ブログ記事83件
▲「子供は性別にカンケー無く全員オトナになるんです!そんなのにビクビクしてて、お客さんを喜ばせる歌が歌えますか?先輩、しっかりしてください!」「…わ、わかった。やっぱ、未来から来た子は言うことがスゴイってかオトナだわ。」「何言ってんですか!それ、ほとんど全部、なっちゃん先輩が言った言葉ですよ!『合唱団記念誌』に書いてある!先輩は…はっきりとは言えないけど、これからじゃんじゃん歌って大活躍して、お客さんを最高にハッピーにしていく少年の中の少年になって卒団するんです!」「この電車は、宇都宮
▲「中梅先輩…ど、どうかしましたか?ってか、近いですヨ。密です、密!?」「ね、未来から来た奴って、オラを見て何で怯えんだよ?マジ不愉快なんですけどー。」「いや、そりゃ森村くんだけオンリー。あいつ超パニクってんですよ。中梅先輩のポスターを子供部屋のベッドの横に貼ってるようなヤツだから…」「ポスター?なんじゃそりゃ?…ポスターって、Myojoのジュニア・アイドルのスクール水着ピンナップとかみたいなヤツ?この中梅煋次朗様の??」「いや、海パンとかじゃなく…。もっと詳しく言うと…」🚇『宇宙快速線
▲「あんたたち4人だけで歌うんだから、普通、指揮者はいないのよ。弦楽四重奏だってビートルズやフォーリーブスだってトラジャや櫻坂46だって、指揮者なんかいないでしょ?」「何じゃ?フォーリーブスって?」「いや、俺らソプラノ♪7ボーイズみたく踊れませんから。」「そっか…。じゃ、キミらバレエは踊らなくてもいいか。歌うだけで。」「いや、いや、先生、そういうハナシじゃなくて!」ジェファソン大通りが帽子掛けフックのカタチで折れ曲がっている校地の北の角のあたり。彼らのドミトリはWebbタワーの中層階だっ
<<🌭(心のしげみHerzgewächse1へもどる)▲先生ぃ、80年くらい前に何でアルバカーキなんかで『ワルシャワの生き残り』の初演をする必要があったんですか?ワルシャワは焼け野原だったかもしれないけど、LAやボストンやニューヨークの方が良かったんじゃ?だいいち、何で俺らの旅行の最終目的地がアルバカーキなんでしょ?ってコトもある。「1975年の4月、ここアルバカーキのちっぽけな電子計算機会社に怪しげな電話がかかってきた。どのくらいちっぽけかというと、コレから行くカートラン
▲「アメリカ人、たいていママもママの味も大好きなのよ。あなた方の家にもスイーツ系のお袋の味ってあるでしょ?キャデラックみたいに大っきなピンク色の手作りケーキとか…。」「SEIYUで買ってきてくれる焼きイモとか…?」「僕はドンキの焼きイモの方が絶対イイなぁ。」「バカだな!ファミマのクリームたい焼きカスタード味だよ。やっぱし!」「いや、王道のフルーツサンドといえばセブンのでしょう?」「はぁ…キミらのお袋の味って、そんな感じかぁ」「エルヴィス・プレスリーは、ミシシッピ・テュペロの町で、11歳の誕
▲アオケン少年は、薄皮のような線の細い美しい頭声でツツーと歌う鷹居(弟)の声も性格もメガトン級に大好きだったので、弟を疾患名(?)で呼ぶ兄A太の物言いにはちょっと納得できないものもあったが、ライブにレコーディングにとボーイソプラノ大活躍のアニキにも一応一目置いていたため、何も言わなかった。いずれにせよ彼ら3名はまた黒い王子のわけわからん言説に付き合わされてはたまらんと、すたこらサッサと踵を返して逃げようとした。何を作っているの?(アオケン少年)初夏のツアーの日々、僕たち5年生は全員そ
狡猾に、配信じゃないんだ。足が付かないよう食べかけのバナナ・ハイチュウの個包装へサンディスクのマイクロUSBを仕込んだり、封筒の内貼りの中へ銀紙でマイクロSD貼り付けたり、DVDに焼いてマギー・ミネンコのEPレコードのジャケットに入れたり…ともかく販売ルートも購入方法もマルチで巧妙。価格なんて言い値だよ。(フィクションです)もし、楽典について聞かれたら、裏声で歌え男の子を綺麗に飛ばすのは実にスリリングで気持ちが良かった。「5歳児で、いろいろ難しいことを言い、言っていることはい
▲「知らねぇの?アホ4年メゾ!俺は学校の広報委員会だから良く知ってるよ。穴あけパンチとか、紙に穴を開ける事をセンコーって言うんだよ。」「なぁんだ、おばあちゃんは、昭和時代の悪い子は先生のことをセンコーって言ってたって聞いたよ。『担任のセンコー』とか。先生、そうなんデスカ?」「虎夢くん、中梅君、違います。海に潜っていくことを『潜航』って言います。」「なんだよ、普通にダイブって意味じゃん。」読谷の楚辺収容所を出て、南風原のサトウキビ畑の中にいた金城哲夫は東京へやってきて、高校・大学の7年間
▲「だって、カッコいいから、たくさんの人に喜んでもらって、たくさんの人から応援してもらえるじゃん。」「虎夢くんとか、マルコメくんカットのハルカ氏、FMみたく歌える佐久平とか、スマート美形で紺サイハイソックスバッチバチに似合ってて誰からも愛されるスーパーボーイソプラノ・パートリーダーの深谷寒太郎先輩とか、元美少年の青畑(兄)先輩とかでしょ?あと、ゼッセーのボーイアルトのアオケン先輩とか…?」「おまえモナー…」HomagetoStephenE.Kingwithmymostly
「第2メゾソプラノの21世紀少年の諸君っ!いくらなんでも入団して初めての日にサザエさんのカツオくんみたいな半ズボン履いて10歳の男の子を外のステージで20分間も歌わせるようなゴーモン・インターナショナルな命令は、先生には出せんぞ…!!子どもの権利条約55条に抵触してるだろう!」「いや、寒空の下でそのズボン履いて歌ってんの、俺らなんですけど。」「GaumontInternational!S’ilvousplaît?」「♪お魚咥えたタラちゃん…おぉかけーて」「♪裸で駆けてく、スケベーなサザー
▲拍手はご贔屓の縁者の子供たちの面影を求め執拗に鳴り止まず、少年らはお辞儀を繰り返し最後にぱらぱらと手を振った。「落葉バイオマスおよび二次植生遷移管理条例」厳重施行下の辻風吹きすさぶ日々、私たちの行く手にはおびただしい大小の落ち葉の横溢と撹乱と堆積が野放図のまま繰り広げられた。辛子色に席巻されるイチョウ並木の間で踏みつけられたギンナンの果肉の臭気が淀みたち、楓の立つ小じゃれた庭先の様相はもはやカーマインに塗りたくられて炎上する寺院庭園と化している。子供らはそれでもなお違法に落ち葉をかき集めては
▲「いいか?このボンタン飴はボンタン飴じゃないんだぞ!」「はぁ?先生ぃ、オレら小学生にもよくわかる日本語でおっしゃってください。」「ともかく全員胸ポケットに仕舞うんだ。胸ポケット使用不能状態では菓子バケツ内。そして仕事の終わりまで『捨てない・開けない・食べられない』を死守して携行してくれたまえ!ミーティング、以上だ!」「お母さんがパリ木が大好きでサ、なんか制服がパリ木に似てる合唱団に僕を入れさせようとしてたらしい。」「LSOTとか?」彼らの指揮者先生は長年の指導経験から、子
▲いや、キミたちの合唱練習にも、指揮者サマのタクト捌きにも何かイチャモンつける気は、先生にはさらさら無いんだが、アオケン君、キミ、学校の名札をここまで付けてくるって言うのは、さすがに校則違反じゃ無いのかネ?「……?!」指揮者は、子供達の隊列で事前の指示通り行っていない欠缺があることに即刻気づいた。「こいつら、どうするのだろう?」彼は思ったが、いつものことなのだ。考えて注意散漫にならぬよう瞬時に意識からそれを退けた。合唱団は今日、指揮者の弾くピアノを挟んでソプラノ側とアルト側に隊列
▲男は「アオケン」と言いにくいのか、それとも炭火のあちこち爆ぜる音で聞き取りにくかったのか、少年を現地語でアイバースと呼んだ。オメル=アッサフとかヤマンとかクッゼィとかメフメトとか、もっとありきたりな男の子の名前でも良かったのだが、中東の美しい宵を深淵な色彩とともに燻らせて香る魅惑の艶やかな名前だった。♪レソラシレミラファミレレソラシレソドラファレミレドシドミレドシレドシラシレドシラ全然終わる感じのしない場所。あとはもっと続きますという予感しかしないメロ
▲「シュトックハウゼンはカトリックで、ユダヤ人でもルター派でもないんですよ。」「まあ、竈門から生還した少年たちがユダヤの神をたたえた感謝の歌…というピュアな設定なんだと思います。カトリックではギリシャの聖書は信仰の対象ですから。…特に複雑なことは言っていない。穏当な賛美の歌です。イエスを賛美しているわけではない。旧約ですから。」地球温暖化は様々な氷床のご機嫌を伺いに行っていて留守なのか、新学期になっても呆れ返るような花冷えの肌寒さだ。14号館前を行き交う大学生はコートの衿を立てて肩をいか
▲『英語ではウィンナー・ボーイズ・クワイアじゃなくヴィエナ・ボーイズ・クワイアというくせに、食べものは普通にウィンナー・ソーセージでも通じる。全く変わってる。』って先生がおっしゃって、ことらッチがお腹をさすりながら『オレ的にはウィンナー少年合唱団って方がそそられます』とか言って3人で大笑いしました。🖥<<(少年の歌上へ戻る)アオケン少年を連れて購買部へ急遽配線モールを買いに行く途中、大学ゼミ棟の前で突然声をかけられた。「電子音楽の子は無事完成した?」独文の先生らしい。「二人
♪たそがれ来た来た船々はしれ家路いそげと町の灯がまねくポンポンポンポンポンポン船長さんは元気なポンポン大将いつももとおるよあの橋の下ポンポンポーンポンポンポン「さようなら!…でいいんじゃない?」「学校じゃないんだから、さようなら!はねぇだろ?」「先生ぃ、なヵ、バイバイとかバイビーじゃ、あまりにもくだけすぎますよね?」「じゃ、あしたね…は?」「あのなぁ、キミらがお客様に声をかけるコトバなんだぞ!またあしたって、明日は流石に来てくれんだろう?」「チ
▲リーダーの深谷寒太郎が上級生たちを引き連れ、最後にスタンバイの配置確認を始めた。秋の運動会の日の早朝、用具準備係の空色のリボンを肩につけた6年男子の一団が、体操着の半袖カフから金木犀の匂いを僅かに引いて、凛とした表情で登校するときの情緒に似ている。⛴(<<ポンポン大将上へ戻る)水運小学校の少年たちは駆逐水雷で、メゾソプラノ水雷たちを商店街入り口の色やけした電話ボックスと円筒形郵便ポストの影で待ち構えてひたすら撃沈し、消耗戦に持ち込もうとするボーイアルト駆逐の作戦遂行が功を奏
▲「どこいくの?」「家出だよ!ロミュラン星系に行って、カーデシア軍へ寝返ったウォーバードと戦うかも」「また?なんか怪しい軍歌みたいの、かけてなかったっけ?」AHomagetoShirleyHardieJackson:ThebestDenMother,ofscoutsintheUnitedStates,andthrowingmarshmallows(originally,raweggs!)atCubScouts,withacareerw
▲宵の店頭は星々に照らされ銀砂金沙にまばゆく立錐の余地も無い。星を売る小店のとば口で、僕らはお店のお姉さんが配達の紙包とポシェットを抱え街路の漆黒へ融けるように歩き去る後ろ姿を見届けた。僕たちは少年合唱団の撤収を告げる先生の言葉へ投げ返すように今日1日のお礼と挨拶を叫び、「団員バラしメール」を打つマネージャーさんの脇を軽くいとまごいしながら通り抜けた。それぞれの通団服の肩の匂いのしみた通団カバンを背負うのももどかしく、廊下を伝い「ありがとうございました!」と一声叫んで楽屋口のガラス扉
ComeUntoMeベレー帽が目玉だ。差しかけた傘が雨天の暗がりを作って睫をなし、阿弥陀かぶりにした5つの紺ベレーが瞼に見えた。男の子の大小のかんばせがちょうど眼球のようで、5つの目がこちらを見据えている。エントランスのバリアフリー・スロープに立ち、迎える僕を逆に持て成したのはその目だった。帽子をかぶってここに来る『一般』の小学生は少ない。ただし僕が指名されて担当する「制服組」の子供は十中八九制帽着用だ。その中でベレーをかぶっている男の子は皆無と言ってよい。僕が彼らに「帽子を脱いで
青畑(兄)は曲を聴き、咄嗟にドレミで歌っている。一面に展開された広大なれんげ草と横溢するきつくむせかえる匂い。初心者の中梅が弾く曲だ。単純で素朴で優しい愛情を感じる。ダブルストップの技量を匂わす高難度の面影はまるで無い。「どうもありがとうございました。」ホール・ロビーの天井はフランク・ロイド・ライトの書式に倣い、低く抑えられたピロティ―を広く高く奥へ開放している。古川ことらの6年生の頭頂は少しずつ明るくなってゆく通路のこちら側で傾き、女性の正面へと静かに降りていた。長身ではなく、やや小
(→「気分は一流シェフ上」より)「別にこのタイミングで動画撮らなくったって!」「なんか、マジ疲れたー。」「だから、『レコーディング風景』っていう設定なんですってよ。」「こんな、プロモビデオみたいなことしなくていいと思うんすけどー」「だから、まじプロモーションビデオ仕立てなんだよ、ズッコケ諸君!向こうのテレビでばしばし流すんですってよ。」「そんなの、なヵ、俺ら、アイドルとかじゃないから。」「馬鹿ネ。あんたらのCMじゃないの。地産ブランドのCMの単なるコマなんだよ。」「必
1幕1場の劇合唱団員たち(ワイシャツ・鹿の子ポロ・セーター・紺ズボン・革靴などの練習着をまちまちに着て無帽)全員、10歳以上の変声前男子(変声途上は可)深谷寒太郎(シモ手袖幕ぎりぎりの後列)6年ソプラノ合唱団リーダー鷹居大樹(シモ手袖幕ぎりぎりの前列)4年ソプラノ守間ユーリ6年メゾソプラノ古川ことら6年メゾソプラノ(脚が見えないよう、長ズボン)青畑(兄)6年メゾソプラノ円周率の少年5年メゾソプラノ小松宗太郎4年メゾソプラノ(頭髪条件あり)林田ケ
(→新しい世界へ上より)伴奏ピアノ、騒ぎを無視するかのように45小節目の16分音符のアルペジオを1小節から弾きはじめ、子供たち跳ね起きたように歌い出す。♪さあ出かけよう新しい世界へさあ飛び出そう新しい世界へ指揮者役、客席に手拍子をするよう、うながすアドリブでよい観客席、劇場客席スタッフを巻き込んで2番カッコを1回大熱唱し、そのままカデンツで曲のコーダを歌って終わる。指揮者(客席に振り返り、全体を見渡して)おー、今日の客はすさまじく出来が良いな。(アド
▲万世田生命は西暦2000年に経営破綻して、この建物とエリア全体を区が買った。だから今は、区役所なんだ。この別館の向こう側の屋上でラフなポーズしてセンザイ写真撮ってもらったんだよ。僕は毎週のように演奏する曲ではあるし、鉄道唱歌のように長ったらしい歌でもなかったから、何度も歌って聞かせてやった。アオケン君は真剣な目つきをして一所懸命聞き、耳をすませ、桃色の唇を薄く繰って合わせたりしながら歌詞を追い、「ありがとう。いい歌だね。素敵な歌を知ってるね。超楽しい。」と幾度も相槌を打った。小さなメッキ
▲歌詞直して歌えば、それでいいんでしょうか?口語体だし、言ってることはよくわかるし、『凡て』とかワケわからん難読漢字も入ってないし、ナウなヤングのフィーリングにぴったんこだし、21世紀の子供達の『童謡唱歌離れ』を食い止めようと宣教し、祈り、子らに広め、永く歌い継がれていかれそうだし…母は彼の紺ベレーの右の縁へ、出がけに軽い白木の小魚ブローチをさりげなくとめて合唱団の徽章を隠してやった。礼拝堂の天井光に照らされオレンジ色へ透けた鉢回りの輝く少年の美しい丸刈りの後頭に、帽子はちょこんと乗って
▲小狐登場アオケン少年は第52砂丘列の縁から澄んだ縹色に染まった美しい両の下腿を下ろし、『ラーマヤーナ』の「蓮花の双眼せしラーマなほ月の顔容たるシーターに語り続けき」を読んでいた。陽は暮れかけて風は凪に近く、一帯を南西からあぶり上げてきた熱射はひとまず止んで、彼の持つ紙の本のページをそっと静かに打ち置いてくれていた。彼がカドや歯の擦り減った、垢じみて黒い下駄をつっかけているのは、日課のヨット遊びや辣韮の相手が一段落ついた後だからだ。彼の11歳の脳裏には、サファイア・ブルーの締まった砂土壌が
やはり、勤めから初台まで行くのはちょっときつい感じはありました。私の週末ではありますが、月曜日から木曜日までフルでしたし、木曜日1日分しっかりと働いて、通常の勤務時間にさっと勤め先を出るわけですからちょっときつかったです。しかも朝から冷たい雨でした。気候の変わりめになるとそれだけで、適応するために身体が疲れるように思います。考えてみると、この10月から11月の時期によく体調を崩すことが多いように思います。昨年の開幕の演目も前の日まで絶対に行くことができないと思っていた体調でした。
RELEASEDBYCALENDARIOBONITO♪ぼんやりTVを観てたらおかしな夢を見ていた気がついて時計を見るとTOKYOは夜の7時「シュウちゃん、今日は93年組のレコーディングがあるんだ。」黒い少年は電話の向こうで微かに短くしわぶいてから「はい。わかりました。」と、簡潔に返事を返した。「予定では林田君のソロがある。」「知ってます。」「ありがとう。来れるかい?」「今から行きます。」「済まないね。」「いいんです。」「じゃあ。」「はい。」村の5