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「いい家具は、一生もの」——その言葉を、この一脚の椅子が証明してくれました。今回は、日本有数の家具産地・飛騨高山の名門「シラカワ」のダイニングチェア塗装修理の様子をお届けします。きっかけは、先に修理させていただいたダイニングテーブル。「テーブルが綺麗になったら、椅子の傷も気になって…。この椅子も、もっと長く使いたいんです」そんな素敵なご依頼をいただきました。驚くべきは、30年の時を経ても、構造の歪みやガタつきが一切ないこと。これぞ、日本のものづくりの真髄です。思い出と共に刻まれ
飛騨の柏木工さん製のダイニングテーブル修理事例です。お客様はリフォームを機に、生活の中で付いた傷や経年劣化によるべたつきが気になるテーブルを再び美しい状態に戻したいとご相談くださいました。表面の塗装を薬品で拭き取ると、想定外にも塗装が溶け始めました。この反応は通常のウレタン塗装では見られないため、特殊な仕上げが施されていた可能性があります。表面の異常な塗装層を取り除いた後、下層のウレタン塗装を丁寧に研磨。さらに傷を補修し、全体の平滑性を整えることで、テーブル本来の質感を引き出しました