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〜残尿感と尿失禁に悩む50代女性のケース〜「なんとなくおかしい。でも、どこに行っても異常なしと言われる」そんな不安と不快感を抱えて、いくつもの病院を受診された50代の女性が当院を受診されました。主な症状は「残尿感」と「尿失禁」。それに加えて、ときどき感じる下腹部の違和感もあり、大病院でCTなどの検査も受けたそうですが、「特に異常なし」との結果。そのときは一度安心されたそうですが、「でも、こんなに違和感があるのに、本当に何もないの?」という気持ちは残り、不安は完全には消えなかったとの
最近、「レーザー治療を受けたけれど、尿もれが治らなかった」というご相談が増えています。確かに、腟や尿道の周囲組織が弱っていることが原因の方には、レーザーで組織を引き締める治療がよく効きます。でも、全ての方に効くわけではありません。今回ご相談にいらした40代の女性のケースは、「骨盤底筋協調不全」と呼ばれる状態でした。筋肉がうまく連動して動かず、「守りの型」が作れない──つまり、お腹に力が入ったときに尿道がうまく閉じないために、尿もれが起きていたのです。手術する前に「体の使い方」を身につける
【手術のお勧め】先月前立腺肥大の手術を受けて、排尿障害が一気に改善されました。今までは長々と投薬治療を受けていたのですが、たいして良くなりませんでした。しかし術後は入院中に自力排尿を始めたら、もう若い頃と同じ状態になりました。左正常・右前立腺肥大左は正常なので尿は出し切れますが、右は肥大して残尿が残りすっきりしません。その結果腎臓や膀胱に負担が掛り、将来は他の臓器まで不具合が出る事があります。この病気は手術が基本です。症状が軽い場合は投薬で改善を目指しますが大し
主人から洗濯物やってと言われて、はーいと言って起き上がったのは、良かったんだけど、その後激しい尿失禁が、凄い勢いで襲って来て、ドボドボドボドボって漏れて、下着までびしょびしょ。パット付けてても何の意味もない。完全なるお漏らし状態。またやらかしてしまったか。胸が痛いよ!まだ、水下痢の方じゃ無くて良かったけど。そのまま下着取り替えて、歩く時はお股を押さえて歩かないと漏れるので、押さえてる。来月の10日のエアコン工事の時どうしよう。工事の人の前で押さえて歩く訳には行かないし。また、
過活動膀胱の診療ガイドラインが改訂され、下記のURLから全文を見ることができます。過活動膀胱診療ガイドライン[第3版]編集日本排尿機能学会/日本泌尿器科学会2022年8月過活動膀胱診療ガイドライン第2版が2015年に刊行されてから7年が経過し,今回第3版が発刊されました。実に7年ぶりの改訂です。7年も間が空くと様々な新たな知見が出てきますが,本ガイドラインは,それらのうち,エビデンスレベルが高く,推奨グレードを決める要となるような文献を拾い上げて最新の内
冬の間に後脚が弱って、なかり腰が下がってはきたものの⤵⤵まだまだハッスル〜ヨロヨロしながらも毎日元気にお散歩してくれる息子ちゃんですがなので春になっても温活とマッサージは欠かせません少し前からおトイレが間に合わず、尿漏れすることが多くなってきました(´-ω-`)なので現在ドッグベッドからリビングのドアまでトイレシートを敷き詰めているわが家
毎月、膀胱炎になり、「抗生剤」「抗生剤」「抗生剤」の治療で・・・またなるかも、頻尿、残尿感、下腹部の不快感・・・などなどで、精神的にもまいっていた方です。一年前から局所ホルモン療法とレーザー治療を開始。膀胱炎の理由がわかり、1年間膀胱炎に悩まされなくて(泣)「嬉しいです😃」と言って頂きました。もう、陰部環境が整えば膀胱炎になることはないことは、こちらかは明白なのですが、一般泌尿器科診療や一般婦人科診療ではそこまで診断がいきつかないのが現状なのです。『繰り返す膀胱炎〜腟が菌
夜尿症の治療日本泌尿器学会によると、夜尿症は、「5歳以上で1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3か月以上つづくもの」と定義されます。夜尿症の治療としてはまず生活指導や行動療法を開始し、効果が乏しい場合には抗利尿ホルモン剤投薬または夜尿アラーム療法を追加します。生活指導及び行動療法としては就寝前にトイレに行くことや夜間の水分摂取の制限などがあります。https://www.urol.or.jp/public/symptom/09.htmlーーーーーーーーーーーーーーーー
骨盤臓器脱にて手術後から、立つと尿漏れのような不快感。実は股関節手術後の方にもそのような方がいらっしゃいます。股関節と骨盤臓器脱とは関係無さそうですが、骨盤底筋を司る「内閉鎖筋」の問題は、両者に共通します。骨盤底筋はいわゆる「肛門挙筋」だけを考えがちですが、内閉鎖筋や梨状筋は股関節の外旋筋でもあり、骨盤底筋でもあります。股関節が悪いと内閉鎖筋に障害が生じて、陰部の不快感や尿失禁に繋がる事はよく知られています。内閉鎖筋が悪いと陰部の不快感に繋がるには、訳があります。内閉鎖筋
先週・今週と続けて、腹腔鏡下尿管膀胱新吻合術(ureteroneocystostomy)を行いました。今回の患者さんは30代の女性。子宮内膜症の治療で、以前、腹腔鏡下単純子宮全摘出術を受けられました。その後、尿もれの症状が出現。尿管の損傷やによる尿管腟瘻の判断で、尿管ステントが留置されましたが、尿失禁は改善せず、むしろ悪化。とてもお困りのご様子で、当院にご相談にいらっしゃいました。膀胱と尿管の再吻合が必要と判断しました。手術は腹腔鏡下で行い、癒着した尿管を慎重に剥離。さらに、膀胱を腸腰筋
【前立腺の肛門から指入れての検査】泌尿器科や人間ドックでは必ず肛門から指を入れて前立腺の大きさや硬さを調べられていました。しかし今回手術を受けた病院とその前に通院していた2つの病院では1回も経験していません。エコーやX線だけで診断できるので、もはや肛門からの指入れは必要なくなったのかも知れません?この検査が必須じゃ無くなれば泌尿器科への敷居は低くなると思います。何しろこの体位ですからね!
本日、外来で膀胱腟瘻の根治術を受けたお二人の患者さんが受診されました。お二人とも共通して「診断がつくまでに年単位の時間を要した」方々でした。おひとりは40代、もうひとりは60代の女性。いずれも子宮筋腫に対する手術(子宮全摘術)がきっかけで発症していました。術後しばらくしてから「腟から水のようなものが出る」といった症状が現れました。しかしながら、術後の経過としては「よくあること」「様子を見ましょう」と言われたり、婦人科・泌尿器科でも明確な診断がつかず、何年も不快な症状に悩まされてこられました。
膀胱腟瘻を乗り越えてー3年間の苦しみからの解放手術には合併症がつきものですが、その合併症をどう乗り越えるかで、患者さんの人生は大きく変わります。今回のケースでは、骨盤内腫瘍摘出後に膀胱腟瘻が発生し、それが3年間も診断されなかったという経緯がありました。なぜ診断が遅れたのか?どのように治療を進めたのか?膀胱腟瘻の治療戦略について文献的な考察も交えながら解説します。膀胱腟瘻が3年間診断されなかった理由この患者さんは、残存腫瘍のフォローを婦人科、尿失禁のフォローを泌尿器科で受けて
【お勧めはレーザー手術】前の病院はTURP(TUR-P)しかやってませんでしたが、TURPは経尿道的に電気メスで前立腺を削ぎ取る手術で、50年間に渡り経尿道的前立腺手術の主流でした。(カンナで削るように薄く削り取ることを繰り返します)医師の多くが慣れているし、私もこの術式しか知識がありませんでした。尿道より電気メスを入れて削り取る広がった尿道削り取った前立腺の欠片しかし近年急速に普及してきたのはレーザー手術です。あっという間に各種レーザー機器の導入が進み主流になってきまし
自分がブログを始めて、他の方の介護日記もたくさん読ませていただくようになり、つくづく私なんてまだ「介護してます」とは言えないな・・・と感じております。みなさん本当にすごいです。こんなに頑張っていらっしゃるんだな・・・と思うと、胸が熱くなります私はまだ本格的な介護ではなく、主人の行動に悩まされているだけです。ゲームで言えばLV1。布の服とこん棒でスライムに苦戦しているようなものです。日常会話は問題ないし(忘れることも多く何度も聞く・言うはありますがコミュニケーションは普通に取れる
婦人科手術後の合併症として多いのが「膀胱腟瘻」本日は2021年の子宮頸部筋腫、腟膀胱間腫瘍で全腹腔鏡下子宮全摘術(TLH)と腫瘍切除された方でした。術後から「尿失禁」がある事と「残存腫瘍」のフォローを受けられていました。当院で「膀胱腟瘻」「残存腫瘍」の診断で本日亀田総合病院で手術となりました。「残存腫瘍」は尿道膀胱腟にまたがり切除が困難だったと想像されます。腫瘍は尿道膀胱腟の筋層にも強固に癒着しており、原発は膀胱筋層なのか腟なのか尿道なのかわからない感じでした。なんとか腫
腹圧性尿失禁は「グラグラ」「スカスカ」だけじゃない!?腹圧性尿失禁のメカニズムとして、よく知られているのが次の2つです。1️⃣グラグラ尿道(尿道過可動)👉尿道が支えを失い、動きすぎてしまう状態2️⃣スカスカ尿道(尿道括約筋不全)👉尿道の締まりが悪く、閉じる力が足りない状態この2つが腹圧性尿失禁の主要な原因とされてきました。ですが、「もう1つの重要な問題」については、ほとんど知られていません。「骨盤底筋協調不全」「骨盤底筋機能障害」実は、多くの人が「骨盤底筋を正しく使
(2023年11月22日の日記)ある文献の49人の調査によると、新膀胱にした人のおよそ23%が排尿困難で、常時自己導尿が必要な人は6〜19%とあった。またある文献では4〜25%は新膀胱を空にすることができないので自己導尿が必要とあった。一方で、施設によっては、排尿困難になった症例はないか、ごく少数という文献もあった。(主治医の先生も100例以上新膀胱を作って排尿困難になった人はいないと言っていたのでそういう施設もあるのだろう)だが、いろいろ文献を見た限りでは、おおよそ20%前後の人が新膀
区役所にマイナンバーカードの更新した物を取りに行かなきゃいけないの。初回の人だけ、事情がある人は家まで届けてくれるサービスがあるけど、更新の人にはその、サービスは無いんだって。それを主人に言ったら、本当融通が効かないよなー。郵送にしてくれよなー。いちいちめんどくさい!って怒ってた。本当だよ!代理人が居ない私みたいな人はじゃあ、どうすれば良いのか?少しは検討して欲しい。とりあえず尿失禁が少なくなる時に予約したけど水下痢の方は当日にならないと分からない!本当困っちゃうよ。区役所
【紙オムツ+インナーパッド】パンツ式紙オムツを交換するには個室トイレで靴まで脱がないと出来ないから、トイレの床に雑誌などを敷いてやってまました。これ面倒です。そこで紙オムツの中に尿漏れパッドを入れてパッドだけの交換を考えました。この方法だと便座に座ったまま膝までオムツを下ろしてパッドだけ交換出来ます。パッドはオムツほどかさばらないので予備を持つには良いです。そして失禁してもオムツはそのまま使えるので経済的です。職場や外出先では多目的トイレなら靴が脱げる足板がある
今日は主人がくも膜下出血になってちょうど一年の日です。わたしたち家族の運命はこの日に大きく変わってしまいました。昼過ぎに主人は自室で嘔吐して倒れており、救急車を呼び病院に入りました。頭のCTをとり医師からくも膜下出血と説明をうけました。グレードは3だった。子供たちや親族に連絡し、翌日動脈瘤のクリッピング手術をうけました。子供たちと待つ間、雪がずっと降っていてとても長く感じてた。手術が終わり医師から説明を受け、主人と面会してまだもうろうとしてたけど、わたしたちがいるのをわかっていたので
北海道旅行していたときに最初の予兆があったのですが、おしっこを我慢するのが難しくなってきました。そして、先週、ついに外出中にトイレに間に合わない出来事がありました。ところが、昨日は、外出中に1回、自宅にいる時に3回、トイレに間に合いませんでした。流石にこれは何かおかしい。膀胱炎になった時のような違和感が少しあるので、もしかしたら膀胱炎のなりかけかもしれないと思い、ドラッグストアで、膀胱炎の薬と尿もれパッドを買ってきました。ネットで調べたら、尿もれを起こすお年頃のようなのだけど、ちょっと
低エストロゲン状態が尿道や腟粘膜に与える影響は非常に大きく、特に閉経後の女性や、授乳中・ピルの使用中の方に見られやすい変化です。※ピルが全ての方に起こることではありません。1.腟粘膜の萎縮(GSM:閉経関連泌尿生殖器症候群)•エストロゲンは、腟粘膜を厚く・潤いのある状態に保つ働きがあります。•低エストロゲンになると、腟粘膜が薄くなり・乾燥し・血流が減少します。•症状としては:•腟の乾燥感・かゆみ・灼熱感•性交痛(dyspareunia)•おりものの減少や性器の違和感
【大人用紙オムツ】前にも書いたのですがそれの更新版です。オムツはまだまだ進化しているようでして新しい製品が見つかりました。太もものギャザーが無くてウエストも浅く見た目が下着に近い製品です。心理的な抵抗感が和らぎますね。切迫性尿失禁の時に使っていた紙オムツも薄型で下着に近いのですが、太ももにギャザーがありました。股間の尿吸収パッドがはっきり「オムツ」を主張しています。これでは恥ずかしくて心が折れます。最近見つかったのはギャザーが無くなりさらに下着に近くなった製品がありました
【尿流量検査】転院後の初診で手術が決まったのですが、今日は入院前の検査です。オシッコを溜めてきてと言われたので、朝から排尿を我慢して診察に行ったので早く出したい。診察の受付後に処置室に通されて尿流量検査を受けました。検査目的やら方法の説明は有りませんでした。(けっこう恥ずかしい検査だから患者には説明しないのかも?)一人になれる個室で排尿すると思っていたのですが、処置室に入ったら狭い一角がこんな感じでパーティッションで仕切られているだけでした。向こう側で排尿が終わるのを看
【肛門からの前立腺の触診】これは泌尿器科では普通に必ず行われる診察だと思っていました。仰向けで下着を下げてお尻を出して膝を胸まで折っての体位(砕石位)で肛門を露出します。医師は肛門から指を入れて前立腺の触診を行い大きさや硬さを調べます。癌の可能性も分かるそうです。以前受けた人間ドックのメニューにあったので最初は「これをやられるのか~」と気になりましたが恥ずかしながら受けました。触診が無かったのは開業医と今回手術を受けた泌尿器科専門病院です。あったのは人間ドックを受けた病院
その頃、父は脊柱管狭窄症と変形性の膝関節症のためリハビリに通っていましたが、送迎車の中でおもらしした事をとても恥じていました。しばらくリハビリを休むと電話で連絡していました。尿失禁が、昼夜問わずありました。兄は、どこかで働いてると風に見せていました。介護保険の担当者会議の時は何食わぬ顔て仕事帰りを装って参加していました。それは、父が望んでいた事ので私も何も言いませんでした。父は要支援から認知症が悪化してあっという間に要介護になりました。新しく要介護のケアマネを頼みました。実は、同
3月の熊本ウロギネ週間は、3月17日(月)から開始です♪3/17月曜から3/19水曜は、熊本泌尿器科病院。この週の3/20木曜は祝日でしたね。熊本週間の最終日の金曜日は、熊本大学勤務です。3月も盛りだくさん!悩んでる人は、たくさんいます。あなたひとりじゃありません!!!この機会に、是非相談に来られてくださいね(骨盤臓器脱、尿失禁、難治性過活動膀胱、間質性膀胱炎、腟瘻などなど)熊本週間以外は、大阪におりまする。膀胱内半のお話(後半)手術方法自体は文献やら
✅スターフォーマーとは?スターフォーマーは、高強度磁気刺激(HITS:High-IntensityTeslaStimulation)を用いた治療機器で、骨盤底筋を非侵襲的に刺激します。EMS(電気刺激)とは異なり、磁場によって筋肉や神経を深部まで刺激できます。磁場が神経の電流を促し、筋肉が収縮するというわけです。EMSでは届かなかった神経や筋肉を刺激できます。✅骨盤痛症候群(MPPS)に対する作用機序の考えられるもの1.骨盤底筋の機能正常化(再教育)骨盤痛症候群では、骨
リクエストをいただいておりましたのに、またまた遅くなってしまいました(申し訳ございません)。今回は、尿意促迫・頻尿・膀胱の痛み・排尿時の不快感・腹圧性尿失禁等についてです。『こんなレメディありますか?「尿漏れ・おねしょ・膀胱炎」(その1)』おかげさまで、ご好評いただいております「こんなレメディありますか?」シリーズの第9弾!です。①こんなレメディあ…ameblo.jp(その1)では①Lycライコポデ