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ジュウンはサトシとチェスを指している。腕に覚えのあるジュウンは、このフニャンと力の抜けた錬金術師に連敗していることが気に食わない。だからヴェーマへ来た時は必ずと言って良いほどサトシを訪ね、対戦を申し出ていた。『潤はホントに負けず嫌いだなぁ。連敗記録更新だね。』チェックメイト。サトシはくふくふ笑った。『もう1回だ。』潤は不器用な手つきで駒を並べた。チェスはいい。勝負に血が流れないのが本当に良いと思う。『でも結局王様は打ち倒される歩兵や騎士の
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「和の反応がいちいち可愛すぎんのが悪りぃんだよ」鏡越しに見つめながらそんな事を言う智さん。意地悪な手は俺の肌を滑っていく。全身至る所に触れて。ただやっぱり触れてほしいところには、一瞬掠める程度でしか触ってくれない。でも後から気づいたんだけど、焦らされているからなのか、もう智さんの手の行方だけが気になって、村瀬に触れられた事なんてすっかり頭から消えてしまっていたんだ。「可愛くないです……」与えられる刺激がもどかしくてプイ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNあの日来れなかったのも、あれから連絡が来なかったのも、智の意趣返しでは無かったと言う事になる。もっと冷静に考えていたら、智はそんな事をするような人ではないってすぐに分かるのに……。シャワーを浴びていて電話に出られないと言った女性の言葉に、俺は智を信じないで勝手に傷ついて連絡を絶ってしまった。でもさ、俺は智と連絡が取れるまで電話をかけ続けるべきだったんだ。もっと智を信じるべきだったのに……。そうしたらもっと早くに智が入院して
バンッと音を立て勢いよくドアが開いた。『おう!智来てやったぞ。相変わらずゴチャゴチャしたとこに棲んでんなぁ~。で?人生最高傑作ってのはどこにあんのよ?』『マサ兄!来てくれたんだ!待ってて、今お茶を出すよ。』サトシが椅子を勧め何やら奥に目配せする。程なく奥から透けるように白い肌の青年がお茶を運んできた。『どうぞ。』一見可愛らしい童顔が、目を伏せ視線を流すと薄い唇の端がとクッと上がり、ゾッとするほど妖艶になる。『…ゴーレムか。』マサヒ王
(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)ちょりんぴーです。私の実家は毎年我が家にリンゴを送ってくれます。大量に。でも、なかなか全てを消費できない_| ̄|○|||で、リンゴ一挙大消費を狙ってコレを作ってみた。アップルパイ家族にも大好評すると次女姫が。。。『母しゃんって何気におかん力強いよな』待て待て。そりゃ巷じゃ女子力っちゅうんじゃないか?次女姫曰く。。。女子力はおかん力女子力おかん力『前
松本潤様お誕生日おめでとうございますこんなに素敵に年齢を重ねていく嵐の皆様がいつまでも大好きですお仕事忙しそうですが、健康には気をつけて(潤くんはきちんと気をつけてそう)益々のご活躍をお祈りいたしますこちらのお話、いつもの明るいテイストではありません↓を読み、ご自身の判断でお読みください『明日からのお話について』こんばんはいつも読んでくださりありがとうございますROCKYOU182の最後にも書いてましたが、明日から違う大宮のお話をアップしていきますサヨナラのあとで…ameblo.
image辺境の町ヴェーマの名は、その大半を占める樹海の名前に由来する。『どう?釣れる?』川に糸を垂れるサトシの隣にマサキが腰を下ろした。『大地震からこっち、釣果は散々だよ。』サトシはもともと丸い頬を膨らませた。『地震…立て続けだったもんね。』『雅紀はヴェーマの領主さまだから、ホント大変だったよね。』『まぁね。でもさ、翔ちゃんも大ちゃんも色々手伝ってくれたからね助かった。その節はどうも。』マサキはちょっとおどけてお辞儀をしてみせ
(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)ちょりんぴーです。ちょっと前にちらりと載せて引っ込めた予告のお話がやっとこさっとこできました。年度の切り替わりで、すんごい忙しくて、全然記事を描く時間がなかった~(ノД`)・゜・。今回も私の頭の中では、舞台です。しかも自分にとっては珍しく、和物じゃない異世界ファンタジー懐かしのファンタじじぃよろしくどうぞ。<m(__)m>因みに今回はアメ限ないです。Hなしですのであしからず。‹(´ω`)/››‹‹(´
いつも読んでくださってありがとうございます初めて来てくださった方、いらっしゃいませこちらは嵐さんをモデルにBL小説を書いているブログになっております大宮Loveしか書いておりません。あくまでも妄想小説で、たまに成人向けになってます間違って足を踏み入れた方は回れ右で退室お願いしますねお話も少しずつ増えてきたので、お話の紹介をしたいと思います題名を押すと一話目に飛ぶようになってます。あとがきにオマケの話がついている事がありますので、良かったらあとがきまで読んでいただけたら嬉しいです。
(*.゚꒳゚*)(´・∀・`)ちょりんぴーです。4月始動でお潤プロデュースでSTARTOお披露目ライブがあるとかないとか?(~_~;)どんな選択にも不均等であれメリット、デメリットはあるよね。これまでは全体的に、事務所を超えた交友関係をあまり公にはしていなかったんだ。。。とここにきて感じている。(もちろん皆無ではないんだろうけど。)超党派での関わりが以前より可視化できる、とは思うもの。_(:3」∠)_ヌーン。。。そうなるとタレントさん達にとっては少し制限が減ったのかな
和也は、鉄板の上のもんじゃ焼きをコテでもってこねるばかりで一向に口に運ばない。『和ちゃんって大ちゃんのこと好きなの?よくちゅぅはしてるよね。ねぇ、例えばさHしたいって思うくらい好き?』『分かんない。』Kissなんて体を触り合う延長上に過ぎない。もちろん好きでなければスキンシップなんてしたいと思わないから、智を好きなんだろうと思うし、触れられることも嬉しかったりするんだろう。だけど体を繋げるとなるとやはり、なかなかのハードルを越える必要がある。それを智
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「カズ、大丈夫か?」俺の頬を撫でる手と、心配そうな声で意識が浮上した。「あっ……」もう大野さんは挿っていないのに、まだ奥がジンジン甘く痺れている。「ふ……ぅ」それを逃そうと、息を吐き身体を捩る。「カズ、すげー色っぽい」再び艶を増した大野さんの視線。それを感じて、俺の身体もまた熱くなるけど、もう絶対声を抑えられる自信がない。「も、ダメ……、周りにもうきっと気づかれてるし」明日周囲に向ける顔がない。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「んっ……」口の中に広がる青臭い味。でも不思議と嫌ではなくて。コクッと飲み干した。「カズ、無理して飲まなくても良い」「でも、薬なんでしょう?」そう訊くと智は首に手を当てて少しバツが悪い顔をした。「えっと、全部飲まなくても効くから」不味いだろ?って言うけど、不味くはなくて。「不味くはないよ、智のだったら大丈夫かも」「ちょっ、カズーッ」思ったままをそのまま伝えたら、物凄く嬉しそうな顔をした智に押し倒されて
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO「ただ、残り3日で美和と和解できると良いんだけどな」カズが寂しそうに笑う。美和もある意味カズの父ちゃんの被害者だとは思う。自分の父ちゃんと母ちゃんに気を使い過ぎて寂しいって言えなくて拗れに拗れた結果なんだろうな。そういうところはカズに似てなくもないけど……。他は全然似ていない。特に醸しだす色気が全然違うよなって思いながら、抱き締めたカズの服の裾から手を入れて、素肌を撫でる。するとビクッと身体を震わせ
智と和也は2人、撮影スタジオの前室でPV撮りの順番待ち待ちをしていた。前室には20インチモニターが備え付けてあり、和也はそこに映っている撮影中の雅紀を指さし、ツッコミを入れては楽しそうに笑っている。そして時々智の反応を窺うように、上目づかいで唇を尖らせるから、このよく動く嘴の感触ってどんなだろう?と、智は思ったし、思った時にはもう和也の嘴は丸く艶やかな唇に包まれていた。あの画を描いてからも和也からのスキンシップは止むことはなく、自分が触れたいときに触れてく
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN先輩の顔が近づく。もう少しで唇が触れそうって時に、蒼い閃光が目の前を走った。ビリッと音が鳴り弾かれるように先輩が後ろに吹っ飛んだ。「先輩っ!?」何事かと驚いた後輩がこちらを見た途端にトイレのドアが勢いよく開いた。「ちょっ、あんた何だよ」そこには大野さんが静かに立っていて、瞳を怒りで燃え上がらせて後輩を見ていた。その雰囲気に圧倒されて、後輩は後退りする。「お前ら、人の嫁に手を出して、無事で済むと思うなよ」怒りを滲ませ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO指を口にしたまま、カズを桜の木に押し付ける。「智……」目元に赤い化粧を施されて、唇にも紅が塗られたカズ。どちらも薄づきの仕上がりだったけれど、カズの白い肌には綺麗に映えていて。とても艶かしく、美しい。加えて潤んだ瞳で見つめられたら、そりゃ、俺の理性なんて木っ端微塵だよな。カズの指を解放すると、そのままカズの真っ白な首元に吸い付きながら、着物の合わせから手を忍び込ませる。すぐに見つけた胸の可愛い突起
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN大野さんが提案してくれた旅なんだけど、俺が撮りたい景色を撮って地球に心残りがないようにする目的もあったんだけど、俺がした事のない体験もしてほしいっていう目的もあるみたい。「キャンプしねぇ?」「キャンプ?」「勿論あっち行ってからも出来るんだけどさ……、あっち行ってキャンプした時に、地球ではこうだったなって比べられる想い出があった方が良いんじゃねぇかなって思ったんだけど……」環境も似てるから、あんまり比べられる事はないかもしれな
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOそれからカズとカズの母ちゃんは、失った時間を埋めるように、一緒に過ごしていた。似た2人が微笑みながら寄り添って話す姿はとても美しい光景で、聖母子像のように神秘的だった。俺はその2人を見ながらスケッチするのが楽しくなっていた。他にも色々して過ごしたが、大概はスケッチの時間に充てていた。「智さん、何描いてるんですか?」カズの父親違いの妹、美和。顔はカズに少し似てる――とはいってもカズの方が絶対可愛いんだけど、でも、性格が可愛
『松潤~~♡』ライブの構想を練っていた潤が振りかえると、そこにはデレデレした智の顔があった。それに対して向こうのソファに座る和也は恨めし気にこちらを睨んでいる。『え?なに?』『おかげでかずと仲直りできたけど。。。』キョトンとする潤に智が耳打ちした。『この薬、ヤバすぎるからあんま使わない方がいいよ。』――というわけでお返しします。智ははにかみながら薬の小瓶を潤に手渡した。結局のところ、智と和也はお互いを映す鏡
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNそれから一週間経った日。「にのちゃん、この前はありがとう」島にいるまーくんから電話がきた。祖父ちゃんは持ち直して快方に向かってるんだって。「すぐにお礼出来なくてごめん、今日にのちゃんのお母さんににのちゃんがまだ帰ってきてないって聞いてっ!空席なかったんだよね、本当ごめんっ」見えないけど、きっと頭を物凄く下げて謝りながら話してるまーくんの姿が想像ついた。「いや、良いんだ、こっちで用事があったから、帰るの止めたんだよね」「
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN式が終わってからは桜の庵に戻って家族だけで会食をした。揃ってご飯を食べて話して、これで最後だと思うと寂しくはあるけれど、それでも俺は智と生きていくって決めたから悲しくはない。「和くん、本当にもう日本には帰ってこないの?」「うん、もう帰らないよ。決めたんだ」悲しそうに涙を浮かべる母。でも母には義父も美和もいるから、大丈夫だって思える。「お義父さん、母さんをよろしくお願いします。美和もよろしくな」2人に母を頼む。義父は頷
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「おーちゃん?」「智?」まーくんは抱き締めていた腕を離し、智を見つめた。冗談とかじゃなく、本気で他人を見るような視線に射抜かれる。2人で呆然と智を見つめていると、遠くからハイヒールがカツカツと鳴る音が近づいてきた。振り返ると……SNSで智を落とすと言っていた清楚な女性がバカンスとかで着るようなヒラヒラした可愛らしい服装で病室の入口に立っていた。あの人が何でここに?って首を傾げる。「あら?智さんのお友達でしょうか?」媚
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN智が言ったとおり、智の仕事にも何ら影響はなく……。智の人柄とか、真面目な仕事ぶりとかに惹かれて常連さんになってくれる人が多くいたし、そして何故か新しい客層が増えちゃったりしてた。俺は船には乗れないから、主に宿の経営を担っている。今まで無かったホームページを充実させたり、予約管理もシステム化したし、経理も完璧。最近は女性客も多いから、女性が安心して泊まれてかつ喜ぶサービスも取り入れたりしてる。「ほら、せっかく作ったんだから、
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideOカズに一緒に来てほしいって言ったら、みるみる顔が曇った。そうだよな、カズにしてみたら、何言ってるんだって思うよな。今まで生きて自分で作り上げた世界を捨てて、知ってる人も友達も、親すらも居ない世界にまだ出逢って間もない俺と一緒に来てほしいなんて。しかもそれを身体を繋げた後に言うなんて卑怯だったと、今になって気づく。先に言っておくべき事だったのに……。カズが欲しくて我を忘れてしまった。でもカズが顔を曇らせた理由は違っていて。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO指輪を見つめて嬉しそうに抱きついてくるカズ。着物姿のカズを見た時から俺の中でずっと燻っていた欲が、もう今にも燃え上がりそう。グッと力を入れて木にカズを縫い止めようとしたら、カズがそれには気づかなかったようで、スッと俺の腕から抜け出した。「指輪の写真撮りたい」そう言って庵へ行ったと思うと、一眼レフを手に戻ってきた。「そういえば……、写真、送るって約束したけど、大丈夫なの?」心配そうに俺を見て。「ん、大丈夫だ。写る景色には
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「後はね、これ」美和が紙袋に入った何かを渡してくる。「何これ?」「昨日の挙式のビデオ」確かにディスクが入っていたけど、その他に冊子も何冊か入っていた。「これ……」見覚えのある背表紙。「アルバム……?」一冊取り出して開くと、赤ちゃんの写真。「これっ」「和くんが生まれた時からのアルバムなの」母は父から逃げた時、普通に買い物に出ただけの状態だった。母は俺が小さかったからいつでも俺を写せるようにって鞄にはいつもデジカ
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN俺には遠距離恋愛をしている恋人がいる。歳は3個上。幼馴染だ。俺たちは小さい島で育った。俺は恋人の事が小さい頃から大好きで、ずっと後を追いかけていた。恋人になることができた時は嬉しかったな。俺より早く高校を卒業した恋人は、ずっと俺が卒業するのを待ってくれていて、卒業したら一緒に島を出てくれるもんなんだって俺は勝手に思ってた。「えっ、俺はここに残るつもりだけど……」そう、俺の恋人、大野智は男で、家業を継いで宿の経営兼釣り
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN長い旅を終えて、俺たちは祖母の家に一旦戻った。智の星に持っていくものを纏めなければならないし、祖母の家も処分を考えなければならないからね。それに、母さんたちに結婚式の写真を現像して送ってから旅立ちたいし。俺が荷物を纏めていると、智も一緒に隣に座って手伝ってくれる。「凄い荷物になりそうだけど……、大丈夫?」前に日下部さんから引き取った荷物の他に、母から貰った着物やアルバム、一眼レフ、パソコン、タブレット。興味を持った事を色
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN初めて釣った魚だけど、手で持って記念撮影なんて出来ないから、バケツに入れて、バケツの横に座り込んで一緒に写真を撮ってもらった。液晶で見ても分かるぐらい、俺の顔は怯えていて。自分でも笑ってしまう。「俺、すげー顔」「でも、良い写真だな」「うん、ふふっ」こんな表情で、後から見てもきっと2人で思い出して笑える写真。本当に良い写真だと思った。それからの大野さんも、確実に惚れ直すような動きっぷりだった。釣った魚を調理してくれる