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謝憐と花城の心が通じ合った後の甘いシーンについて見ていきます。まだ日本語訳が出ていない範囲になるので、小説で直接読みたい方や、ネタバレNGの方は飛ばしてください。①二人が気持ちを通じ合わせた後、白無相が追いかけてきて「後で落ち着いたら話そう」と言って謝憐と花城は一緒に逃げるのですが、「落ち着いたら」のタイミングがいざやってくると、二人は少し気まずくなります。心が通じ合ってすぐだし、他に誰もいなくて二人だけなので、急に何を話したらいいかわからなくなります。謝憐は指先で顔を掻きながら、軽く咳払いし
今日は久しぶりにあらすじ紹介をしたいと思います。多少ネタバレを含むのでご注意ください。花城は小さい頃、赤い瞳の右目が原因で周りから忌み嫌われ、他の子供から虐められたり、家族からも疎まれて、幸せとは程遠い子供時代を過ごしています。国の一大イベントに城壁から飛び降りようとしたことも、生きることが苦しすぎてなぜ生きるのか尋ねたことも、それを物語っています。その心残りを少しでも埋められるような物語を、二人の結婚後の二次創作の物語『紅紅児駕到!』からご紹介したいと思います。少し長いので、二回に
前回の初夜と同じシリーズの中から、謝憐と花城の結婚後すぐの日常生活を紹介したいと思います。二人が再会して結婚した上元節の当日から見ていきます(少々ネタバレを含みますので、最後まで読んでいない方はご注意ください。)----天庭を再建するために毎日忙しく奔走していた神官達は、今年の上元宴で一息つけるのを楽しみにしていました。毎年恒例の上元宴の燈会では、神官達が長明燈の数を競うのが慣わしですが、今年は十名以内の神官が何人もいなくなったし、血雨探花もいないし、もしかしたらきっと自分も十名以内に入れる
昨日の続きです!----数日経って、三人で街に遊びに出かけました。道中、謝憐はずっと紅紅児を抱っこしていて、紅紅児も謝憐の首をぎゅっと抱きしめて、時々耳元でひそひそ話をしたり、とても仲睦まじくしていました。花城はそれを見て、甘やかしたくなくて、冷たく「自分で歩け」と言います。「大丈夫だよ。人も多いし、抱っこしてる方が安全だよ。」「じゃあ僕が抱っこするよ。」怖い顔をしながら言うので、紅紅児も抱っこして欲しいとは思いません。でも紅紅児は謝憐が疲れるといけないと思い、自分から降りて「哥哥、自分で歩
この作品の一番の魅力は、謝憐と花城の愛の物語だけでなく、他の登場人物の描写が丁寧に紡がれている点だと思います。今日は「賀玄」(黒水沈舟)についてまとめたいと思います。完全なネタバレを含むので、まだ最後まで視聴していない方はご注意ください。天官賜福の登場人物の中で一番奥深くて、色々な意味で最後まで考えさせられるのが「賀玄」ではないかと思います。「賀玄」というのは生きていた時の人間の名前で、死んで鬼になってからは「黒水沈舟」と呼ばれます。彼は師无渡(水師)によって、神官になる予定だった
鎏金宴の事件に関して、色々思うことが出てきたので記事にしてみたいと思います。鎏金宴の事件の真相仙楽皇室の遺民が安楽王に据えられますが、安楽王は鎏金宴で永安皇室を虐殺し、謝憐がそれを発見します。謝憐は平和のために自分の祖国の最後の血筋である安楽王を殺します。しかし永安国主はもう両民族が融合できることを信じることができず、仙楽人を滅ぼそうと考えたため、謝憐は安楽王によって重傷を負った永安国主(郎千秋の父)にとどめを刺します。最後、郎千秋がその一幕だけを見て、謝憐を虐殺の犯人と思い、謝憐も認めたた
天官賜福にははっきりと書かれていなくて「謎」とされている部分がいくつかあります。今日は万神窟の最後の絵について考察していきます。割と大事な場面のネタバレを含むので、まだ最後まで読んでいない方はお気をつけください。万神窟の神像の素顔が明らかになった後、慕情と風信は壁の絵を見て、花城が当時謝憐が救った子供だと気付きます。謝憐が最後の絵を見る前に、慕情と風信に止められて、見ることができていません。二人の反応や前後の文章から、以下の条件を満たすことがわかります。①花城は謝憐との思い出を絵にしてい
前回の内容はこちら↓『天官賜福29風師と黒水沈舟のその後⑨』前回のお話はこちら↓『天官賜福28風師と黒水沈舟のその後⑧』いつもイイネをくださる方々ありがとうございます個人的にキュンキュンするところをかいつまんであらす…ameblo.jp前回は、門で媒婆が師青玄に「縁談うまく調整するから!」と言うのを黒子が聞いてしまったところで終わりました。またもや黒子目線でのスタートです。---------黒子はどうして最近の師青玄が変なのか、分かったような気がしました。どこかに好きな女の子ができた
季節柄、色々所用で更新が空いてしまいました今日は霊文についてです。霊文と言えば、謝憐が三度目の飛昇をしてから、他の人は謝憐に冷たいのに、霊文だけが普通に接しているので、悪くない印象を持っている方も多いと思います。彼女にももちろん過去や背景があります。今日は彼女について見ていきたいと思います。霊文と錦衣仙に関して大いにネタバレを含むので、ご注意ください。飛昇前霊文は人間の頃の名前は’’南宮傑’’と言いました。飛昇前は靴売りで、時々お金を貰って恋文やお経を代筆することを仕事にしていました。才能
天官賜福には何度か読んで初めて気がつく細かい伏線がたくさん隠れています。(ネタバレを含むのでまだ最後まで読んでいない方はご注意ください。)今回は、花城がどれだけ謝憐のことが好きか、について色々あるのですが、その一部を紹介したいと思います花城の刺青謝憐が初めて花城に会った際に、花城の左腕に刺青があることが描写されています。この時謝憐は、少数民族の何かの記号かな、ぐらいにしか思っていませんでした。終盤に謝憐はこれが自分の名前「謝憐」の文字だと知ります。知った瞬間の謝憐はきっと驚きと嬉しさで一杯
天官賜福には何度か読んで初めて気がつく細かい伏線がたくさん隠れています。完全なネタバレを含むので、まだ最後まで視聴していない方はご注意ください。①花城の告白花城は謝憐に何度か告白めいたことをしています謝憐の反応を見たいのか、思い余って口に出してしまったのか、冗談を装って告白してる花城が愛おしすぎる1回目は、黄金の馬車の上の「哥哥,成亲吧」(兄さん、結婚しよう)2回目は、謝憐の菩荠観が倒壊しそうになった時に、「要不然搬我那里去算了」(うちに引越しておいでよ)3回目は、山の妖怪のお腹にい
前回の記事で、謝憐が持っていた心のわだかまりを全て花城が解いていると書きました。もしかしたら花城が持っていたいろんな''懸念''も、謝憐が払拭しているように思うのです。そんな花城の懸念を取り除いた謝憐の素敵な言葉達と行動を見ていきます!前回は割と真面目な回でしたが、なぜか今日はとっても甘い回になりそうです花城の懸念がほとんど謝憐にまつわるからでしょうか...。後半に、二人の思いが通じ合うシーンのネタバレを含むので、直接小説で読みたい方はご注意ください。①神と鬼、身分の違いまず一つ目は、
第1位は不動のあの記事なのだけれども…。今月はとてもとてもバラエティに富んだものとなった。こんな風にいろいろな作品が入り混じるのも、なかなか珍しいと思う。←なにせ、書いてる本人が偏ってるからな(笑)それでは早速…第1位!『アニメ『天官賜福貮』最終話~君と肩を並べれば、「百無禁忌(恐れるものなし)」とか。』どこまで進んで終わるのかな…と思っていた『天官賜福貮』全十二話。発表から二年間待ち続けた作品が、ようやく最終話を迎えた。『アニメ『天官賜福』・第二季予告よ…ameb
今回は、謝憐の心が動いた瞬間を、時系列で見ていきたいと思います幾つか、かい摘んで書く予定でしたが、書き出したら止まらなくて、結局最初から追いたくなってしまいました①牛車で、物知りな少年に出会った時、謝憐は割とすぐに’’花城''について尋ねています。他の鬼のことも既に天界で聞いたはずなのに、どうして他の鬼ではなく’’花城’’なのか?それは、与君山で花嫁の姿をした時に、案内してくれた青年があまりにも印象に残っていて、他の神官から’’それは花城だ’’と聞いたからですよね。与君山で案内されている時
二人がまだ思いを通わせていない時の会話なのですが、甘すぎて夜中に一人で悶えたので、ご紹介したいと思いますネタバレになるのでご注意ください。昨日の記事のあらすじで言うと、原作小説(旧版)の第三巻の最後あたりの、任務のために二人で銅爐山(花城が絶になった山)に向かった時の場面です。道が山に塞がれて目的地に行けないと、鬼達が数百匹、立ち往生してる時に、鬼の誰かが「神官のにおいがする」と言い出します。ちなみに花城はこの時事情があり、子供の姿になっています。頭からすっぽりマントを着たままの謝憐が怪しいと
少しばかりのネタバレを含みますので、最後まで読んでいない方はご注意ください。銅炉山が開いた時、花城は法力の暴走を防ぐために、本来の姿ではなく、子供の姿になりました。この時、郎蛍に化けて謝憐のそばにいるくだりが描かれています。謝憐の作る食事を顔色も変えずに食べたり、普段はほとんど何も喋らないのに自分から謝憐に話しかけたり、落ち葉の集め方が花城と同じだったり、姿勢もいつもと違うので、謝憐も気が付きます。(ヒントになる描写も複数あり、とてもわかりやすいです。)一つの可能性ですが、もしかした
完全なネタバレを含むので、まだ最後まで視聴していない方はご注意ください。この作品の一番の魅力は、謝憐と花城の愛情の物語だけでなく、他の登場人物の描写が丁寧に紡がれている点だと思います。師无渡と師青玄の兄弟愛、賀玄の敵討ちの道のり、賀玄と師青玄のやり場のない友情、帝君の統治のあり方、謝憐の成長の軌跡.....何度観ても新しい発見があり、他の登場人物の深掘りがいくらでもできる、そんなところが一番の魅力だと思っています。今日はまずは師无渡(水師)について天官賜福の中で一番自信に満ちてい
天官賜福にはいくつか謎とされている部分があります。ネタバレを含むので、最後まで読んでいない方はご注意ください。与君山で謝憐を導いた子供の歌声が、胎霊だったことが後に判明します。そして、その胎霊の母親は蘭菖であることも判明します。でも誰が、当時妊婦だった剣蘭(蘭菖)のお腹を引き裂いて、胎霊を作ったかについては本編の中では語られていません。今回は胎霊を作った犯人について考えてみたいと思います。(確証はないので、あくまで可能性が高いとされる一つの仮説としてお楽しみください。)胎霊の父親は風信なの
天官賜福の中で「四大害」と呼ばれる鬼のうち、3つの鬼は謝憐に関連しています。(そう考えると慕情の言うようにやっぱり謝憐は世界の中心ですね!)白無相は謝憐を後継者に仕立てるために近づき、花城は謝憐を守るため、戚容は謝憐への執着を捨てられないため。戚容は白無相と併せて悪役と思われがちですが、個人的には結構深掘りできるキャラクターだと思っています。ネタバレ含むのでご注意ください。戚容が絶になれなかったわけ花城が謝憐のために上げた三千灯で霞んでしまいますが、戚容もかつては謝憐の崇拝者であり謝憐の
花城と謝憐の会話はとっても心が温まり、好きな人も多いと思います。謝憐には心のわだかまりが幾つかありましたが、それはどれも花城によって解かれています。ネタバレを含むので最後まで読んでいない方はご注意ください。①「万人を救おうとするなんて愚かだ」半月関の後、半月は謝憐が昔、万人を救うことが夢だったと話しました。この時、謝憐は恥ずかしくなっています。昔の謝憐は挫折を知らず、自信に溢れていて、何も怖くないし、何でもできると思っていた時期がありました。しかし度重なる挫折を経て、自分は万能ではないと思い
天官賜福の中国版には旧版と新版があり、新版は2023年5月頃に発売されていて、少し内容が改編されているのと、10万字の加筆、番外編の追加があります。日本語訳の小説もアニメも今のところほとんど旧版を元にしていると思います。新版が届いたので、新版で改編されている箇所をとりあえず読んだところまで書いてみたいと思います。大枠のストーリーは同じですが、細かいところの説明描写が増え、より理解しやすくなったように思います。-----・謝憐が花嫁の輿に乗っている時に、南風と扶瑤と、「嫁ぐ時につい
前回に引き続き「謝憐の心が動いた瞬間」パート②です。きっと悶えるの確定です!最後まで見ていくので少し長いです。後半、まだ日本語訳が出ていない範囲のネタバレを沢山含むので、小説で直接読みたい方はご注意ください!①水中キスでは花城と気付いた瞬間、もがくのをやめたし、この後濡れた花城を見て“かっこいい・・’’って見惚れるし、動揺しすぎて意味不明なことを色々言います。(もがくのをやめる時点で、受け入れたということでいいですよね)このキスシーンに関してこちらの記事でも詳しく書いています!『天官賜福11
今日は天官賜福の最大の謎’’花城の通霊口令’’について考察してみたいと思います。(''謎''とされているだけあって、正式な答えはないので、あくまで考察止まりです!最後まで読んでもスッキリしないのでご注意ください!)まず、他の人の通霊口令を紹介したいと思います。(ちなみに通霊口令はみんな自分で設定するもので、現代で言えば、言葉の電話番号みたいなものです。離れている誰かと話したい時にこれを三回唱えると相手と繋がります。)各神官の通霊口令謝憐は、’’背诵一千遍道德经就是了''(道徳経を千
風師と黒水沈舟のその後について、前回は本文のあらすじ紹介の最終話でした。当初5話ぐらいで紹介...と思っていたのですが、書いてみたら全12話ぐらいになってしまってすみません素人がまとめたあらすじなので、文章として読みにくい部分も多々あったかと思います。最後までお付き合い下さった方皆様、ありがとうございました初めて読んだ時に沢山泣いて、何度も読み直して、やっぱり二人のその後の解釈として個人的に納得ができたし、天官賜福で語られていない部分が完璧に補完されている感じがして、紹介させて頂きました。
久しぶりの人物考察です。今回は郎蛍について。郎蛍もまた、天官賜福中の一つの悲劇と言わざるを得ません。彼自身は何も悪いことをしていないのに、運命に翻弄され、最後悲劇を迎えたうちの一人なのです。物語に関する大事な部分のネタバレを含むのでご注意ください。天官賜福の中で、郎蛍の一生は本当に筆舌し難いものです。仙楽国の終盤、彼の叔父である郎英が筆頭になって戦が始まり、仙楽国が滅んだ後にできたのが永安国でした。郎英は永安国の初代の王につきます。郎英は自分の息子を早くに亡くしているので、甥である郎蛍を太子に
いつもイイネをくださる方々ありがとうございます個人的にキュンキュンするところをかいつまんであらすじを書いてますが、同じところで共感してもらえてるのかなとか、楽しみに読んでくださっているのかなと思うと、とっても書く励みになっています早速、前回の続きです!前回はこちら↓『天官賜福27風師と黒水沈舟のその後⑦』前回の続きですが、まずは黒子(賀玄)目線で始まります!(前回の賀玄目線がBetter&Sweetすぎて、賀玄目線ってだけでわくわくするの私だけかな?)『天官…ameblo.jpいよ
今回があらすじの最終回です。前回の内容はこちら↓『天官賜福31風師と黒水沈舟のその後⑪』前回も沢山のイイネありがとうございました。二次創作なのもあり、当初は興味ある方がいらっしゃるか不安な中書き始めたのですが、楽しみに読んでくださる方もいると知っ…ameblo.jp-----二人の旅は続き、ある時は農作物を食い荒らす犯人を探し出して駆除したり、ある村では橋を建てかけて隣村への行き来を楽にしたり、ある時は山にいる盗賊を説得して改心させました。師青玄は、盗賊になる人達もまた、どうしようもない
「花城」の名前の由来や解釈謝憐が初めて飛昇した時に「花冠武神」と呼ばれ、神像も片手には花、もう片手には剣で、信徒も謝憐が花好きということを知って、神廟には常にたくさんの花が供えられていたことから、花城は「花」を名前に取り入れたと言われています。また作者は、謝憐が初めて神官から落とされた時に「花」を司る神をした経歴があることを明かしています。(←今回初めて知りました)「城」というのは、花城が文中で"他幾百年來,欠謝憐的花足夠開滿一座城了。"(花城はこの数百年間を経て、謝憐には城一杯の花の借
天官賜福小説3巻のツボ語りその5ですとうとう今日の語りは謝憐と花城のエモーショナルな場面や台詞が乱れ飛ぶ3巻の山場のシーンついて語りたいと思います周りにワラワラと色々な登場人物がいても必ず何故が2人っきりのシーンが登場しますいえ天が2人だけの世界にしてしまうのでしょうではクライマックスの二人のすれ違いの気持ちの吐露について語りたいと思います。始まりはさんらんが溺れたと思って躊躇いながらも人工呼吸という名の口づけを殿下が花城にする所から語りたいと思いますこの時花城は17、18歳の
天官賜福の中で、裴茗の雨師に対する気持ちは、非常に複雑なものとなっています。裴茗から逃れたいときに、わざわざ雨師のところに避難しに行く描写が何度かあります。それは、雨師が裴茗の陰影であることを知っていて、裴茗は気まずくて雨師に会いたがらないことを知っているからです。今日はこの二人について考察していきます。ネタバレを含むのでご注意ください。飛昇前の二人飛昇する前、二人は後に敵対する国の将軍と公主でした。裴茗が須黎国の将軍で、雨師篁は雨師国の十六番目の公主だったのです。公主とは言え、宮人の生