中学生の杉下なつみ(佐藤栞菜)が、乱暴されて殺された。一週間後、犯人の田倉雅夫(小山裕達)が逮捕され、裁判が始まった。傍聴席にいた響子(市原悦子)と響子の助手、久松(あめくみちこ)は、田倉のふてぶてしい態度に眉をひそめていた。なつみの母、正子(中村久美)が思わず無念の気持ちを叫んで、退廷させられた時も、田倉はふて腐れた表情のままだ。その時、傍聴席にいた男(蟹江敬三)が鞄から拳銃を取り出し、田倉に銃口を向けた。響子の静止も聞かず男は発砲し、田倉は負傷する。男はその場で取り押さえられた。男は被害者で