花さんが早々に広間に姿を現した「お二人で花火が見れなくて残念ですね」副チーフが申し訳なさそうな顔をする「花火大会が見れないからと言って花火が出来ない訳ではないでしょ?戻ってから二人でする線香花火も楽しいですよあの人、人混みが苦手だから(笑)」全く気にも留めていない様子で満面の笑みを浮かべてるこの二人の関係性よく分からないけどきっと、根っこの部分が繋がっているのかもしれない(蒼ちゃんと緋~ちゃんみたいに)そう
無門様と手を繋いでるさとちは満面の笑顔二人の前に眩い光が現れてぼんやりと扉が見えた「あっ!ぶるーでぃじーはんがついちゃ!」「着いたみたいだね」アナウンサー翔を先頭に続々と外に出てくる皆さん一応に満開の桜に目を奪われて「綺麗!」って言葉を漏らす「満開の桜・・・綺麗ですね」一番最後に出てきたのはカンテラ智が参加者の人と話をしてる「かんてらしゃんだった!」さとちがそっちに向かって手を振って皆の所に向かう「さとし君、さっきみたいに挨拶し
茶席の亭主である翁流石に疲れた表情を浮かべ桜の木に凭れ乍ら一息ついていた「おちゃのおじいちゃんつかれちゃった?」お兄ちゃんに抱っこされたまま到着したさとちが心配そうな顔をして訊ねる「おお・・・やっと来よった・・・」待ちくたびれたぞって顔をする翁「おちびちゃん・・・手をだして」そう言われて振り向くと大ちゃんが笑みを浮かべる「てをだすの?」「ああ、翁のお口に放り込んであげてお花の蜜だよ・・・ちびちゃんの分はここ」蒼い
桜の精の皆さんのおもてなしを済ませた後上毛屋・若智屋の関係者の方々と風っ子の3人を労うためにお茶を振舞い漸くさとち達紅玉面々と翁の番となりました「じいちゃん・・・ごくろうしゃまでちた」さとちがお茶を妖精三人がお菓子を運んでいくその愛らしい姿に目を細める翁「このお茶はさとし殿が淹れてくれたのかな?」「おいらがいれまちた」「それはそれは・・・有難く頂くよ」「おかちはわかさとしゃん!」3人が元気よく叫ぶ「あやつの菓子は美味しいから皆も
大野と櫻井が到着し副社長が船着き場迄案内していった参加者への挨拶はさとちと無門様説明と案内役をお兄ちゃんと櫻井さんアナウンサー翔さんは目立った行動がとれないからカンテラ智さんと二人で荷物番をすることになった「つぎはだれかな?」「誰だと思う?」「う~ん・・・つぎはあおちゃんかも!」「僕もそう思うそろそろ蒼さんだよ」自分の予想と同じことが嬉しいのか満面の笑みを浮かべる「そしたら、ま~君達が来るんじゃない?」「そうだ!あおちゃんといっしょっ
空色のリュックを背負ったさとち帽子を被せて貰って出掛ける準備完了お店の外から一緒に行く大ちゃんを呼ぶ「おおちゃん、しゅっぱつしゅるよ!」中々出てこない大ちゃんに痺れを切らせている様子「チビ水筒持ってないぞ」蒼ちゃんが水筒を手に店の外に出てくる「ああ・・・すいとう!わすれちぇた・・・」水筒を受け取って紐をたすき掛けにした「遠足に行くみたいだな(笑)」用意した本人がその姿を見て可笑しそうに笑う「えんそくいっちゃことあるよまざ
お花見ツアーの準備は着々と進んでおりますチーフは添乗員のお願いに忙しく今日もお出掛けをする準備を始めました「チビ、入っていい?」因みに蒼ちゃんは紳士なので突然、部屋には入ってきません「どうぞ、はいっちぇ!」お兄ちゃんが買ってくれたお空色のパーカーを着て肩掛け鞄をたすき掛けにした出で立ち「準備万端だな(笑)」優しい眼差しで見つめる蒼ちゃん「うん、きょうはだれのところ?」お願いする人が誰なのかは向こうに着いてからのお楽しみ「社長の所だ
沈丁花精霊ネットワークの底力を見せつける様にあっという間に旅行社の情報が集まって来る「精霊ネットワークって凄いんだな」大ちゃんが感心したように呟く「おチビの事ならどの精霊もすぐに動きますよ(笑)」「それは私達も同じだな(笑)」「そう言うことです」二人が顔を見合わせて笑みを浮かべる当の本人は出掛けたくてうずうずしてるから二人の顔の所まで飛んで浮かぶ「ねえねえ、いまからでかける?ふたりいっしょにきちぇくれるの?」ワクワクした顔で訊ねる「
大ちゃんが最後の班の参加者を連れて来たお出迎えの挨拶はこれで最後大好きな無門様とお兄ちゃんに支えられて無事大役を終えた「おちびちゃん、良く出来ました!」大ちゃんがニッコリ笑ってさとちの頭を撫でた「むもんしゃまとおにいちゃんのおかげなの」はにかみながらニッコリ笑う「それなら、何て言うの?」大ちゃんに言われ大きく頷いて無門様の方に向き直る「おてつだいちてくだしゃってありがとうごじゃいまちたいまから、ゆっくりはなみをおたのちみください
社長を捜し当てたチーフの次なる仕事は依頼があった二人に報告に行くこと助手のお兄ちゃんの車に乗って指定された場所に行くことになった「蒼ちゃんが車に結界を張ったから何も心配は要りません」緋~ちゃんが安心するようにってお兄ちゃんに伝える「どこに行っても大丈夫って事ですね?」「ああ、大丈夫だよ目的地の主にも話はしてあるから」蒼ちゃんが笑顔で頷く「もくてきちのぬち?」さとちがキョトンとした表情で首を傾げた「モッコクだよ」「アカミノキしゃんが
船頭さんが漕いで行く舟には初めて乗る3人お兄ちゃんはおっかなびっくり状態副社長は怪我でもしたら一大事と結構気が張ってる一番楽しんでいるのはさとち舟から見える人や樹々を眩しそうに眺める「おにいちゃんおとがしゅる!」舟を漕ぐ音と一緒に前に進みゆらゆらと水面を揺らしながら進むのが楽しくて仕方がないようすだ「水しぶきに気を付けてね」お兄ちゃんの忠告も好奇心旺盛のさとちには聴こえていない様子大事な重箱を抱えていなければ立ち上がっていたかも知れない「おじし
風っ子衣装店の3人と紅玉の4人が先に扉を潜って現代に帰って行った「おちびちゃん達はお兄ちゃんと一緒に皆さんをお見送りして」「は~い!」お兄ちゃんが4人を先導して扉の出現場所に向かった「私達4人は此処の片付けを手伝うよ」「荷は運んだ方が良いの?」「荷運びの人足さんが来るらしい」「じゃあ、荷を纏める所までだね」大ちゃんと翔先生の話に蒼ちゃんと緋~ちゃんが頷いて智大さん達の元に向かった「おにいちゃん・・・たのちかったね」