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こんにちは。たぬきです。セイコーソノーラの電池交換の話を。これを分解清掃してたのは去年の7月。あれから16ヶ月。運針は問題ありませんが時打ちのモーターがめっきり遅くなりました。ボーン・ボーン・ボーンの間隔が間延びします。そろそろ電池の寿命ですね。交換しましょう。時計を外してきました。先の写真は外したあとですが、ソノーラをはずにはお作法があります。これが、通常の状態。画面真中の下にある振り子止のナットを緩めて上にあげてゆきます。振り子下端の突起に被せます。このままさらに緩めて振り
当店では昭和時代の古いゼンマイ式の掛け時計の修理は通常行っておりません、それは旋盤やボール盤などの工作機械を保有していないからです。その場しのぎの修理はお客様へ迷惑をお掛けしますから、自信をもって誇れる修理が行えないなら最初から受けない方が良いと考えているので修理をお断りしているしだいです。こちらはSEIKOゼンマイ式掛け時計ですが、地域の清掃活動などボランティアを積極的になさっているNPO法人の施設時計です。私は以前から活動を拝見していたのでお役に立てればとお預かりしました。1
こんばんは。たぬきです。ソノーラの続きを。筒車、日の裏に続き、板も外してバラします。この時、各部品の機能や動作を理解しながらバラすのがコツです。これをおろそかにすると、組立てで苦労しますので。手前のギアは時打のカムを回したり、時打の数を数えるギアを1つずつ送ったりしています。1回回る度にボーンと時を打ちます。ソノーラは樹脂製のギアを多用しており、扱いにヒヤヒヤします。経年劣化が心配です。外せる部品は全て外しました。ラチェットは2段になっています。上側は逆転防止のラチェット。下側は振子