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こんばんは。今回は、図9の関東地方を中心とする28日8時のアメダス実況図を使って、前線に対応するシアーラインを解答図に記入せよ、という内容の作図問題になります。シアーラインの作図について留意点を踏まえながら、次回一緒に考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2(解答図)解答図はこちら⇒気象業務支援センターHP気象予報士試験>「過去の試験問題」問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。18日分の考察編は次回更新の予定で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技2ショワルターの安定指数(SSI)とは、850hPaにある空気塊の気温と露点温度によって持ち上げ凝結高度を求め、さらにその空気塊を湿潤断熱線に沿って500hPaまで持ち上げたとき、実際の500hPaにおける気温から、その500hPaまで持ち上げた空気塊の気温を差し引いた値のことで、大気の鉛直安定度を求める方法の一つです。値が負であれば不安定、正であれば安定となりますが、正の値であっても+2℃以下であれば雷の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問3図14の25日5時では、台風の中心位置が×印で記されているのに倣って、以後の25日6時から8時までの毎時の台風の中心位置を解析し、さらに前問の⑩に留意しつつ実線で結んで台風経路図を完成させよ、という問題です。(上図:台風の中心と推定される位置を図14に赤の×印で加筆)地上の風のデータに基づいて台風の中心位置を求めるには、基本的に矢羽が反時計回りに回転しているところの内側のどこかになりますので、まずは
こんばんは。今回からは、第52回試験の実技1の問題に入っていきます。まずはじめは、2015年9月9日9時を初期時刻とする地上天気図の実況を問題文に沿って読み取り、穴埋めしていく問題について、次回一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技試験※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。26日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問2(解答図)今回は、図1、図2と図6(上)を用いて図6(下)のオホーツク海に予想されている低気圧に対応するトラフを作図する内容の問題です。まず、図6から、28日9時のトラフから解析してみます。(28日9時)図6(下)のオホーツク海にある低気圧は北緯52°東経146°付近に位置していますが、図6(上)を見ますと、その西側に正渦度の極大域があり、5100mの等高度線の曲率が大きく、+258×10-6/sの
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問2(1)今回は穴埋め問題ということで、本文を読みながら見ていきます。(第1段落)「8日9時現在、この低気圧の地上中心の直上500hPa面の高度は(ⓐ)mである。」ということで、初期時刻8日8時の地上天気図(図1)と500hPa天気図(図4)を見ますと、低気圧の地上中心の位置をそのまま500hPa面に移しますと、地上中心のやや南側を通る等高度線があることがわかります。等高度線の読み取り方は太実
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問2まず初めは、新潟付近に見られる閉じた等温線の値を答えよ、ということで読み取ってみます。850hPa面の等温線は3℃ごとに引かれています。大東諸島付近に12℃、朝鮮半島の東岸付近に-6℃で極側ほど気温が低くなっていますのでこれらの数値を参考に、3℃ごとに気温を追っていけばOKです。四国から北陸で屈曲して東海地方に延びている等温線は9℃ですが、新潟付近では、6℃と9℃の等温線の間に独立して閉じた等温線
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2今回の問3(1)は図13の大牟田における気象要素の時系列図、および図14のアメダス実況図を用いて大牟田における25日の気象経過について述べた文を穴埋めしていく問題になります。それでは第1段落から文を読み下しながら考えてみます。(第1段落)「大牟田では、台風の再接近前はおおむね(①)の風が吹き、」ということで、図13の時系列図のいちばん上の風向についての折れ線グラフを見ますと、25日3時00分から6時
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問3㏗今回は、図8(上)に基づいて図1の初期時刻の日本付近にあるこの前線が、12時間後にどういう予想位置になるかを図7(上)の地上予想図の枠で囲った範囲内に解析せよ、という問題です。まずはじめに、12時間後の地上において予想される前線の位置を解析するには、図8(上)の850hPa面における前線の位置を解析してみる必要があります。その理由は後ほど述べることにします。今回の850hPa面における前
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第53回試験・実技2・問2(図1)(図2)図1は前問の問2(2)で持ち上げ凝結高度・自由対流高度・平衡高度を求めたときの図、図2は露点温度が18日9時と変わらないとしたときの18日の最高気温が30℃になる場合の持ち上げ凝結高度・自由対流高度・平衡高度を新たに求めた図になります
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1まず、図5(上・下)を見ながら(2)の冒頭部分を読んでみますと、「7日9時に日本海中部にあった低気圧は、12時間後に北海道の南海上に進んだ後は不明瞭となる。また、7日9時に三陸沖にあった2つの低気圧は12時間後までに1つにまとまり、それが24時間後には千島近海に進むと予想されている。24時間後に千島近海に進むと予想されていると予想される地上の低気圧に関して」とあります。その上で、①では、「図5
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・実技2・問(1)図1の地上天気図でみると、関東の南東海上の気圧の傾きは緩やかなのに、実はこの付近に弱い擾乱が存在しているというのですが、その根拠は何でしょうか、各図で見ていきたいと思います。①《雲分布および上/中/下層雲の別》図3(上)の赤外画像において、関東の南東海上付近に着目しますと、灰色の雲域があり、雲域Aのような、明灰色の帯状で一様な雲域ではなく、それよりは暗く、まとまっていることから、中層雲
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問2今回は、図8(上)の25日21時に見られる紀伊半島から四国にかけて表現されている降水域について、降水量が多くなると予想される2つの暖湿空気に関わる要因をいずれも「暖湿空気が、」の書き出しに続けて、書き出しを含む25字程度で述べよという問題です。前問の問2(3)で温暖前線を解析しましたが、温暖前線の前面では348Kから最大357Kの高い相当温位を伴う暖湿空気が強い南から南西の風となっているのに対し、温暖前線の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問2今回は、解答用紙の図に予め27日9時に北海道の北から日本海北部にある前線の28日9時の予想位置が記入されており、これにならって27日9時に日本海中部にある低気圧に伴う前線の28日9時の予想位置を前線記号を付して記入せよ、という作図の問題を考えてます。まず、問題となっている前線を伴っている日本海中部の低気圧の動きから見ていきます。初期時刻の図1では、この低気圧は30ノットの速さで東北東に進
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1、、今回は初期時刻8日9時に対馬海峡にある低気圧について、12時間後に予想される位置から24時間後の9日9時にかけての移動方向を16方位で、速さを5ノット刻みで解答せよ、という問題です。まず、図6(右下)の地上の予想図より、12時間後に予想される位置について、トレーシングペーパーを重ね、後で図7(右下)の24時間後予想図に重ねられるよう、緯線・経線の交差するところに目印をつけ、低気圧の位置を
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問1図3の雲域Aがある北緯30°東経110°の周辺について図2(上)でどうなっているか見てみますと、5760mの等高度線の低緯度側への曲率が大きく、そのさらに南側の5820mの等高度線も曲率が大きい部分が見られます。また、この付近での極大点を伴う正渦度の強い領域が見られることから、雲域Aは500hPaのトラフ付近に形成されことがわかります。そこで、正渦度の強い領域に着目しますと、+219の数値が見ら
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問3(4)③まず、台風の移動の速さから求めてみます。前回の(4)①②において、最も適切な台風の経路がCと求められる過程において、図13の気圧の時系列から、台風中心が通過したとみられる最低気圧を観測した時刻は、久米島が8時30分、名護が11時40分であることがわかりました。そこで、この2地点間の時間差を求めますと、3時間10分となります。次に、問題文の冒頭で、「台風の発達・衰弱はなく、台風の中心気圧と
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験2今回は初期時刻の6日9時における図5の東経109°付近に示されているトラフについて、図7の24時間後、図9の48時間後におけるトラフの位置に関し、5760mの等高度線との交点で経度1°刻みで解答せよ、という内容です。まず、図7(上)の24時間後、7日9時に予想されるトラフから解析してみます。トラフの解析の主な留意点は、等高度線の曲率の大きい部分であること、曲率が不明瞭な場合は極値を含む正渦度の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問2(5)前回の①では図6(左下)において東海地方に見られる上昇流域について、図8(上)の850hPa風・相当温位の分布で見た場合にどのような特徴が見られるか、という問いでしたが、今回はこの上昇流の生成に関わると考えられる2つの要因をそれぞれ「暖湿空気が、」の6文字の書き出しに続けて、書き出しを含め20字程度で述べよ、という問題です。まずは、①に基づいて一つ目の要因を考えてみます。①では321K
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問1(4)今回は、これまでの考察で見てきましたオサン(韓国)における8日9時(図5)の逆転層上端の高度が3039mであることがわかっており、この時刻に対馬海峡にある低気圧(図14)に伴う前線について地上低気圧の中心~オサン間の平均の勾配の大きさを1/Fで表すときの分母Fにあたる数値を答えよ、という問題です。すなわち、底辺の長さが地上低気圧の中心~オサンまでの距離、高さが逆転層上端の高度の3039
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技2・問1(4)今回は、図3(下)の水蒸気画像において、渤海から黄海を経て朝鮮半島南部にかけて西北西から東南東の走向に延びている暗域Qが図5の500hPa高度・渦度解析図における渦度場のどのようなところに位置しているのか、という設問になります。まず、水蒸気画像の暗域Qと図5の渦度場を見比べてみますと、この暗域Qそのものは負の渦度場にあるのですが、暗域Qのすぐ南側に並行して細長い正渦度域が延びているという特
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験1今回の問題は、図4(上)の500hPa高度・渦度12時間予想図及び、図5(上)の500hPa高度・渦度24時間予想図を用い、さらに初期時刻15日9時における図1の地上天気図と図2の500hPa高度・渦度解析図も用いてトラフの解析を行う作図の問題です。解答図には、すでに紀伊半島沖の低気圧中心の位置が15日9時及び15日21時・16日9時の予想位置と15日9時のトラフAとトラフB、16日9時に予想され
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第34回試験・実技1・問3今回は図8の2009年7月14日21時を初期時刻とした12時間後と24時間後の相当温位・風の予想図を使って前線の解析を行なっていきます。まず①として24時間後の15日21時における850hPa面の前線の位置を解答図の太線で囲った枠内に前線記号を付して描画せよ、という指示になっていることを念頭に置いておきます。この設問の主題は停滞前線ですが、初めに解析するにあたって低気圧が閉塞しているか検討します。低気圧の中心は
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技2・問2(2)今回は、地上の台風の中心が数値予報天気図(図7(下)、図8(下)、図9(下))の「L」マークの位置にあり、南の海上から北上して陸上に達すると仮定したとき、48時間後における台風の構造について、850hPa面の風・相当温位の場、500hPa面の高度場の特徴に言及して65字程度で述べよ、という問題です。まず、問2(2)①の図6を基にした穴埋め問題を振り返りますと、本文の最後に「72時間後には三
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)【トラフとの対応関係の変化】(1)④の設問では7日9時におけるトラフBの予想位置を解析しました。低気圧が発達する根拠として7日9時と8日9時の地上の低気圧中心とトラフの位置関係の変化を見ますと、トラフはこの間に地上の低気圧中心に接近して、低気圧と結合する予想であると読み取ることができます。したがって、これを10字程度でまとめますと、トラフBと結合する。(10字)《気象業務支援センタ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問2今回は、図6(左下)の12時間後に予想されている東海地方の上昇流域について、図8(上)の12時間後の850hPa面の風・相当温位予想図で見たときにどのような特徴が見られるか、という問題です。問題に入る前に一般知識の大気の力学で学習する収束・発散について、古い問題ですが第9回試験・一般知識・問7を例に復習してみたいと思います。この問題は収束の大きさが2番目に大きいのは①から⑤のどれでしょう、と
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1(第1段落)今回も本文を読んでいきながら空欄の穴埋めをしていきたいと思います。まず、「10日9時に東シナ海にある地上低気圧は発達しながら移動し、11日9時には近畿地方に達する予想となっている。11日9時の予想図によると、海上強風警報に相当する風速が、北緯(①)°付近から北緯(②)°付近にかけて予想され、」とあります。11日9時の地上低気圧の動向について書かれていますので、図5(下)に着目します。次に①