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第17回は元亀3年(1572年)から元亀4年=天正元年(1573年)のお話。いろいろありましたねぇ。言いたいことも、言いたくないことも、ありすぎましたねぇ。暴れん坊関白近衛前久並みにアグレッシブな今年の義昭さま。みずから甲斐に乗りこみ、武田信玄の挙兵を促しました。信玄と織田信長は互いの子や養女を結婚させるなど、長年の同盟関係があるんですが。「信長は得体の知れぬ新しき世を作ろうとしている。わしはまことの将軍となって民の安寧を守りたい」意欲は買うけど、そもそも室町幕府にまともな将
期待は高まったが、物足りなさが残る結末にドラマ『キャスター』、その最終回を見終えて――率直に言って、期待外れだったと言わざるを得ません。前回のブログでも述べましたが、第8話から始まる最終章は、まさに映画レベルのスケール感と緻密な構成で、驚くほど引き込まれる展開が続いていました。特に芦根村での山火事(第8話)、プルトニウム搬出をめぐる追跡劇、そしてガス爆発によってプロデューサー・山井(音尾琢真)が命を落とす展開(第9話)など、映像的にも脚本的にも「これぞ日曜劇場の本領」と言いたくなるような見応
司馬遼太郎の小説を読むたび、時代劇映画を観るたびに思う。攘夷戦争で死んでいった侍たちは、今の日本を見て、何を思うのだろうか。今の政治家のていたらくを見て、自分の命をどう感じるのだろうか。近年の“タイムスリップもの”には、きっとこの問いが流れている。ただし、この映画は、「歴史の表舞台にいた侍」ではなく、「そのへんにゴロゴロいた無名の侍」が、現代にやってくる。それがいい。そしてこの映画は、現代に失われたと思われていた“人と人の温もり”を、あえてベタに、あえて丁
第六回「兄弟の絆」、織田信長が、弟の信勝を殺した経緯が、改めて回想の形で描かれました。信勝か、かねてより「自分のほうが優秀なのに、タワケの兄貴が跡継ぎなのは納得いかない」と考えており、実際いちど謀反を企てて露見していますが、この時は母親のとりなしで、厳罰には処されす許されました。しかし、その信勝が性懲りもなくまた謀反しようとしている、と柴田勝家が通報してきます。柴田はこのときは信勝付きの家臣だった、つまり彼は「主人である信勝を裏切った」わけです。信長は、仮病を使って寝込み、もうすぐ死ぬから