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こんにちは、六蔵です。プラチナネクスト第29回公演「思い出の人〜加藤道夫戯曲三選」に六蔵役で出演する役者です。昨年3月のアトリエの会で故加藤道夫さん作の戯曲「挿話(エピソオド)」を74年ぶりに復活上演させた文学座所属の演出家、的早孝起さん。プラチナネクストではかねてより的早さんに演出依頼を重ねており、いよいよ2024年の6月公演で実現の運びとなりました。まずは昨日の稽古場でお写真を撮らせていただきました。文学座のWEBサイトでは演技部、演出部それぞれのプロフィールが紹介されておりますが、な
作詞作曲まふまふ曇天(どんてん)を揺(ゆ)らす警鐘(けいしょう)と拡声器(かくせいき)ざらついた共感覚(きょうかんかく)泣(な)き寝入(ねい)りの合法(ごうほう)倫理(りんり)事(こと)なかれの大衆心理(たいしゅうしんり)昨夜(ゆうべ)の遺体(いたい)は狙(ねら)い通(どお)り誰(だれ)かが持(も)ち去(さ)っていった砂風味(すなふうみ)の黄金林檎(おうごんりんご)廃墟(はいきょ)になった街(まち)
今日は、六蔵です。「誰も知らない歴史」に登場します。文学座の的早孝起さんの演出によるプラチナネクストの舞台。いよいよ本番まで2ヶ月余りとなりました。「思い出の人〜加藤道夫戯曲三選」上演の順番は、「街の子」「誰も知らない歴史」「思い出を売る男」の予定です。先日の稽古で、的早さんから舞台図面が提供されました。紹介しちゃいますね。この通りになるかどうかは、分かりません。(文責:六蔵)
今までに何本の戯曲を書いてきたか数えたことはないが、まあ、たくさん書いてきたと思う。どのようにして戯曲を書くか?そのような質問をよく受けるし、その問いに何とか答えようと自分なりのその考えを述べてきた。そういう考えをまとめた「I-note〜演技と劇作の実践ノート」(論創社)という本も出版した。しかし、その本はいくつかの章に分けて戯曲創作の考え方を示した内容で、必ずしも具体的な戯曲創作のノウハウを語る本ではない。まあ、戯曲に限らず、およそすべての創作は数学の数式のように教示できるものではない点がや
欲を孕んだ紫色の感情はどこまでも膨らみ若さに任せた「あの頃」とは違い執拗いくらいに奏でる戯曲はふたりが溺れ堕ちていく今宵限りの快楽のタクトーblue-jazzー
六蔵です。「誰も知らない歴史」で六蔵爺やを演ずる役者です。今回加藤道夫さんの戯曲から3つを選んでプラチナネクストで上演します。作品を選んだのは文学座演出部の的早孝起さん。では加藤道夫の作品群をここでご紹介します。おもな作品(Wikipediaより)戯曲・放送劇なよたけ(三田文学1946年5月-10月。執筆は1944年)挿話(悲劇喜劇1948年10月)天邪鬼(少年少女1949年)誰も知らない歴史(日本演劇1949年)こよなき歌〈LaBonneChanson〉(
六蔵です。「誰も知らない歴史」で六蔵役を演ずる役者です。さてこの度プラチナネクストで上演する「加藤道夫戯曲三選」、そもそも加藤道夫という70年前に35歳で早逝された劇作家について、我々メンバーはほとんど知らない。代表作の「なよたけ」ですら完全上演されたのは、作者死後のこと。しかし、昨年文学座3月アトリエの会にて「挿話(エピソオド)」が上演され、演出の的早孝起さんが光を当てたことにより、文学座の財産であることが改めて認識されました。偉そうなことを申し上げるつもりはありませんが、今回の我々の公
2015年の英BBC製作のテレビ映画です🇬🇧原作はイギリスの劇作家J・B・プリーストリーの同名戯曲です。監督はアシュリング・ウォルシュ。1912年のある夜。バーリング家では長女シーラ(クロエ・ピリー)とバーリング家とライバル関係にあるクロフト家の息子ジェラルド(カイル・ソーラー)の婚約を祝う食事会が行なわれていた。地方出身だが事業で成功した父アーサー(ケン・ストット)、上流階級出身で特権意識の強い母シビル(ミランダ・リチャードソン)、そして酒飲みで頼りない弟エリック(フィン・コール)も
「赦さるる事の少なき者は、その愛する事もまた少し」(ルカ伝7章)自分自身に罪の意識のない者は薄情だ、罪深きものは愛情深い『冬の花火』のテーマです。一度あやまちを犯した女性は優しい、太宰治はこう思って『冬の花火』を書いたそうです。自分の感覚ですけど、「一度のあやまち」、「女性」っていうところで、分かる気がします。あやまちをおかす時の気持ちと、あやまちをおかしてしまった後の気持ちが分かるんじゃないかなと思うから。「一度の」という部分で、おかしたくなかったけれど不幸な状況