ブログ記事2,794件
月を眺めながら飲むお酒は大概、彼奴の事を考える偶に付き合ってくれるのは長付き合ってくれると言っても飲むわけではない昔話(千年以上前の)を懐かしそうに話してくれる翔様とのなれそめを話す時は頬を染めて照れくさそうな顔をする(かなり純情だったのも分る)身分は隠されていたけれどとても大切に育てられた皇子だったのが分かるいつ振りかな・・・誰かと一緒に飲むのは綾野君が夕食にお酒を用意してくれる時もあるが彼奴との電話があるから、殆ど嗜む程度「先輩、久し振りですね」グ
ロイヤルブルーの扉の向こう大きな桜の木が薄紅色を纏って迎えてくれた「ほえ~・・・さくらしゃんきれい!」抱っこされたままの状態で両手を離すからお兄ちゃんは気が気じゃない「綺麗だねぇ・・・」一緒に感動した後「さとしくん気を付けて」とさりげなく伝える「おにいちゃん・・・おいらおりるね」そう言われるとちょっと淋しい「大丈夫だよ山瑠璃草班が来るまでは抱っこしててあげる」甘々の顔で伝えるそれを見ていた二人がクスクス笑う
仕事場に戻りインスタントの珈琲を淹れる椅子に座って窓の外を見ると青い空にぼんやりと月が浮かんでた気が付かなければ見過ごしてしまう半分欠けた月物事も同じなのかもと思えてきた知っている事、知らない事実は見えているのに気が付いていないだけなのかもと珈琲カップに口をつけた時ドアを開けて二人が入ってきた「ああ、径君だけずるい!」入ってきた第一声がそれ?まあ、和也らしいと言えばらしいか「この部屋はセルフだぞ飲みたければご自分でどうぞ」「まあ君も飲むでしょ?