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〈この論文の第2章部分を紹介します。ここでは有事法制の核心となる「米軍支援法制」がまだ国会に提出されていないこと、自民党と民主党との間でその協議が進んでいることを紹介していますが、これはご存じのように2015年の新安保法制というかたちで出てくることになります。その際、この時点とは異なり、野党すべてが反対に回ったことは、世論の変化のなかで新しい政治構図が生まれたことを意味していました。〉一、国民との矛盾のなかに展望がある───「国会の9割が賛成した」「もはや反対しても意味がない」に対して
本日から、私がかつて『前衛』(2003年7月号)に寄稿した論文を紹介する。メインタイトルは、「日本とアジアの平和へ本当に必要なことは何か」であり、このブログの標題になっているのがサブタイトルであった。福岡の神谷貴行氏が8月に除籍・解雇されたあと紹介したことだが、この『前衛』が刊行された直後、神谷氏から党本部に対して、「松竹氏の論文全文をブログに紹介したい」という申し入れがあり、党として許可したことを紹介した。その論文がこれである。すでに有事法制は衆議院を通過していた局面だったが
神戸市で高校卒業まで育った身としては、選挙の後半戦は落ち着いて見られるような気持ちではなかった。それにしても開票開始と同時の当確がでるとは。本音を隠さずに言うと、いま神戸市民でなくて良かったという気持ちがあり、神戸にいる友だちにはかける言葉がないという感じである。しかし、それでは今後につながらない。「自力」でないものが人の心を動かし、政治を動かす時代になっているのは確かなことである。「自力」ばかりを強調する共産党がもっとも学ばなければならないことだろう。問題は、大きさに
共産党が昨日開いた都道府県委員長会議で、SNS強化方針が打ちだされた。読んだけれど、「なんだかなあ」という感想である。何が足りないかというと、他の問題でも同じだが、中身がないのだ。SNSが弱かったから強化するというだけで、どこが弱くて、その弱さはどこから生まれて、今回はできなかったが何を改善すればできるのかという解明がない。まったくない。これは、自力が足りなかったという総括のやり方と、まったく同じである。志位体制のもとで選挙に負けた場合、これまでもずっと自力が足りないから自力をつけ
みなさんお休みの日なのに、次から次へと申し訳ありません。神谷さんとの激論対談動画をアップしました。動画の説明文は以下です。〈神谷氏は除籍される直前、松竹氏の綱領理解の問題点に斬り込むため、論争のための対談を呼びかけていた。党大会決定を実践し、松竹氏との同調や分派などないことを明らかにするためでもあったが、直後に除籍され、かつその理由に松竹氏との関係が挙げられなかったため、対談はお蔵入りとなった。しかし、共産党綱領や野党共闘における安保条約の位置づけを考える上では不可欠の内容であり、現在の
はい。以下のプレスリリース(明日発出予定)の通りです。神谷さんが提訴の日の記者会見で、私の裁判と連帯する意思表示をしてくださいましたので、堂々と行います。当日は、自由法曹団を含む弁護士の方からも、ご意見が伺える予定です。サムネイルに書いている通り、「共産党員もアンチも大歓迎」ですので、こぞってご参加下さい。〈プレスリリース〉「共産党の未来を占う除名、除籍解雇裁判の行方」(松竹伸幸×神谷貴行×上瀧浩子の討論会)のご案内2024年11月18日松竹伸幸日時:2024年12
毎月、阪神地域で各種の講演会を開いている主催者が、私の除名と裁判をテーマにして講演会を開いてくれることになりました。「市民の力で社会を変えよう!連続市民講座」というのですけれど、聞くところによると、この地域の共産党を除く左翼を結集しているようなところらしいですね。どうぞご参加下さい。
最後に、党大会における共産党京都南地区委員会の河合秀和委員長の発言である。私がその場にいないと思って言いたい放題だ(処分を決める会議への出席が伝えられなかった問題は、昨日と同じなのでくり返さない)。まず私が昨年2月2日の調査で「自衛隊容認論を繰り返し」たことを問題にしている。私は、志位委員長が自衛隊活用論や政権合憲論、日米安保条約第5条発動論をくり返していることを指摘し、それに従って具体化したことを主張した。だから、志位氏がくり返した分、私もくり返したのだから、当前そうなるである。私の
私の日本共産党離党と上林まさえ市議との新会派結成について、ご報告します。
今回の総選挙の結果を真剣に考えると、現在の共産党は第2の「50年問題」に直面しているということではないか。そう言っても、ほとんどの人はポカンとするだろうし、全然違うだろうと主張する人も少なくないとは思う。しかしまず、共産党の衆議院議員の議席を見ると、50年問題を前後する時期は、49年には35議席獲得したのに、その3年後の52年の選挙ではゼロ議席になった。それを克服したあとも60年代はせいぜい5議席でしかなかった(69年末にようやく14)。現在は、79年に39議席を獲得したけれど
裁判所に提出する表記の証言について、10月31日締め切りで求めていましたが、11月15日(金)までに延期します。10月27日投票で総選挙が実施されることになったのが理由です。すでに10名程度の方が名乗りを上げていますが、その中には現役の党員の方もおられて、選挙活動と並行しての準備には負担が大きいと思います。党から離れても「赤旗」の配達等で忙しい方もおられるようです。11月14日(木)は私の裁判の次の期日ですので、その後、出して頂いた証言について、余裕をもってやり取りできると思い
ご存じの方もいるかと思いますが、本日公開されたようですね。「共産党不当解雇裁判を支援する会(神谷貴行さん応援)」のHPです。すでに多くのコンテンツが入っていて、さすがだと思います。今後、訴状など裁判資料も掲載されるそうです。私のHPでも関連資料はどんどん増えていますが、神谷さんの裁判では、共産党の専従者の解雇はどんな法律で律せられるのかとか、共産党内のパワハラはどう認定されるのかとか、私の裁判とまったく異なる論点もあります。2つ合わせると、裁判が終わる頃には、共産等に関するかな
私の除名以降、異論を党中央主導で排除する閉鎖的体質が問題となり、今回の選挙での共産党一人負けにつながっていった。表面ではそれが見えていて、それ自体も本質的問題なのだが、じつは組織的な排除をしなければ収まりがつかないほど、その異論が深刻なものとなり、解決が必要になっているという問題意識が党中央に欠けたまま広がっている。それが現在の共産党が抱える問題なのではないだろうか。ソ連の崩壊によっても日本の共産党は立派に持ちこたえたし、そこには過去のソ連、中国との闘いへの誇りが存在していたと思う。し
共産党員は決定に従う義務があると良く言われる。党内では当然のごとく言われるし、党外では否定的な意味で使われる。その根拠となっているのは、規約の以下の条項である。「第三条党は、党員の自発的な意思によって結ばれた自由な結社であり、民主集中制を組織の原則とする。その基本は、つぎのとおりである。(一)党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。(二)決定されたことは、みんなでその実行にあたる。行動の統一は、国民にたいする公党としての責任である。(以下、(五)まで略)
私の除名撤回裁判は、今週14日(木)、早くも第3回期日を迎えます。被告の引き延ばしがなければ、もう4回目くらいだったとは思うのですが。14日はまず午後1時半より、裁判長に呼ばれて進行協議。裁判をスムーズに進めるため、論点を整理したりするわけですね。特殊な法律用語が飛び交うので、素人である私には付いていくので精一杯ですが、がんばります。これは傍聴できません。そして午後2時半より裁判の期日です。いつもの通り、東京地裁第421号法廷ということになります。傍聴の方は、30分ほど前に来て
「佃克彦氏が弁護団に加わる」が本日配信のメルマガのタイトル。以下、前文(長期にわたった部分社会論の各種連載のまとめは次号になる)。私の裁判の第3回期日(11月14日)を前に、本日(31日)、弁護団は「訴え変更の申立書」を提出した。3月に出した訴状で示した請求の趣旨及び請求の原因について、「交換的及び追加的変更」を申し出たのである。前回の期日の進行協議の際、裁判官から名誉毀損問題に関して整理したものを出すように促されたので、その問題についてである。その書類を裁判の日まで公開するこ
昨夕、こういうタイトルのYouTube動画をアップしました。視聴者から怒られるかも。私だって、この2党が政権共闘するとも思っていないし、してほしいとも思っていません。しかし、だからといって何の協力もできない関係ではないのです。だって、内閣不信任案では協力し合ったのだし。しかも現在、国民民主党の課税最低限引き上げが政治の話題になっていて、国民はそれを望んでいる。この問題での対応次第では、共産党の株が上がることだってあり得るわけです。実際、共産党はこの政策を打ち出したことで
私が共産党中央の政策委員会に勤務するようになった際、政策委員長だった聽濤弘氏から注意されたなかで印象深かったのが、このタイトルで書いたことである。当初、政策委員会が党指導部の下請けをするのをおかしいと思わなかったので、何を意味しているのか捉えきれなかったけれど。その後、いろいろな体験を通じて、この命題が大事だと分かってきた。その1つに、ASEAN地域フォーラム(ARF)のことがある。ARFは、ASEANを中心にして94年に創設されたもので、周辺諸国も含め、地域紛争を対話と外交に
ブログの更新のテンポが遅くなっていますが、その分、YouTube動画の作成に注力しています。この間、「立憲と共産の共闘を考える」をテーマに、3日連続で動画をアップしましたのでご覧ください。今後も、弁護団が加わったことなどで増大する裁判費用のことを考えると、ブログの更新と同じ頻度でYouTube動画に力を入れられないかと思っています。チャンネル登録してくださると、アップした際に連絡が行きますので見逃すことがなくなります。よろしくお願いします。第1回第2回第3回
共産党を相手に裁判を開始する際、ある大手メディアの人から言われたのは、政治的対立があらわになる裁判になってしまうと、政治的中立性が求められるメディアが取り上げることは簡単ではないと言われました。実際、メディアへの露出は、ぐっと減ってしまいました。それ自体は問題がないというか、別にメディアに出たくて裁判を開始したのではなく(裁判費用が集まるほどには話題になってほしいという気持ちはありますが)、裁判に勝利することが目的ですから、そこに注力したいと思っています。毎週5000字ほど書いているメ
〈プレスリリース〉「共産党松竹事件」第3回期日(11月14日午後2時半〜、東京地裁第421号法廷)及び進行協議(同1時半〜)の結果その他のご報告について2024年11月13日松竹伸幸〈記者会見〉日時:2024年11月14日(木)午後3時半〜会場:司法記者クラブ(通行証または司法記者クラブ幹事の了解が必要です)お話:原告・松竹伸幸弁護団・平裕介(団長)、伊藤建、堀田有大、佃克彦〈一般向け報告会(メディアも参加可能)〉日時:2024年11月14
10月15日、総選挙が公示されました。自民党、公明党の逃げ切りは許さない!私、尾崎りいちも日本共産党の躍進宮本徹さんの勝利のためにがんばります。公示日は、宮本徹さんの選挙カー乗車は昼からとなり、私も、市内2カ所で応援の演説を行いました。手振りや激励がたくさん寄せられました。
いよいよ、明日、投票日を迎えます。総選挙の焦点は、腐った自民・公明政治に替わるもう一つの道を指し示す日本共産党安保法制廃止と立憲主義の回復という野党共闘の原点を棚上げする立憲民主党ではなく、野党共闘の前進に尽くす日本共産党日本共産党の躍進と宮本徹さんの勝利にこそあります。
昨日、東京の赤坂で、その日の午前中に提訴した神谷貴行さんの報告集会がありました。おふたりの弁護人(団長は平裕介さんで私の訴訟の団長でもあります)も参加し、川人博弁護士も特別発言を行い、その後、参加者からの質問と意見が飛び交う集会でした。赤坂の会議室と聞いて、カネかけてるなと思う人がいるかもしれませんが、何より国会でつめて仕事しているメディアの政治部の記者に便利なのがよくて、私も使ったことがあります。値段も東京中を見渡してもかなり格安なので、今後、裁判を起こしたいという人がいましたら
この間、X(旧ツイッター)でスプラ坊主さんが問題提起したことだが、共産党は課税最低限の引き上げに賛成していたのに、国民民主党を批判する思惑が先行したあまり、志位和夫議長や山添拓政策委員長がこれを「金持ち優遇」と批判しはじめた問題が、劇的な決着を迎えつつある。私は朝起きると、ベッドのなかでiPadを開いて電子版で購入している各紙を読むのだが、本日の「赤旗」を見てびっくりした。なんと小池晃氏が昨日記者会見し、「課税最低限『引き上げ必要』」と述べたというのだ(画像)。これ自体は当
私の裁判の第2回期日は終了し、次に向けた闘いとなっていきます。そこで、このタイトルに書いていることを実施したいと考えており、読者のみなさんにご協力を呼びかけます。共産党のなかのハラスメントについては、かなり知られるようになりました。でもそれが、私の裁判にどう関係しているのでしょうか。被告である共産党が主張しているのは、除名は党内の問題だから裁判所が審査するようなものではないということです。裁判の世界では、これまで部分社会の法理という呼び名で知られてきましたが、それを根拠に私の訴
いよいよ総選挙です。私は、日本共産党と宮本徹さん(東京20区)を応援します。10月13日、ヤオコー東大和店前で、宮本徹さんの応援演説を行いました。
〈昨日のメルマガで配信したものですが、裁判の第1回期日に関連する資料は、公式HPでの公開を昨日から順次開始しています。それにあわせてブログでも読者にお知らせします。本日は私の意見陳述です。〉────────────────────────────────────────令和6年(ワ)第5849号地位確認等請求事件原告松竹伸幸被告日本共産党意見陳述要旨2024(令和6)年6月20日東京地方裁判所民事第37部甲合議E係御中松竹伸幸意見陳述の機会
〈朝ドラ「おむすび」は阪神大震災の場面に入ってきましたね。ネットでは「電気もガスも止まってどうやっておむすびをつくれるんだ」と事情を知らないでさわぐ人もいるようですが、神戸市東灘区に住んでいた私の両親は翌日、我が家のあった東京に来るため、西宮北口まで歩いて出てきて阪急電車に乗りましたから、それなりに電気の通っていた地域はあったんですよね。ついつい思い出してしまいました。〉共産党が私を除名するだけで矛を収めていたら、これほどのイメージ低下はなかったかもしれない。除名問題で党内できつめの異論
私の除名以降、「決定」の拡大解釈は飛躍的に進んできた。ある党員が、私の除名は京都の党の決定なので、自分は別の県の党に所属しているから拘束されないはずなので異論をおおやけにできるよねと党中央に聞いたら、党員は別の地方組織の決定にも拘束されるとの返事がきた。その根拠は、地方組織の決定にも党中央がオーソライズしたものがあり、党中央に問い合わせれば分かるのだから、党員はその手続きをふめばいいのだというものだったそうだ。私の除名は「赤旗」にでかでかと出たので、そんな問い合わせをすることも不可能ではなかっ