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カムチャツカの若者がきりんの夢を見ているときメキシコの娘は朝もやの中でバスを待っているニューヨークの少女がほほえみながら寝がえりをうつときローマの少年は柱頭を染める朝陽にウインクするこの地球ではいつもどこかで朝がはじまっているぼくらは朝をリレーするのだ経度から経度へとそうしていわば交替で地球を守る眠る前のひととき耳をすますとどこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってるそれはあなたの送った朝を誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ谷川俊太郎さんの詩の
あなたの燃える手であたしを抱きしめてただ二人だけで生きていたいのフランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフ自身が生み出した原詩を岩谷時子さんが極めて日本的な「一途な愛」を表現して意訳した『愛の讃歌』。自らの愛する人への思いを重ねる方、この歌を大切に歌い続け、早逝された越路吹雪さんの生涯を思い愛おしむ方、その一途で情熱的な愛を表現した歌詞にそれぞれ様々な感情を込めて、人々はこの名曲を胸に刻みます。この愛の讃歌を桑田佳祐さんが、アカペラにより歌い上げる日本生命のCMが
小粋なBARにて。電話越しに誰かと喧嘩している女性。その様子を心配そうに見つめながらハイボールを作る、ピーター・フォーク扮するマスター。電話を切り席についた女性にマスターは優しく語りかけます。「映画はお好きですか?」黙って頷く女性。マスターはハイボールを差し出し、こう続けます。「ファーストシーンはけんかでもハッピーエンドになりますよ」マスターの言葉をそれとともに飲み込む様にハイボールを口にする女性。以前もオールドのCMについて書きましたがピーター・フォークとウイ
“山紫水明”「山崎の水で仕込まれ、」「山崎の季節を呼吸して、」「5年、10年、12年。」「熟成のピークに到達した、」「山崎モルトを選び抜きました。」「サントリーピュアモルトウイスキー、山崎。」このCMで映されるのは山崎蒸溜所のある、大阪と京都の境にある土地、山崎です。天王山の麓に存し、周辺を広大な緑に囲まれ、日本の名水百選にも選ばれる『離宮の水』がこんこんと湧き出る山崎。山は日の光で紫にかすみ、川の水は澄んで清らかであるということを表した、『山紫水明』という
皆さん今日も見に来てくれてありがとうございます今日の話ですテレビを見ていたら・・・飲食店の紹介をしていました。じろうはこう言いました。???じろうはもう一度ハッキリと言いました。じろうは秋葉原の事を「あきばはら」と思っているようです。え・・本気と書いてマジで!?笑うらしま母「じろうは秋葉原の事、あきばはらってずっと思ってたの?ずっと?」と聞くとそうなんだ、まず「アキバ」って単語を先に知るとそう思うのかしらね・・・。私自身は子供の頃から秋葉原という地名をよーーく知っていました
バブル崩壊の波が市井の人々へと直接押し寄せ、生活に暗い影を落とし始めた1993年。有効求人倍率の低下が顕著になる、いわゆる『就職氷河期』の突入、それに反比例するように企業によるリストラに拍車がかかり出し完全失業率は上昇していきます。頑張れば頑張った分だけ評価されてきた『モーレツ時代』は終焉を迎え、それまで流した汗水の対価に見合う評価は人々に与えられなくなっていきました。せめてものその代替として人々は心のご褒美、『癒し』を求めていきます。そんな時代に作られたCMです。赤ちょうちん
今日はにわとりの日。毎月28日は「に(2)わ(8)とり」の語呂合わせに因んでにわとりの日と称してケンタッキーフライドチキンをはじめとする鳥料理を扱うお店で様々なキャンペーンが実施されます。にわとりの子どもに当るひよこ。ひよこで思い浮かべるCMといえば、日清食品のチキンラーメンと布亀の救急箱でしょう。その後者、布亀の救急箱のCMには知る人ぞ知る秘話があるのです。CMが始まると薄暗い背景のなかに起立した卵が映し出され、背景が明るくなるとともに徐々に画面がホワイトアウトし
今日7月1日は銀行の日。1893年の今日、普通銀行に関する法規の基礎となる『銀行条例』が施行されたことに因み制定されたそうです。この銀行の日が制定されたのはバブル崩壊の影が迫ってきた1991年。危機感を覚えた、金融専門誌を発行する日本金融通信社、通称ニッキンにより、『金融を通じて利用者・国民経済の安定的な発展に貢献する』という銀行業の原点に立ち返ろうという目的を持って、制定されたそうです。結果的にバブル崩壊の影響を受けて、それまでは銀行
CMは時代を写す鏡です。その時代にしか作られないCM、その時代に作られたからこそ活きたCMがあります。好景気により日本がノリに乗っていた時代、バブル時代。日通旅行が提供した海外旅行商品、ルックワールドのCMはまさにその時代だからこそ受け入れられたCMだったのだと思います。“ハロー、ボンジュール、ウェルカム”英語やフランス語を交えた歌にのせた、ホテルのドアマンの出迎えからCMは始まります。画面下には『HOTELINTER-CONTINENTAL
今日6月27日はちらし寿司の日。ちらし寿司誕生のきっかけを作った現在の岡山県、備前藩の藩主池田光政公の命日に由来して制定されたそうです。今でもひな祭りや祝い事に振る舞われて人々に広く親しまれるちらし寿司。かつては別箇に仕込んだ具をご飯に混ぜて作られていたちらし寿司ですが、今では市販の『ちらし寿司の素』をご飯に混ぜるだけで簡単に作ることが出来ます。そのちらし寿司の素で代表的なものが永谷園の『すし太郎』です。大ヒット商品となっているすし太郎ですが、その開発に至るまでの道のり
宝酒造から発売されていたフルーツドリンク『すりおろしりんご』を飲み、「は〜、りんごすった〜。」と声を上げる女子高生。すると隣で写真を撮影していた外国人が振り返り、自らを指差して彼女たちに伺います。「リンゴ・スター?」偉大なるビートルズのドラマー、リンゴ・スターです。すると、女子高生たちは持っているすりおろしりんごを指差して応えます。「ノー!りんごすった!」その勢いに気圧されるリンゴを映した後、リンゴ自身がすりおろしりんごを手にして「りんごすったー。」と戯けて言った
▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようハワイと聞けば、昭和中期の日本人の憧れの地とも言えますね。貴重映像お借りします!あこがれのハワイ航路/岡晴夫(本人ステージ)この曲が当時ヒットしたため、同名の映画まで作られましたが、その映画では当時は占領下で外国のハワイはおろか、外国航路も占領軍から認められておらず、そのため、その映画では「横浜を出港する外航船」ということにして、港で舷側から手を振って、テープを切っているのが映画のシーンで終わりでした。youtu.be「トリスを
女三人寄れば美しい、再び。前回はカネボウでしたが、今回は資生堂のメーキャップブランド『ピエヌ』の1998年のCMです。僕はこのCMのテーマソングが大好きなんです。1997年に誕生したピエヌのキャッチコピーは『メイク魂に火をつけろ。』かつての『ナツコの夏、燃えろいい女』を彷彿とさせるような女性に向けた力強いメッセージ。当初ははB'zの『FIREBALL』や矢沢永吉さんの『Still』をテーマソングに起用して、化粧品のCMとしては尖ったイメージのコマーシ
まだまだ世界が遠かった1990年代前半。SNSはおろか、インターネットや電子メールも普及していなかった時代に市井の人が海外と最も速くコンタクトを取る手段は国際電話でした。外国へ電話をかけるような機会を持たない多くの人にとって国際電話、そして世界は憧れの対象でした。その憧れを更に膨らませてくれたのが、『ゼロゼロワンダフル』のフレーズで親しまれたKDD、国際電信電話のCMです。気持ちを高ぶらせる勇壮な吹奏楽にのせて世界各国の美しい女性が出演し、各々の国の言葉で「国際電話をかけ
「タカスギ〜タカスギ〜」という民謡調の歌が流れるなか映される、靄の立ち込める山中。作業服を見に纏い、足袋を履いた男性が山小屋にて藁を編み荒縄を作り、『ぶり縄』と呼ばれる、縄を樹幹に巻き付けてそこへ棒を縛り付け足場を作り、それを順々と繰り返すという伝統的な方法で、杉の木を登っていきます。そして、あたかもターザンのように縄を使い木から木へ渡っていく山の男たち。バックで流れる「タカスギ〜タカスギ〜」があたかもターザンの「ア〜ア・ア〜」という雄叫びのように響きます。最後は3
1993年。今から27年前の今日、5月15日にJリーグが開幕しました。それまでにないスタイリッシュなプロスポーツの登場に人々は熱狂し、一大センセーションを巻き起こしました。そんな熱狂の渦の中心にいたのがキングカズ。彼の一挙手一投足に誰もが注目し、真似をするくらい彼はいつでも皆の憧れの的でした。カズがいたからこそJリーグがそこまでの社会現象となったと言っても過言ではありません。そして長い年月が経ち、幾多の挫折を味わいながらも日本サッカーに尽力し続けてい
関西ではお馴染みの京橋グランシャトー。あのグランシャトーがかつて超大作CMを作り上げました。グランシャトーのCMと言えば代々あの有名CMソングでコテコテの関西臭を放つものばかりでしたが、この作品はひと味違います。“主演梨田昌孝”というオシャレなクレジットと共に開幕早々登場したのは、元・近鉄バファローズの名捕手であり最後の監督、また日ハムや楽天でも監督を務めた梨田昌孝さん。スーツをビシッと着こなしパソコンに向かう姿はビジネス
皆さ〜ん、ごきげんいかがですか?関東の方も、このCMはご存じの方は多いのではないでしょうか?画質でわかる通り、放送されてたのはだいぶ昔の話ですが、何かことあるごとに取り上げられてるので、最近の若い人でもご存知の方は多いはず。このCMはあまりにも有名ですが、ワタクシは個人的には、鶴瓶師匠が素顔(女装せず)で大勢のファンの前で「うまいもんはうまい!」と演説するバージョンのCMが印象に残ってます。この「うまいもんはうまい!」今では、はやのキャッチコピーのようになってます。そんな民芸肉料
凄い男がいたもんだ海でばったり出会ったらサメがごめんと涙ぐむ男の理想の姿をストレートに表現したようなこの豪快な曲、『すごい男の唄』はお亡くなりになった服部克久さんが作曲を手がけられた作品です。この曲をテーマソングとして、作家の椎名誠さんがこの曲のイメージどおり豪快にビールを飲むCMがサントリーから発表されました。このCMでは三好鉄生さんによる発売されたものではなく柳ジョージさんの歌によるCMオリジナルバージョンが使用されています。
今日6月18日はおにぎりの日。今から33年前、1987年に石川県鹿島郡鹿西町(現・中能登町)にて日本最古のおにぎりの化石が発見されたことに因んで、鹿西町(ろくせいちょう)の『ろく』と「十」という漢字の上下に「八」を重ねると『米』という漢字になることを合わせて、6月18日がおにぎりの日となったそうです。手軽に持ち運び、食べられるおにぎりは太古の時代から現代に至るまで人々に広く親しまれています。そんなおにぎりが最も美味しそうに、魅力的に映し出しされた
土曜日の夜なのでお色気CMについて書こうと思います。兵庫の独立放送局、サンテレビで毎週土曜日の夜に放送されていたお色気番組内では必ずラブホテルのCMが放映されていました。親の目を盗んでお色気番組を見るような青少年にとって、ラブホテルとは大人しか行けない場所、いわば『逆』ネバーランド。誰もが想像と期待を破裂せんほど膨らませる、憧れの夢の地でした。そんな夢の地を紹介してくれていたCMを振り返ります。時代を感じさせる肩パットがしっかり入ったスーツを着た3名の女性が、バーでガールズトー
今日10月4日はいわしの日。「1(い)0(わ)4(し)」の語呂合わせから、大阪府多獲性魚有効利用検討会(大阪おさかな健康食品協議会)によって昭和60年に制定されたそうです。今や水揚げ量が減少しているため、食卓に並ぶことが珍しくなったいわし。もはや高級魚になりつつあるいわしを一聴パフェと融合させたかのような、視聴者の心をざわつかせるCMをかっぱ寿司は2015年に発表しました。冒頭、パパ、ママ、坊やの家族連れがそれぞれお寿司の入った皿
絵本作家の伊藤正道さん。『マフィーくんとジオじいさん』等、数多くの絵本作品を世に生み出し、イラストレーターとしても広告やパッケージデザインを多く手がけてこられました。その温もりのある絵は忘れかけていた子供の頃を思い出すような郷愁感を与えてくれる魅力があり、見る者の心を癒します。そうした伊藤正道さんのイラストが起用された大阪ガスの企業広告CMです。“DaybyDayきっといい明日”CMが始まると、矢野顕子さんの優しい歌声と伊藤正道さんによって描かれたキャラクターが画面
“『はじめまして』この一秒ほどの短い言葉に、一生のときめきを感じることがある。”“『ありがとう』この一秒ほどの言葉に、人のやさしさを知ることがある。”“『がんばって』この一秒ほどの言葉で、勇気がよみがえってくることがある。”“『おめでとう』この一秒ほどの言葉で、幸せにあふれることがある。”“『ごめんなさい』この一秒ほどの言葉に、人の弱さを見ることがある。”“『さような
「サイクリングといえば?」と尋ねられた際、『関西サイクルスポーツセンター』を頭に思い浮かべる関西出身の方は少なくないのではないでしょうか。その名の通り、自転車をテーマにしたアトラクションを多数備えたテーマパークですがその自然に囲まれた広大な敷地内にはキャンプ場や屋外プールも設けられています。中でも『変わり種自転車』という、800台もの見たことのないような変わり種自転車を敷地内で自由に乗り回すことの出来るアトラクションがあり、他のテーマパークではなかなか味
あらこんなところに牛肉が。玉ねぎ玉ねぎあったわね。ハッシュドビーフ。こんなに美味しく出来ちゃった。1991年に放映された、ハウス食品『ハッシュドビーフ』のCMです。ファッションモデルの三浦智子さんが『オクラホマミキサー』のメロディにのせて歌いながらハッシュドビーフを作るこのCMは、三浦さんの明るい雰囲気に真似して歌いやすいキャッチーな替え歌も相まって当時、大人から子どもまで広く視聴者に親しまれました。
1991年。『起承転結』をここまで具現化した作品は、後にも先にもこれに勝るものはないのではないかという程の傑作CMをエーザイは視聴者を巻き込むことにより産み出しました。『起』1991年は『失われた20年』の始まった年。前年より燻り始めたバブル崩壊の火種が一気に燃え上がり、まだ自分たちの生活にはっきりとは影響せずとも日本経済の後退を感じ始めた市井の人々がそれまでとは異なる空気に緊張感を覚え、様々な事柄に敏感になり始めた年です。『承』そんな
スペイン語で「西洋の紋章の頂に輝く飾り」を意味する『クレスタ(cresta)』。クレスタはその名の通り、1980年にトヨタ自動車の最高級パーソナルセダンとして誕生しました。そして、1984年。フルモデルチェンジを果たし生まれ変わった2代目クレスタに、「クレスタの新しい挑発が始まる。」というキャッチコピーが付けられます。『挑発』何とも刺激的な言葉の入ったキャッチコピーを掲げ、クレスタは山崎努さんと共にCMに登場します。霧の
先日、『IHOPE』をテーマとしたカネボウの企業広告について書きましたが、そのリメイク元となった作品、1980年に放映されたカネボウのレディ80口紅のCMについて振り返りたいと思います。ウーマンリブ運動により女性が権利や自由を勝ち取った1970年代。70年代は女性の『強さ』が社会変革を牽引した、まさに女性にとって激動の時代でした。その様な激動の70年代を経て、カネボウは1980年代を『女性の時代』と宣言し、80年代を生きる女性に向けた新ブランド『レディ80』を発表しました。7
風来坊に続き、中京ローカル『会長・社長出演』CMです。かなりアクが強いCMなのですが、同じくアクの強い関西ローカルCMとは一線を画す名作です。名古屋有数の繁華街、錦。ネオンの光に煌々と照らされるなか登場する中古車販売会社、『ミズホカーショップ』の社長と栄の接客を伴う飲食店にお勤めと思われる原色のスーツを着たお姉さん方。そして社長が大声で『どなり』一声、「いっぺんよりゃ〜せ!」(一度、お越しください。)お姉さん方の、