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広島大学病院乳腺外科の笹田です。今日はNPO法人ひろしまピンクリボンプロジェクトが主催するまちなかリボンサロンに参加してきました。オンラインで参加できますので、自宅から気軽に参加できます。しかも無料です。もう147回目なんだそうです・・・月1回なので、12年続いていることになりますね。今日は、形成外科の先生から、乳房再建についてよくある質問を中心にお話がありました。キズのケアやスキンケアはとても参考になります。せっかく乳房再建をされたのなら、キズや皮膚もできるだけ良い状態に保
ブログをご覧の皆さま、おはようございます。広島大学病院乳腺外科の小林です。以前のブログ記事で乳がんとコーヒーの関係について投稿いたしました。本日は科学(サイエンス)の視点から、-なぜコーヒーが乳がん発症のリスクを下げうるのか?-についてご紹介させていただこうと思います。コーヒーに含まれるジテルペン、カフェストール、カーウェオールという物質は抗酸化作用やラジカル消去(ラジカルとは不安定分子、劣化因子を指します)、抗がん作用があり、乳がん予防効果をもつという研究結果があります。さらに、
こんにちは島根大学医学部附属病院乳腺センターの角舎です昨日、無事に恵美先生が「月末の女」として3月を締めてくれていましたが、私は「月始めの男」として登場させてもらいますさて、島根に来てからちょうど1年が経ちました昨年の仕事始めの前の週末、出雲市のあちこちに行きました日御碕灯台、日御碕神社、稲佐の浜などなど中でも、鷺浦の桜が見事でしたね〜今年は寒いのでまだ満開ではないようです来週末ですかねまた行ってみようと思います島根に来る理由はいくつもあったのですが、あれこれ考えると
こんばんは、最近湿度が高くてまだ冷房をつけてしまいますがそうすると肌寒い・・・湿度よ、下がってください、鈴木です。今日の写真は当直のご飯です。チンジャオロースーとはすっかり家族になった気分です。左に写っているのは漢方です。今日は最近気になっていたり、なんとなくしか答えられないなーと思っていたことをお話しします。きっかけはファイザー社が作成されておられます、ツールになります。多分6月ごろの勉強会の資料の中に挟まっていて、いつかみてみたいなーと思っていました。LINEで友達登録をする
こんばんは。広島大学病院乳腺外科木村優里です。10月のピンクリボン月間が終わりましたが、乳癌領域の話題は日々つきません先日の薬食審・医薬品第二部会で了承されたことから、11月中旬頃には、エンハーツとTS-1のお薬の適応拡大が正式承認となりそうですエンハーツHER2陽性転移性乳癌に対しての2次治療以降での使用DESTINY-Breast03試験の結果よりエンハーツのように、治療効果の期待が高いお薬が、早いタイミングで使用できるように
広島大学病院乳腺外科の笹田です。当施設では、化学療法を行う際に、歯科診察を受けていただくことが多いです。口腔ケアを受けていただくことで、口内炎などの副作用を減らすことができると言われていますが、それ以外にもメリットはあるでしょうか?発熱性好中球減少症という言葉を聞いたことがあるでしょうか?白血球・好中球の減りやすい抗がん剤があり、この副作用の間は免疫力が弱くなり、感染症に注意が必要となります。この時期に熱が出たからと言って、必ずしも感染症とは限りませんが、感染症の場合は重症になり
早いもので、2024年になってから、もう10日も経ちました!!今年もきっと、怒涛の如く時間が過ぎて、あっという間に年末に年賀状作成に追われているに違いない…新年明けて、能登地震の速報が入り、また翌日の日航機の事故の衝撃で、お正月気分が完全に吹き飛び、休みの間はテレビの前で呆然としていました。地震や事故で亡くなった方々のご冥福をお祈りいたします。まだ救助を待っておられる方が、一日でも早く救出されますように。避難所で避難されている方々が、少しでも早く、安心して落ち着ける生活に戻れますよ
こんにちは広島大学病院乳腺外科の鈴木です。先日までESMOという学会がスペインで行われておりましたいくつか最新トピックはありますが、私からはmonarchE試験の新しい解析結果について紹介しますmonarchE試験は、高リスクの早期乳がん患者を対象とした、術後アベマシクリブ(ベージニオ)の有効性と安全性を評価した試験です。このブログにも何回か登場していますが、再発リスクの高いホルモン受容体陽性タイプの早期乳癌で、術後療法として内分泌療法にアベマシクリブを2年間追加すること
広島大学病院乳腺外科の笹田です。この質問をすると、「そりゃ抗がん剤の方がしんどいでしょ」となりそうですが、どのように思われますか?なかには、「ホルモン剤のほうがつらい」と言われる方もいらっしゃいます。最近、術後の薬物療法では、・抗がん剤のやり過ぎに気をつけよう(オンコタイプDXの活用、アンスラサイクリンの不使用、など)・ホルモン治療はしっかりやろう(10年間投与、など)という流れがあるように思います。また、ASCO(米国臨床腫瘍学会)の話題ではありますが、4,262
こんにちは広島大学病院乳腺外科の角舎です寒い中にも、時折暖かい日差しが差し込んできましたねもうすぐ春かな〜さて今日は、「乳がんいつでもなんでも相談室」乳がんいつでもなんでも相談室–乳がんの専門家があなたの質問にお答えしますpinkribbon-h.comにもよくいただく質問について「私の主治医はKi-67labelingindexを検査してくれません」よく勉強している患者さんほどこういう疑問が浮かんできますよねこれについて、乳癌学会の乳癌診療ガイドラインには
広島大学病院乳腺外科の笹田です。少し前のコメントで、放射線治療の寡分割照射についてのご質問をいただきました。寡分割(かぶんかつ)照射とは何でしょうか?「寡(か)」とは、「少ない」という意味ですので、直訳すると「少なく分ける」という意味になります。治療回数を少なくすることで、治療期間が短くなる、というメリットがあります。今回の話題は、乳房温存療法(温存手術+術後放射線治療)が該当します。温存手術後には、再発予防のため、手術した側の乳房に放射線治療を行うことが標準治療です。
こんばんは。乳腺外科の木村優里です。今日はなんだか寒かったですね…服装に失敗しました毎日、季節感がよくわからない服装選びに困惑していますさて、今日はBRCA1/2遺伝子について、新しい知見が発表されましたので、こちらをご紹介しますBRCA1/2遺伝子については、このブログでも何度も取り上げられておりますので、簡単な説明とします。がんは、環境(喫煙・飲酒など)と遺伝の両方の要因で発生するとされています。中には、遺伝子のわずかな一部に変異
広島大学乳腺外科末岡です。先日のカンファレンスで宿題がでまして、テーマは「ホルモン補充療法と乳癌の関係について」です。患者さんからも時々聞かれる事であり、今回はこれについて書きたいと思いますホルモン補充療法とは、更年期症状改善のために、不足した女性ホルモンを補う治療です。更年期症状の改善だけでなく、骨粗鬆症予防、シワの減少やメタボリックの改善などアンチエイジング効果も期待できるようです。しかし、乳がんは女性ホルモンに影響されるがんであり、ということは、ホルモン補充療法をすると
こんばんは。最近漢方を継続しています。飲み始めて3ヶ月になります。鈴木です。私は個人的にしきゅーきんす(親しみをこめてこう呼んでいます)の増大を抑えるために飲み始めました。漢方の匂いはとても気になりますが、一緒に住んでる妹から別に臭いとか言われないのが本当に救いです。外来の休憩室でもこの匂いをぷんぷんさせていますが、先生方すみません。本日の写真は学食で食べたお昼ご飯です。バランスよく食べようと心がけております。この時はしゃけと、もずくスープとご飯ですね(サイズはMサイズです)
こんばんは、漢方をちびちび飲みながらパソコンと対面しております、鈴木です😀本日の最低気温は5度、最高気温は13度夜は特に冷え込むので足元を温めたくなりますみなさまいかがお過ごしでしょうか久しぶりにパソコンからブログを書いていますと、アメーバブログのスタンプが増えているではありませんか!新鮮です今日の写真は先月の当直あけの朝ごはんです右上のイワシハンバーグ、おいしかったですさかなを使っている感がとても少なくて口当たりが滑らかです明日の朝ごはんも楽しみです
こんにちは、最近私は英会話をYouTubeで見始めました、鈴木です。本日の写真は大学病院の一角にある、蝉の抜け殻たくさんの葉っぱのカーテンです。いやー、セミが育つ環境が整っているんでしょうかね。葉が生い茂って少し日陰になって・・・夏休みの研究課題などにいかがでしょうか。お越しの際は、蚊に刺されないようにお気をつけになってご覧ください。と、とある日の夕ご飯(壮観です!)お昼ご飯を気がついたら食べていなかったので一人で2個お弁当を食べました。左が酢豚弁当、右がエビチリ弁当です。満腹に
広島大学病院乳腺外科の笹田です。今回は気分を変えてホルモン剤の副作用を考えてみます。やっぱり作用と副作用のことになりますので、まずは女性ホルモンがどのように体に働いているのかを考えるところから始まります。・・・が、これがなかなか難しい。まとまって書いているものが、なかなか見つからない。ですが、だいたいは次のような感じでしょうか。こうやって見ると、いろんなところに働いていますね。ということは、副作用もいろんなところに出ると言うことになりそうです。ホルモン剤はすべて女性ホルモンと
こんばんは。広島大学病院乳腺外科木村優里です。BRCA陽性の乳癌患者さんに対する治療といえば、昨年の8月に早期乳癌術後にも適応拡大となって話題になった、Olaparib(オラパリブ)というお薬の名前は聞いたことがあるかなと思います実は、このオラパリブはPARP阻害薬と呼ばれるお薬ですが、PARP阻害薬にはオラパリブ以外のお薬もありますそのうちの一つにTalazoparib(タラゾパリブ)というお薬がありますが、オラパリブと同様に、EMBRACA試験
最近、朝の通勤時にママチャリで爆走しているスーツを着たサラリーマンらしき男性を見かけるたびに、ママチャリでもあそこまでスピード出るのか~と妙に感心する今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?広島大学病院は乳癌地域連携パスを通して、手術・化学療法は広大で、投薬・マンモグラフィ・エコー・血液検査を含めた乳癌術後の経過観察を連携病院行っているのですが、外勤(大学病院以外の病院の勤務)時に、私はその業務を行っている事が多いです。患者さんを診た後に経過報告書を大学に送るのですが、「
今年は3月が寒かったせいか、4月中旬になっても桜の咲いている木がちらほら見られる広島です毎年毎年、桜を見ているけれど、春が来るたびに壮絶な桜のピンクに心奪われるのはどうしてでしょうおや、わんこもお花見ですか??わんこも桜を見ながらうっとりしていますピンク色の花びらをいつまでも眺めていたいと思っている、わんこなのでした~おや?わんこはお昼寝ですか?大好きなお姉ちゃんのお膝ですやすや…ママが出勤するときは、ぼくはケージに入って待っているんだよ
広島大学病院乳腺外科の笹田です。抗がん剤治療で酔っ払った経験はあるでしょうか?どうして抗がん剤で酔っ払うのでしょうか?答えは簡単、お酒が入っているからです。お酒と言っても、味わうわけではないので、エタノールが入っているだけですが…全ての抗がん剤にエタノールが入っているわけではないですし、何も好き好んで入れているわけでもありません。お薬(物質)には、水に溶けやすい(親水性)、溶けにくい(疎水性)といった性質があります。水に溶けやすい薬はよいのですが、溶けにくい薬は、
ブログをご覧の皆さま、こんにちは。今朝はものすごく寒かったですね。広島大学病院乳腺外科の小林です。今年もあと5日となりましたね。すでに年末休暇に入っている企業もあるとのことで、先日土曜日の広島駅でも帰省シーズンが始まっているようでした。先々週の土曜日は私はかぐや姫号という高速バスに乗って広島県内のとある東に位置する町での勤務に早朝から向かいました。広島市内でも前日夕方から雪が降っていましたが、翌日のその町での朝の様子はこのような感じでした。高速道路から降りようとする付近
広島大学病院乳腺外科の笹田です。私は、ヘアケアを得意としているわけではないので、どうしたらよいか答えをもっているわけではありません。化学療法をすると、多くの方が脱毛します。治療終了後、数か月して少しずつ生え始め、ウィッグを卒業できるかな、という長さになるのに1年以上かかることが多いと思います。生えてきた髪も、元通り、という訳ではありません。『クリクリ』というと可愛らしいですが、実際には、『ウネウネ』『グリングリン』『ボンバヘッ』と言いたいくらい、嬉しくないクセ毛のようになって
ブログをご覧の皆さま、おはようございます。広島大学病院乳腺外科の小林です。チョコレートと一緒にブラックで飲みたくなるコーヒー、またはミルクたっぷりのカフェラテやカプチーノ、皆さまお好きですか?コーヒーと乳がんの関係について日本人を対象にして前向きに(これこれを調べますよ、と決めてから過去ではなく未来に向かって調査する方法)調査した研究と、さまざまな地域に居住する人々を対象にした26の研究を総合的に評価した研究結果をご紹介いたします。まず最初に、世界各国において200
急激に寒さが本格的になってきた今日この頃、寒暖差で風邪を引いている人が多いなぁと感じますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?早いもので、今年も残り10日余りですね!!年賀状の準備、全く進んでいませんこのまま今年は1枚も出さずに終わるのではないかと思う2023年の暮れ、皆様は年賀状は出していますか?それよりも、正月の前にクリスマスですが、先日は娘のピアノ教室のクリスマス会で交換するプレゼント、500円くらいで用意しなければいけなかったのですが、500円か~としばし悩みました
昨日(6/23)午前、広島大学病院に入院した。入院しただけでちょっとだけ安心している。もうどうにでもしてくださいまな板の上の鯉の状態。ここはDr.3人がチームを組んで対応してくれる。なんか頼もしい。入院直後に、今後の検査について妻と一緒に説明を受けた。益田日赤での検査をもっと詳しく、、という感じ。午後、検査。まず腹部エコー心電図、胸・腹部レントゲンERCP・日赤で埋めた管を抜いて、管のない状態での臓器の様子を診るらしい。辛い検査らしいが、胃カメラを飲
広島大学病院乳腺外科の笹田です。今日の外来では、病気の大切なお話をする方が多く、少々疲れました。こんな日は、結構ヘトヘトになるものです。手術が終わった後、その病理結果をお話し、手術後の治療について相談します。薬物療法については、進行度(ステージ)とサブタイプによってどの薬を使用するかを考えます。サブタイプとは、主にホルモン受容体とHER2があるかどうかが大切です。ホルモン受容体陽性⇒ホルモン療法HER2陽性⇒抗HER2療法がそれぞれ効果が期待できます。化学療法(
こんにちは広島大学病院乳腺外科の角舎ですタイトルにあるように、「乳がんいつでもなんでも相談室」を開設しましたまちなかリボンサロンを初めて8年を超え、回数も100回を超えましたが、時々お聞きすることば「なかなかサロンには参加できないから、なんとかネットでも相談にのってもらえたら・・・」確かに、広島県内でも広島市以外だったらなかなか来れないこともありますし「広島はいいですね。まちなかリボンサロンがあるから。広島まではとても行かれません」というメールもいただきましたということで
おはようございます島根大学医学部附属病院乳腺センターの角舎ですさっき、恵美先生がブログを書いているのをみて、明日は私であることを気がつきました明日は(今日ですけど)、吉田総合病院の外来日なので前日の予約投稿にしておきます(今は11月30日の19時です)さて、タイトルにもありますように、新しいお薬がまた一つ海外で承認されました以下はネットからの抜粋です「2023年11月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、HR陽性HER2陰性の局所進行性または転移性乳癌で、1つ以上のPIK3CA/
広島大学病院乳腺外科の笹田です。先日、『手術後女性のための使い捨て入浴着』が開発されたとのニュースがありました。奈良県の畿央大学からのものです。ぱっと見、『使い捨て』に見えないような感じですが、生地にもこだわっているようです。以前から、バスタイムカバーバスタイムショールバスクロスなどの商品が販売されていますが、それぞれ使い勝手はどうなのでしょうか。この研究で行われた調査では、手術後女性、入浴施設とも『入浴着』の認知度は低いそうです。身近にも、絶対に1人でしか入浴