庚申信仰の仲間として猿田彦大神を取り上げているが、猿田彦の銘が刻印してある庚申塔はその場所が神話に登場する「天孫降臨」を意味するような場所に建立されたのではないかと考えることもできる。下の写真は東京都あきる野市留原の古道に埋め込まれた道標型の道祖神であるが、上部には「八衢大神(猿田彦)」が刻印され、左右の行先は八王子と五日市銘が刻印してある。この八衢大神(ヤチマタノオオカミ)は天孫降臨の時に天の八衢で瓊瓊杵尊たちを迎えて中つ国へと道案内を務めたことから道標によく刻印されることがある。要するに猿田