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餃子屋が片手間で出すかき氷この認識で入ると、この店は確実にズレる。店選びで一番大事なのは、何屋として見るかを最初に決めきること。でも国立のあおはる餃子は、その前提自体を崩してくる。駅からすぐ。赤いテーブルが並ぶ、少し懐かしい空気。卓上には神戸流の味噌だれと、カレー粉や生七味。この時点で分かる。ここは一発で終わる店じゃない。味を転がしていく前提の店。最初はぼっかけ。牛すじとこんにゃくの甘辛煮。ただの前菜じゃない。酒のスイッチを入れて、この後の
ポテトって、だいたい脇役だ。ハンバーガーの横で、塩まみれになって終わる運命。わざわざ整理券を取ってまで食うものじゃない。でも表参道のDEFRITESSTAANは、最初からポテトを主役にしてる。店頭で整理券をもらって、一回その場を離れる。「あとで戻ってきてください」って言われる時点で、もうポテトの扱いじゃない。時間になって戻って、受け取った紙コーン。太い。角が立ってる。色が濃い。一口目、ザクッて音がする。そのあと、中がホクじゃなくてねっとり甘い。芋の密度が高い。
「ボリューム」と「A5の質」。この二つは基本的に両立しない。量を出す店はどこかで質を落とすし、質を突き詰める店は量を削る。それが普通だ。だから「腹十一分」という名前を見た時点で、正直ある程度の答えは出ていた。どうせ量で押す店だろう、と。でも、この店はそこを少しだけ裏切ってくる。自由が丘の落ち着いた街並み。らせん階段を上がった先、カウンター中心の空間。雰囲気で逃げることもできる立地。でもこの店は、最初から逃げていない。A5黒毛和牛。総量500g
中華は大皿で賑やかに食べるもの。そんな固定観念を覆す店がある。一皿ごとの完成度を高めながら、少量多皿で最後まで食べ疲れさせない。その実力を確かめるため、恵比寿の「CHAOCHAO」へ足を運んだ。店内はモダンで洗練されながらも、どこか肩の力が抜けた心地よさがある。本格中華の技術を軸にしながら、日常の食事として自然に楽しめる空気感。この店の目指す世界観は、料理が運ばれる前から伝わってくる。最初に供されるクラゲのネギソースは、その方向性を一皿で示してくれる。コリコリとした力強い食感に、香
豪華な空間は、お金をかければ作れる。だが、その空間に見合う料理を出し続けることは簡単じゃない。銀座ヴィクトワールは、その難しさを静かに成立させていた。重厚な扉の先で最初に目を奪われるのは、天井から降り注ぐバカラのシャンデリア。黒を基調とした店内に、1987年製ニューヨーク製スタンウェイのピアノとバイオリンが自然に溶け込み、華やかなのにどこか落ち着いた空気をつくっている。ここまで整えられた空間に立つと、料理への期待値は自然と上がる。その期待を最初の一杯が裏切らな