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お客様に蒼ちゃんのお花のお茶と和しゃんのお菓子で最高のおもてなしをしたさとちご満悦な表情で二人を見送り奥の部屋に向かう「おおちゃんどうちてりゆうをきかなかっちゃの?」「おちびちゃんへの依頼は社長を捜す事だろ?」「うん・・・そうなのでも・・・しゃちょうにあっちゃときなんちぇいえばいいの?」「チビも社長にお願いがあったんじゃないの?」「さっきそう言ってたねおちびちゃんは着物で暮している時代でお花見がしたいじゃなかったの?」
さとちの目の前に座った二人がキラキラオーラを放っているどっかで見たことあるオーラ「う~ん・・・ああそうだ!」どっかを思い出したさとち小さく声を上げる「どうかしたの?」お兄ちゃんに小声で訊かれて何度も頭を振る「ううんなんでもないの」大好きな無門しゃまのオーラに似てるさとちにとっては無門しゃまが一番中心は無門しゃま(SATOSHI)「本来であればお伺いする所をご足労を願い、申し訳ありませんでした」櫻井さんが申し訳なさそうに頭を
桜の木の下で待ってた緋~ちゃんお花見ツアーの人達と楽し気にお話をしてた「ひ~ちゃん、おまたせちまちた」「皆で桜の花を見てたんだよ」満開の桜を見上げてる人達はみんな笑顔になってる「うっとりするぐらいきれいだもん!」(かずくん)「うん、とってもきれい!」(ま~くん)「さくらしゃんたちうれちそうだよ」(じゅんくん)「よかっちぇね、みんなにたのちんでもらえて」桜の枝がさとちの言葉に応える様に揺れる「チビ、シデコブシ班の方だと思うぞ」シデコブシ班の
春の花探しに忙しい分室チーフさとち平日は助手のお兄ちゃんが仕事の為紅玉さんの見習い店員(邪魔してるだけ)をしている朝から蒼い空が広がってお外に行きたくてうずうずしてるさとち入り口のドアを開けて何度も顔を出す「どうしました?」落ち着きのない様子のさとちに声を掛ける和也「おおちゃん・・・まだかなぁ・・・」「大ちゃんが来るの?」そんな話は聞いていないと首を傾げる「うん・・・たぶん・・・」お店の外の街路樹の辛夷ちゃんに用件を伝えて
お兄ちゃんの決意、覚悟は俺たちに取っては歓迎する決断ではある花の核を持ったまま人の世界で暮らすチビの行動範囲は制限されるかもしれないが人として生活は出来る最初のチビの望み通り紅玉の手伝いをしながらいずれは紅玉で二人で暮らしてくれたらと思うお兄ちゃんの体に起こる変化が想像できないがそこは大ちゃんが何とかしてくれるはず翔が言ったようにあの二人は楽園で生まれた子ども人ではないのだから、干渉しても問題ないはずそこは、都合よく考えさせて貰う「まだ起きてたの?」
真っ青な空に向かって誇らしげに咲く桜の花その様は息を呑むほど美しい一年に一度だけしか見れない景色日本に留学していた頃満開の桜を目の当たりにして時が経つのも忘れ佇んでいたいつか侯爵に見せてやりたいと思っていたそこに大ちゃんからのお誘いこれ幸いと二つ返事で引き受けたまさか時代を越えるとは思ってもみなかったけど「ショウ見事な桜だろ」「ええこれほど沢山の桜の花・・・どれも満開で・・・見事としか・・・素晴らしすぎて・・・それ以上の言葉が見当たらない
風っ子衣装店の3人と紅玉の4人が先に扉を潜って現代に帰って行った「おちびちゃん達はお兄ちゃんと一緒に皆さんをお見送りして」「は~い!」お兄ちゃんが4人を先導して扉の出現場所に向かった「私達4人は此処の片付けを手伝うよ」「荷は運んだ方が良いの?」「荷運びの人足さんが来るらしい」「じゃあ、荷を纏める所までだね」大ちゃんと翔先生の話に蒼ちゃんと緋~ちゃんが頷いて智大さん達の元に向かった「おにいちゃん・・・たのちかったね」
蒼さんの後ろについてお店に行くし~んと静まり返ったお店がパッと明るくなったような気がした至る所から聴こえる小さな音翔さんと顔を見合わせる「音がしますよね」「確かに、微かな音がするね」二人でここに来たのは3度目ここまで音が聞こえることはなかった「静かにしないと眠って貰うよ」お店に響き渡るような声で伝える蒼さん「あの・・・」「チビが来てからこの子達も随分明るくなってねお喋りがしたくて仕方ないらしい(笑)」蒼さんはアンティークと話が出
満開の花の様に満面の笑みを浮かべた四人その笑顔を見てほっと安堵した社長と副社長「智大殿、素晴らしい茶席をご用意くださり感謝申し上げます」翔旦那が社長に「さとし殿、二人を連れて来てくれて本当にありがとうこのような花見なら何度でもと思ってしまいます」若主人がさとちに感謝を伝える「たのちかった?」「ええ、最高に楽しかったです」「今日の日は私たちの一生の宝となりました」二人が笑みを浮かべて頷き合う「よかっちゃ!おいらもなのだいじなだ
蒼ちゃんが達が扉の側まで来た桜の花が風に揺れて皆をお出迎えする「チビ、チューリップ班到着!」「さとし君、頑張ったね」緋~ちゃんがさとちの背をトントンと叩いて労いの言葉を掛ける「まだおわちぇないのだいじなおしごとがあるの」「おれいとおみおくり!」4人が使命感溢れる顔で声を揃えて答える「素晴らしい心意気!」離れた所にいた社長が大きな声で4人を称えた「あおちゃん、みんなといっしょにかえるの?」「チビたちを残しては帰れないよ」
〈O〉「すっげ~!」櫻井さんがお風呂から出るなり言った「え…何?」「俺が風呂に入ってる間にこれ作ったの?」「そおだけど…」「マジかぁ…!」そんなに驚く?オムライスとスープとサラダ…だけだよ?「あ…僕も一緒に食べて良かったかな…?」「当たり前でしょ!あ、食べていい?」「うん…どおぞ」櫻井さんは手を合わせて「いただきますっ」ってオムライスを食べ始めた…頬っぺたいっぱいにして…リスみたい…(笑)「…っ…何これ?」「え…不味かった?」「違っ…
紅玉さんには一体どれだけのアンティークジュエリーがあるんだろう?魔法のおもちゃ箱の様に色んな所から出てくるような気がした立ち上がって近くにあるショーケースの上そっと置いて有るシルバーの小物入れ思わず凝視してしまったどれも繊細な彫刻が施されてるこれもアンティーク?蒼さんを呼ぶものだと思ってた翔さん僕が立ち止まったから心配になって側に来てくれた「智君、どうかした?」「あの・・・これもアンティークでしょうか?」シルバー小物入れ(サイズは色々)アンティー
チビたちが部屋に戻りリビングのベランダから空を眺めていた欠けた月はのんびりと東の空に現れるようやく5人が揃う・・・ずっと払拭できなかった罪の意識それがすっかり消えてしまうことはないが許されたような気がした(許して貰っているのだけど)都会の空は・・・明るすぎて星が見えないマザーの森の夜空が懐かしく思えた「地上の星が空の星の光を邪魔してるな」不意に声を掛けられて振り向くと大ちゃんが窓際に立ってた「チビの出した答え間違ってなかったでしょ?」あの
茶席の亭主である翁流石に疲れた表情を浮かべ桜の木に凭れ乍ら一息ついていた「おちゃのおじいちゃんつかれちゃった?」お兄ちゃんに抱っこされたまま到着したさとちが心配そうな顔をして訊ねる「おお・・・やっと来よった・・・」待ちくたびれたぞって顔をする翁「おちびちゃん・・・手をだして」そう言われて振り向くと大ちゃんが笑みを浮かべる「てをだすの?」「ああ、翁のお口に放り込んであげてお花の蜜だよ・・・ちびちゃんの分はここ」蒼い
流石に陽が昇る前に出掛けるのは失礼だと思いシャワーを浴びて身だしなみを整え珈琲を飲んでラインを入れたいつもよりは早い時間だったから起きていないかもしれないそれは想定済み師匠の家に着く頃には起きている計算で車に乗り込んだ想定外だったのは道が空いていた事冬の朝は日の出が遅いためなのかはたまた寒いためなのか街が眠りから覚めるのが遅い着いたのがいつもと大差ない時間工房の側の駐車場に車を止めて携帯をチェックしたらラインに既読が着いたばかりだったもしかして・・・まだ寝てた
桜の精の皆と翁の茶席に向かう紅玉アンティークの面々「さとしく~ん」茶席の側でカズ、マサキ、ジュン、とお父さんが手を振って皆が来るのを待っていてくれた「おまたせちまちた!」「無事に大役を済ませたね」和がさとちを抱き上げて頭を撫でた「おてつだいちただけ!おおちゃんとあおちゃんがすごかっちゃの!」「さとし君たちのダンス見えてたよ」「ああ、とっても上手に踊ってた」お父さんが目を細めてさとしたち4人の頭を順に撫でていく「妖精のダンスは癒
紅玉アンティークのほど近いコインパーキングに車を止めた「ここから近いの?」車から降りた貴方が周りを見回して俺の顏を見る「多分・・・」「多分?」「前は電車だったから・・・近くなのは間違いなんだけどどの道を行くのかが・・・」ちょっと心許ない鞄をたすき掛けにした健太君が俺の腕を引っ張った「健太君知ってるの?」貴方が屈んで健太君の顔を覗き込む「しらないけど・・・たぶんこっち」そう言って街路樹を指さす二人で指さした木
着替えが終わった翔と翔兄さん思わず吹き出して笑ってしまった「あはは・・・双子の兄弟みたい!」翔兄さんには申し訳ないけど写真で見せて貰った翔以上に実物は破壊力が(笑)・・・一昔前の秘書って感じ?これに手帳を持たせたらどこからどう見ても有能な秘書「二人並んで!記念写真撮るから」可笑しそうに笑いながらの画伯の言葉この人、相当なSっ気があるのかも翔兄さんが恨めしそうな顔をして見つめてる翔もタジタジって顔でも、その写真欲しい(笑)それを見れば