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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2・問3今回は、図13の輪島における状態曲線(エマグラム)について、地上の空気塊の気温が、加熱により同じ混合比で7℃になったとき、その空気塊が上昇して浮力がなくなる高度を20hPa刻みで解答せよ、という内容です。問題文はすなわち、輪島の9日21時における気温、約3.5℃を加熱により7℃に上昇させる一方で、露点温度約0.5℃に対応する混合比はそのまま同じ値とすることを意味しています。加熱により7℃になっ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験2・問1(4)今回は、図5の500hPa天気図を用いて、地上低気圧に対応するトラフを経度線と平行に描くときのトラフの経度を解答し、さらに等高度線と等温線に着目して、6日9時以降に低気圧が発達する可能性とその根拠を述べよ、という内容の問題です。まず、等高度線に着目して、低気圧に対応するトラフを解析してみます。なお、低気圧の中心位置は黒の×印で示しています。問題文では、「トラフを経度線と平行に描くとき、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問3(4)今回は、図13の時系列図に見られる積雪深の減少はすべて融雪によるものとして、図13の期間中における阿寒湖畔の融雪相当水量を答えよ、という問題になりますが、まず、問題文の最後には、「積雪深が増加しているときには融雪は起きないものとせよ。」との文言がありますので確認してみますと、上の折れ線グラフでも下の表の積雪深の欄のどちらに着目してもよいのですが、9日1時以降の積雪深の推移を見る限り、積雪深の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・問2・(1)(1)③の考察で初期時刻の2日21時と3日21時の500hPaトラフの解析をしたときにお分りになった方もいらっしゃるかと思いますが、もう少し詳しく3日9時と4日9時についても500hPaトラフも解析してみました。まず、初期時刻の2日21時の低気圧と500hPaトラフとの位置関係を見ますと、低気圧は日本の南にあるのに対して、500hPaトラフは地理的に中国東北区に位置しており、両者がまだかなり離れています
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問3今回は、前問の本文中にある下線部の部分、「低気圧は、その後も発達が予想される。」の根拠を問う内容で、24時間後の11日9時以降に予想される地上低気圧と500hPaトラフの関係について発達に最も寄与する500hPaのトラフの図5における位置を地名または海域名により明示し、45字程度で述べよ、という少し細かい指示があり、かつ、45字程度の長文による解答になります。まず、前問の(1)の下線部、「低
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問3(問3(1)の解答)今回は、前回の問3(2)の本文中にあった下線部についての問題になります。(ア)~(ケ)の下線部のうち問3(1)のシアーラインの通過時に起こる現象はどれか、という内容です。図9において、問3(1)②では、28日8時の段階で、「シアーラインの南東側は南西の風で相対的に強く、北西側は北よりの風で相対的に弱い。」ということでした。この時の館野はシアーラインの北西側にあり、北西1m/sの風と28日朝
実は、4月に保育士試験を受けておりました。理由としては、子育てをはじめてから教育・保育分野に興味を持ちもっと専門的に勉強したい!と思ったから保育士資格は基本保育科など教育系の学科を卒業すると取得できるのですが、実は独学でも取得可能な資格となっております。色々条件があるのですが大学卒の場合は、筆記試験9科目+実技試験からなる保育士試験を受けて合格すれば学校に行かなくても資格を取る事ができます。保育士試験の科目について解説!難しい科目は?ニコイチ科目とは?保育士試験は科目数が多く、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験2・問1今回は、問1(3)の後半部分、図3の850hPa面の風の分布に着目し台風に伴う風速分布の特徴を述べよ、という内容の問題です。前回と同様、今度は850hPa面の相当温位・風の予想図に、図1の英文のコメントに基づき、台風中心の位置を赤の×印で示してみました。今回は「風速分布の特徴を、風速の値に言及して」とありますので、風速に着目して見ますと、台風中心の北西側では風速が最大で15ノットである
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技1・問1(2)今回は、初期時刻の10日9時の前3時間、つまり、10日6時~9時の3時間の間において、東シナ海の地上低気圧が盛衰せず、その周辺の気圧分布も問1(1)①②、つまり東北東へ10ノット移動していると仮定したときに名瀬における10日6時から9時までの気圧変化量を求めよ、という問題です。まず、東シナ海の地上低気圧およびその周辺の気圧分布が、問1(1)の①②の解答より、東南東へ10ノット進んでいる
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4(5)前回の問題では、鹿児島における温暖前線の通過時刻とその時刻に通過したと判断される理由を考えましたが、今回は寒冷前線が通過した時刻およびその時刻に通過したと判断される理由を考える問題になります。前問では、鹿児島において温暖前線が通過した時刻は21時0分で、理由については風と気温に着目して、風が急激に強まり、気温の急上昇が収まったため、ということでした。(問2(5)解答例:10日21時予
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問1今回は図3(下)の、850hPa気温・風、700hPa鉛直流解析図より、図1の東シナ海にある前線上の波動の周辺でに低気圧の発生を示唆する特徴を鉛直流と温度移流の分布に基づき、解答欄の「前線上の波動の周辺では、」に続けて答えよ、という内容です。この問題の答えるべき要素は、低気圧の発生を示唆する鉛直流の分布と温度移流の分布の2つです。まず、鉛直流の分布から見ていきます。簡単のため、図1の華中から東シナ海に
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2今回は、問2(1)で穴埋めして完成させた表を踏まえてこの台風の初期時刻の24日21時~48時間後の26日21時にかけての構造変化について述べた文を穴埋めしていく問題です。では穴埋めに係るところを読み下していきながら考えてみます。(第1段落)「この台風は、24日21時には、気象衛星画像で中心に(ⓐ)があり、」とあります。初期時刻の24日21時において台風の勢力はどうなのかにつきましては、問1(1)の気
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問3(1)今回は、図9の29日21時を初期時刻とする850hPa相当温位・風3時間予想図を用いて、平島を中心とした半径約100kmに範囲内について、相当温位の分布の特徴と風の分布の特徴の2つに分けて、相当温位は数値に言及しながら、風は風向に言及しながら述べよ、ということで考えてみます。まず、問題文に、「大雨となった平島を中心とした半径約100kmの範囲内」とあります。そこで緯度1°の距離が約111k
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4(3)今回は、空気塊の上昇をもたらす要因の一つと考えられる地上から900hPaにかけての風の水平分布が明瞭に表れているのは地点aと地点bのどちらか、という内容の問題です。降水をもたらす雲が発生するには多くの水蒸気を含んだ空気塊の上昇が伴うのですが、今回の問題のように、大雨をもたらす積乱雲が発達するとなりますと、その空気塊の上昇をより強化させる要素が加わってくる場合が多くなります。その空気塊の上昇を強化
新年あけましておめでとうございます。本年も当ブログ「てるてる風雲録」をよろしくお願いいたします。第55回気象予報士試験がいよいよ今月に控えていますので、元日から早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問1(4)今回は、図5の気象衛星赤外画像において、破線で囲っている雲域に関連して300hPaトラフを解答図に記入する、という作図の問題です。これまで54回を数える気象予報士試験で300hPa天気図にトラフを作図するという問題は多分なかったっと思いますが、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験2・問1今回は、問題文の前半部分、図2の気象衛星赤外画像に基づき、6日9時の台風周辺の雲分布の特徴を述べよ、という問題です。もしも単に「6日9時の台風周辺の雲分布の特徴を述べよ。」という問題だったとしますと、具体的に何に着目して言及すればよいのかわかりにくい難問になったかと思いますが、この問題では、「台風中心北西側と南東側を対比し、対流雲と上層雲に言及して」との指示をヒントに、あとは台風の構造の知識を背景
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問2(3)今回はちょっと難しかったですが、まず、前線解析の重要な要素として、図11(右上)のT=24の等相当温位線の暖気側の縁を赤で表わしてみました。次に、図8(右下)の700hPa湿数の24時間予想図で、前線付近の湿数6℃以下の湿潤域を青色で表わしてみました。最後に、図8(左下)より、千島近海の地上の風のシアーが明瞭なところを緑色で表し、また、朝鮮半島の南にある前12時間降水量2mmのあたりで前12時間降水量
こんばんは。(気象記念日)早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2・問2(1)今回の問題につきましては、①のトラフの解析の際にも一部触れましたが、まず下枠の初期時刻に位置している低気圧の予想されるそれぞれの進路について見てみます。まず、中国東北区の低気圧ですが、初期時刻には東に10ノットで進んでいますが、12時間後の図7(下)では正渦度域内で強風軸の北側となることから不明瞭になる予想になっています。次に、日本海中部の低気圧ですが、12時
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問3(問3(1)の文章)帯広において、9日0時50分以降に地上が0℃以下にもかかわらず雨に変わったのはなぜか、そのヒントは図6(左下)の8日21時~図7(左下)の9日9時にかけて帯広付近で予想される850hPa面の気温変化に着目するところにあります。帯広付近における8日21時の850hPa面の予想される気温は-3℃ですが9日9時では南からの暖気の流入が進むことにより、予想される気温は6℃に上昇するこ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問3(気象庁HP:各種データ・資料>過去の気象データ検索>利用される方へ>「天気欄と記事欄の記号の説明」より)前問の(1)⑥で、帯広の大気現象は9日0時00分から「氷あられ」で0時50分にしゅう雨に変わるまで続いていることがわかります。そこで、帯広の9日0時30分の天気になりますが、天気としてはあられとなります。次に、釧路の9日14時05分の天気ですが、9日5時00分から14時10分に
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問1今回は、図2の相当温位・風12時間予想図を用いて、九州に接近中の台風に伴う850hPa面の風速分布の特徴を述べるのが一つ、もう一つが850hPa面の相当温位分布の特徴を述べよ、という内容です。初めに台風に伴う850hPa面の風速分布の特徴について見ていきます。問題文では具体的に、「台風中心を取り巻く風速分布」に着目して、「風速が最大となる位置とその風速値に言及」、つまり風速が最大となる位置とその
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1・問2(2)まず、地上低気圧と500hPaトラフについて、「一般気象学」p183の図7.14「温帯低気圧の発達の模式図」も参考に、一般知識の内容を振り返りながら、初期時刻の7日9時の状況を見ますと、三陸沖の2つの低気圧はトラフAおよびトラフBの前面に位置していますが、この時点では、トラフAよりもトラフBの方が低気圧の発達への寄与が大きいことが考えられます。次に、12時間後の図5では、北海道の南の低
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実後試験2・問2まず、問題文の下枠、ⓓを除くⓐ〜ⓕのこれまでの考察の結果をまとめますと、ⓐ:12時間後から36時間後にかけて、地上の台風中心の気圧変化量は0hPa。ⓑ:12時間後から36時間後にかけて700hPa面において南西側で乾燥域が広がり、北東側では湿潤域となる。ⓒ:12時間後から36時間後にかけての850hPa面における高相当温位域の形状は、楕円形から円形に変化している。ⓔ:850hPa面の相当温
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、内之浦とその周辺の大雨により発生するおそれがある災害名を3つ、またそれぞれの災害に対応する警報・注意報を発表する際の発表基準として使用する指数を解答せよ、という問題です。まず初めに、大雨により発生するおそれがある災害名の3つについて考えてみます。大雨により発生するおそれがある災害は、山地ですと「山崩れ」、「崖崩れ」、「土石流」といった「土砂災害」が考えられます。また平地ですと「低い土地へ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、図11(右)を用いて、大隅半島のどのようなところで前6時間降水量が多いか、図12の地形図および図11(左)の風の分布に着目して述べよ、という問題です。まず、図11(右)で大隅半島の大雨の状況を見てみますと、内之浦付近を含む大隅半島の東側において前6時間降水量が多く観測されており、特に内之浦付近では100mm/6h以上の大雨を記録していることがわかります。次に、図12の地形図で、
こんばんは。今回から、第53回試験・実技2の問題になります。初期時刻は2017年7月18日、梅雨期を事例に採り上げた問題になっています。まずはじめは、図1の地上天気図、図2の850hPa相当温位・風12時間予想図、図3の気象衛星画像に基づいた穴埋め問題から、次回一緒に考えてみたいと思います。第53回試験・実技2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。28日分の考察編は次回更新の予定です。
お読みいただきありがとうございます😊モットーは日々感謝の気持ちを忘れず身の程を知り長男私立中高一貫校6年生バスケ部長女私立中高一貫校3年生母はアラフィフ1人園芸部4年目おはようございます最近は少し子供たちのことについて書いてますね中高一貫校からの高校受験シリーズ全3回の最終回です『中高一貫校からの高校受験を終えて1/全3回』お読みいただきありがとうございます😊モットーは日々感謝の気持ちを忘れず身の程を知り長男私立中高一貫校6年生バスケ部長女私立中高一貫校3年生母はアラフ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・実技1・問3図11の1日0時におけるメソモデルと全球モデルの図について、解析雨量の図の四国地方西部から四国の南西海上にかけて見られる50mm/h以上の幅10〜20km程度の線状の強雨域に対応するそれぞれの予想を示した数値を単位を付して表に穴埋めしていきます。まず、前3時間降水量の最大値つきましては、問3(1)①と同じ要領で解答するということで見てみますと、メソモデルでは紫色の領域が見られることから、(a)は80mm
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問1図5の気象衛星赤外画像において、黄海から朝鮮半島北部にかけて破線で囲った雲域について、1つ目は図2の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、850hPa面でこの雲域付近の卓越する風向を解答する問い、2つ目は図6の300hPa天気図を用いて、同じく300hPaにおいて雲域付近での卓越する風向を解答する問い、3つ目は1つ目と2つ目の問いの結果を受けて、850hPa面と300hPa面との層間における