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スペイン語で「西洋の紋章の頂に輝く飾り」を意味する『クレスタ(cresta)』。クレスタはその名の通り、1980年にトヨタ自動車の最高級パーソナルセダンとして誕生しました。そして、1984年。フルモデルチェンジを果たし生まれ変わった2代目クレスタに、「クレスタの新しい挑発が始まる。」というキャッチコピーが付けられます。『挑発』何とも刺激的な言葉の入ったキャッチコピーを掲げ、クレスタは山崎努さんと共にCMに登場します。霧の
小粋なBARにて。電話越しに誰かと喧嘩している女性。その様子を心配そうに見つめながらハイボールを作る、ピーター・フォーク扮するマスター。電話を切り席についた女性にマスターは優しく語りかけます。「映画はお好きですか?」黙って頷く女性。マスターはハイボールを差し出し、こう続けます。「ファーストシーンはけんかでもハッピーエンドになりますよ」マスターの言葉をそれとともに飲み込む様にハイボールを口にする女性。以前もオールドのCMについて書きましたがピーター・フォークとウイ
今日7月1日は銀行の日。1893年の今日、普通銀行に関する法規の基礎となる『銀行条例』が施行されたことに因み制定されたそうです。この銀行の日が制定されたのはバブル崩壊の影が迫ってきた1991年。危機感を覚えた、金融専門誌を発行する日本金融通信社、通称ニッキンにより、『金融を通じて利用者・国民経済の安定的な発展に貢献する』という銀行業の原点に立ち返ろうという目的を持って、制定されたそうです。結果的にバブル崩壊の影響を受けて、それまでは銀行
関西ではお馴染みの京橋グランシャトー。あのグランシャトーがかつて超大作CMを作り上げました。グランシャトーのCMと言えば代々あの有名CMソングでコテコテの関西臭を放つものばかりでしたが、この作品はひと味違います。“主演梨田昌孝”というオシャレなクレジットと共に開幕早々登場したのは、元・近鉄バファローズの名捕手であり最後の監督、また日ハムや楽天でも監督を務めた梨田昌孝さん。スーツをビシッと着こなしパソコンに向かう姿はビジネス
あなたの燃える手であたしを抱きしめてただ二人だけで生きていたいのフランスのシャンソン歌手、エディット・ピアフ自身が生み出した原詩を岩谷時子さんが極めて日本的な「一途な愛」を表現して意訳した『愛の讃歌』。自らの愛する人への思いを重ねる方、この歌を大切に歌い続け、早逝された越路吹雪さんの生涯を思い愛おしむ方、その一途で情熱的な愛を表現した歌詞にそれぞれ様々な感情を込めて、人々はこの名曲を胸に刻みます。この愛の讃歌を桑田佳祐さんが、アカペラにより歌い上げる日本生命のCMが
風来坊に続き、中京ローカル『会長・社長出演』CMです。かなりアクが強いCMなのですが、同じくアクの強い関西ローカルCMとは一線を画す名作です。名古屋有数の繁華街、錦。ネオンの光に煌々と照らされるなか登場する中古車販売会社、『ミズホカーショップ』の社長と栄の接客を伴う飲食店にお勤めと思われる原色のスーツを着たお姉さん方。そして社長が大声で『どなり』一声、「いっぺんよりゃ〜せ!」(一度、お越しください。)お姉さん方の、
1970年代→アングラ1980年代→サブカル1990年代→エロ2000年代→ビジネス2010年代→アングラこのように雑誌としての『カラー』を10年毎に明確に変えていったのは、宝島社によって発行されていた雑誌『宝島』の他にはなかなか見当たりません。若者の間に流行する『風俗』を敏感に察知しそれぞれの時代において若者の支持を集めた宝島。ともすればズルズルと引きずりそうになるそれまでの方向性を思い切って転換させる、潔さと勢いが宝島にはありました。
CMは時代を写す鏡です。その時代にしか作られないCM、その時代に作られたからこそ活きたCMがあります。好景気により日本がノリに乗っていた時代、バブル時代。日通旅行が提供した海外旅行商品、ルックワールドのCMはまさにその時代だからこそ受け入れられたCMだったのだと思います。“ハロー、ボンジュール、ウェルカム”英語やフランス語を交えた歌にのせた、ホテルのドアマンの出迎えからCMは始まります。画面下には『HOTELINTER-CONTINENTAL
宝酒造から発売されていたフルーツドリンク『すりおろしりんご』を飲み、「は〜、りんごすった〜。」と声を上げる女子高生。すると隣で写真を撮影していた外国人が振り返り、自らを指差して彼女たちに伺います。「リンゴ・スター?」偉大なるビートルズのドラマー、リンゴ・スターです。すると、女子高生たちは持っているすりおろしりんごを指差して応えます。「ノー!りんごすった!」その勢いに気圧されるリンゴを映した後、リンゴ自身がすりおろしりんごを手にして「りんごすったー。」と戯けて言った
▼本日限定!ブログスタンプあなたもスタンプをGETしようハワイと聞けば、昭和中期の日本人の憧れの地とも言えますね。貴重映像お借りします!あこがれのハワイ航路/岡晴夫(本人ステージ)この曲が当時ヒットしたため、同名の映画まで作られましたが、その映画では当時は占領下で外国のハワイはおろか、外国航路も占領軍から認められておらず、そのため、その映画では「横浜を出港する外航船」ということにして、港で舷側から手を振って、テープを切っているのが映画のシーンで終わりでした。youtu.be「トリスを
女三人寄れば美しい、再び。前回はカネボウでしたが、今回は資生堂のメーキャップブランド『ピエヌ』の1998年のCMです。僕はこのCMのテーマソングが大好きなんです。1997年に誕生したピエヌのキャッチコピーは『メイク魂に火をつけろ。』かつての『ナツコの夏、燃えろいい女』を彷彿とさせるような女性に向けた力強いメッセージ。当初ははB'zの『FIREBALL』や矢沢永吉さんの『Still』をテーマソングに起用して、化粧品のCMとしては尖ったイメージのコマーシ
今日はにわとりの日。毎月28日は「に(2)わ(8)とり」の語呂合わせに因んでにわとりの日と称してケンタッキーフライドチキンをはじめとする鳥料理を扱うお店で様々なキャンペーンが実施されます。にわとりの子どもに当るひよこ。ひよこで思い浮かべるCMといえば、日清食品のチキンラーメンと布亀の救急箱でしょう。その後者、布亀の救急箱のCMには知る人ぞ知る秘話があるのです。CMが始まると薄暗い背景のなかに起立した卵が映し出され、背景が明るくなるとともに徐々に画面がホワイトアウトし
すっかり暑くなったので、こういう時は冬のCMを見るに限ります。JR東日本が1991年から展開しているスキー旅行のキャンペーン、『JRSKISKI』のCMは、毎年その秀逸なキャッチコピーや流行のテーマソングを使用することにより視聴者の注目を集めています。そのなかでも吉川ひなのさんをイメージキャラクターに、GLAYの『Winter,again』をテーマソングに起用し、『愛に雪、恋を白。』というキャッチコピーを掲げた1998-1999年に放映されたCM
大人になって気づくことはたくさんあります。親のありがたみ。お金を稼ぐことの大変さ。その時に悩んでいたことのちっぽけさ。数えたらキリがないくらいあります。それらは意識して気づくものではなく、ふとした瞬間にはたと頭のなかに浮かびます。最初は頭のなかにぼんやりと浮かび、次の瞬間に閃光が走るような衝撃を心に与えます。そうして人間は成長していくのかもしれません。そんなCMが関西ローカル、サンテレビ内で20年以上に渡り放映されていました。カッコいいベースラインのBGMがかかるなか映し
僕がCMを好きになったのは、幼少期にこのCMに触れたという原体験のせいなのかもしれません。江崎グリコを代表するお菓子、グリコとビスコの90年代前半に放映されたCMです。うんとこどっこいしょうんとこどっこいしょなんでもできちゃうはずなんだそう歌いながらリュックサックを1人で頑張って背負おうとする男の子。年の頃は4つか5つくらいでしょうか。だけど肩紐が途中でつかえてしまい上手く背負えなくて、失敗。こんどはきっといちにのさん歌いながら蛇
今日は中央競馬の重賞競争、G1のなかでも“競馬の祭典”と呼ばれる東京優駿、通称『日本ダービー』が東京府中競馬場にて開催されました。ダービーを勝った馬に騎乗したジョッキーは『ダービージョッキー』の栄誉を与えられます。その栄誉は、かつてダービーを初制覇した四位洋文騎手が「もう騎手をやめてもいい。」とレース後に語ったほど誇りあるもので、ホースマンにとって特別な思い入れのある、憧れの舞台が日本ダービーなのです。今年の日本ダービーは、1番人気のコントレイ
「タカスギ〜タカスギ〜」という民謡調の歌が流れるなか映される、靄の立ち込める山中。作業服を見に纏い、足袋を履いた男性が山小屋にて藁を編み荒縄を作り、『ぶり縄』と呼ばれる、縄を樹幹に巻き付けてそこへ棒を縛り付け足場を作り、それを順々と繰り返すという伝統的な方法で、杉の木を登っていきます。そして、あたかもターザンのように縄を使い木から木へ渡っていく山の男たち。バックで流れる「タカスギ〜タカスギ〜」があたかもターザンの「ア〜ア・ア〜」という雄叫びのように響きます。最後は3
“『はじめまして』この一秒ほどの短い言葉に、一生のときめきを感じることがある。”“『ありがとう』この一秒ほどの言葉に、人のやさしさを知ることがある。”“『がんばって』この一秒ほどの言葉で、勇気がよみがえってくることがある。”“『おめでとう』この一秒ほどの言葉で、幸せにあふれることがある。”“『ごめんなさい』この一秒ほどの言葉に、人の弱さを見ることがある。”“『さような
1991年。『起承転結』をここまで具現化した作品は、後にも先にもこれに勝るものはないのではないかという程の傑作CMをエーザイは視聴者を巻き込むことにより産み出しました。『起』1991年は『失われた20年』の始まった年。前年より燻り始めたバブル崩壊の火種が一気に燃え上がり、まだ自分たちの生活にはっきりとは影響せずとも日本経済の後退を感じ始めた市井の人々がそれまでとは異なる空気に緊張感を覚え、様々な事柄に敏感になり始めた年です。『承』そんな
今日、5月24日はゴルフ場記念日。1903年の今日、兵庫県神戸市の六甲山に日本で最初に作られたゴルフ場『神戸ゴルフ倶楽部』が開かれたことを記念して制定されたそうです。大人の付き合いやコミュニケーションの手段としてゴルフをする機会は少なくなりゴルフ離れが叫ばれていますが、その人気はまだまだ根強くゴルフにちなんだCM作品も古くから今日に至るまでたくさん制作されています。青木功さんやジャンボ尾崎さん、丸山英樹さんにタイガー・ウッズ。多くの名プレイヤーが幅広いジャンルのCMに出演され、
香田晋「♪唐揚げを美味しく作るなら」(「フニクリフニクラ」)「♪モミモミ~(モミモミ~)モミモミ~(モミモミ~)」香田晋「やわらかジューシー」揉み込む美味しさ「エバラ唐あげの素」新提案!当時小学生だったんで、小学校でメチャメチャ流行ったなぁ、…と言っても下ネタ的な意味で(笑)
ひとりでも多くの視聴者の心を掴むことはCMに課される必須条件です。その為の手段として、その時々での世の中の流行を取り入れたCMがよく作られます。それとは逆に、CMがブームの火付け役の一端を担うことにより、流行を作り出すこともあります。このCMもそんな作品のひとつです。「ウパッ!」掛け声一閃、ドアップでせまる謎の生き物。ウーパールーパーです。同時期に放映されていたテレビ番組『わくわく動物ランド』でも取り上げられ、その愛く
今日6月18日はおにぎりの日。今から33年前、1987年に石川県鹿島郡鹿西町(現・中能登町)にて日本最古のおにぎりの化石が発見されたことに因んで、鹿西町(ろくせいちょう)の『ろく』と「十」という漢字の上下に「八」を重ねると『米』という漢字になることを合わせて、6月18日がおにぎりの日となったそうです。手軽に持ち運び、食べられるおにぎりは太古の時代から現代に至るまで人々に広く親しまれています。そんなおにぎりが最も美味しそうに、魅力的に映し出しされた
絵本作家の伊藤正道さん。『マフィーくんとジオじいさん』等、数多くの絵本作品を世に生み出し、イラストレーターとしても広告やパッケージデザインを多く手がけてこられました。その温もりのある絵は忘れかけていた子供の頃を思い出すような郷愁感を与えてくれる魅力があり、見る者の心を癒します。そうした伊藤正道さんのイラストが起用された大阪ガスの企業広告CMです。“DaybyDayきっといい明日”CMが始まると、矢野顕子さんの優しい歌声と伊藤正道さんによって描かれたキャラクターが画面
長崎の端島、通称『軍艦島』が炭鉱を閉鎖し、長嶋茂雄が「我が巨人軍は永久に不滅です。」とグラウンドを去り、『昭和枯れすすき』がヒットした、1974年。ひとつの時代が終焉を迎えるような寂寞が漂うなか、過激派による連続企業爆破事件や日本赤軍によるテロ行為が国内外で起こり、人々は身近な恐怖を感じるとともに、まだ見ぬ未来への不安を抱きました。そのような世相が背中を押したかのように巻き起こった、第一次オカルトブーム。そのブームの火付け役となったのが、五島勉さんの著書『ノス
誰しもが春を感じられる、epoのう、ふ、ふ、ふに乗せた資生堂の1983年の春のキャンペーンCM。タクシー?社用車の車内にて。おじさん上司の横で、隙を見て化粧を直すは美しいモデル、アンジェラ・ハリー。資生堂フェアネスをバッチリ決め込み、満を持してドヤ顔を決め込む美しいアンジェラ。これぞ、凛として爽やかな女性を表した、日本の誇る化粧品メーカー、資生堂のCM。何より僕はこの曲、epoが大好きなんです。昨今、行きすぎたフェミニズムは揶揄されることも多
先日、『ゴールデン洋画劇場』内で放映されていた、『ゼロゼロワンダフル』のKDDのCMについて書きましたが、同じ土曜日の夜の人気番組『土曜ワイド劇場』の協賛スポンサー、『ダイア建設』のCMを振り返りたいと思います。放映が開始された頃はまさにバブル期の真っ只中。好景気に湧く日本がまさにノリに乗っていた時代に、それより10年以上も前にリリースされた内山田洋とクール・ファイブの『東京砂漠』をテーマ曲に起用して、夜のビル群を舞台にしたこのCMは、明るい時代とは一線を画す『物悲しさ』を感じ
今日5月23日はキスの日。今から74年前。1946年の今日、日本で初めてキスシーンが登場する、佐々木康監督の『はたちの青春』という映画が封切られましたことが由来だそうです。戦後間もない時代にスクリーン内で交わされるキスに、当時の観客はさぞ衝撃を受けたことでしょう。今でも映画やドラマでキスシーンに出くわすとハッとしてしまうことがありますが、気を抜いて見ているCM内で不意に流れるキスシーンはさらに強い印象を僕たちに残します。そのような印象強いCM、今から28年前に放映されていたコ
関西ではお馴染みのローカルCM、ケンミンの焼きビーフン。1980年代から数年前まで長年にわたり様々な種類のCMが制作され続け、どの作品もインパクトが強く一度見たら頭にこびりついて離れない素晴らしいものばかりですが、一番の有名どころは以下のCMでしょう。藤森玲子さん原画の独特な紙芝居風アニメーションや暗い背景、登場キャラクターの口調により視聴者に強いインパクトを与え、名高い『トラウマCM』として後世まで語り継がれている作品です。僕もご多分に漏れず、幼少期にこの
土曜日の夜。ギルガメッシュナイトにおとなのえほん、のりノリ天国…かつて土曜日の深夜には色んな地域でローカルなお色気番組が放送されておりました。かくいう僕も多感な青春時代。そのような番組を親に隠れて必死で見ようとしていました。そのような番組には、その内容に沿ったお色気CMが放映されておりました。関西地区で放映されていた、そんなCMのひとつでございます。ナイスバディな女性がベッドに横たわっているバストアップのシーンからこのCMは始まります。電話の呼び