ブログ記事85件
▲「アメリカ人、たいていママもママの味も大好きなのよ。あなた方の家にもスイーツ系のお袋の味ってあるでしょ?キャデラックみたいに大っきなピンク色の手作りケーキとか…。」「SEIYUで買ってきてくれる焼きイモとか…?」「僕はドンキの焼きイモの方が絶対イイなぁ。」「バカだな!ファミマのクリームたい焼きカスタード味だよ。やっぱし!」「いや、王道のフルーツサンドといえばセブンのでしょう?」「はぁ…キミらのお袋の味って、そんな感じかぁ」「エルヴィス・プレスリーは、ミシシッピ・テュペロの町で、11歳の誕
<<🌭(心のしげみHerzgewächse1へもどる)▲先生ぃ、80年くらい前に何でアルバカーキなんかで『ワルシャワの生き残り』の初演をする必要があったんですか?ワルシャワは焼け野原だったかもしれないけど、LAやボストンやニューヨークの方が良かったんじゃ?だいいち、何で俺らの旅行の最終目的地がアルバカーキなんでしょ?ってコトもある。「1975年の4月、ここアルバカーキのちっぽけな電子計算機会社に怪しげな電話がかかってきた。どのくらいちっぽけかというと、コレから行くカートラン
▲「あんたたち4人だけで歌うんだから、普通、指揮者はいないのよ。弦楽四重奏だってビートルズやフォーリーブスだってトラジャや櫻坂46だって、指揮者なんかいないでしょ?」「何じゃ?フォーリーブスって?」「いや、俺らソプラノ♪7ボーイズみたく踊れませんから。」「そっか…。じゃ、キミらバレエは踊らなくてもいいか。歌うだけで。」「いや、いや、先生、そういうハナシじゃなくて!」ジェファソン大通りが帽子掛けフックのカタチで折れ曲がっている校地の北の角のあたり。彼らのドミトリはWebbタワーの中層階だっ
▲世間にはこれが人間の子供を餌食にする野獣たちの食レポの歌だと解釈している人もいる。だが、基本的に栄養豊富な木の実や果物、ハチミツや遡上シャケや昆虫食を好む熊が食害を目的にヒトを襲うことは極めて稀だろうし、ましてやモグラがヒトの子を喰うなど荒唐無稽だ。日曜日。最終日。フェスティバルの野外広場は低いフラットステージに丸エプロン。壇上に立ち上がる僕たちの隊列を木製の床に座り込んだ数多の人々の肩が見上げた。その背後を魚群のように観客が通り過ぎる。夏休みは終わった。これは9月2日のできごと。ハッピ
▲いや、キミたちの合唱練習にも、指揮者サマのタクト捌きにも何かイチャモンつける気は、先生にはさらさら無いんだが、アオケン君、キミ、学校の名札をここまで付けてくるって言うのは、さすがに校則違反じゃ無いのかネ?「……?!」指揮者は、子供達の隊列で事前の指示通り行っていない欠缺があることに即刻気づいた。「こいつら、どうするのだろう?」彼は思ったが、いつものことなのだ。考えて注意散漫にならぬよう瞬時に意識からそれを退けた。合唱団は今日、指揮者の弾くピアノを挟んでソプラノ側とアルト側に隊列
▲万世田生命は西暦2000年に経営破綻して、この建物とエリア全体を区が買った。だから今は、区役所なんだ。この別館の向こう側の屋上でラフなポーズしてセンザイ写真撮ってもらったんだよ。僕は毎週のように演奏する曲ではあるし、鉄道唱歌のように長ったらしい歌でもなかったから、何度も歌って聞かせてやった。アオケン君は真剣な目つきをして一所懸命聞き、耳をすませ、桃色の唇を薄く繰って合わせたりしながら歌詞を追い、「ありがとう。いい歌だね。素敵な歌を知ってるね。超楽しい。」と幾度も相槌を打った。小さなメッキ