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こんばんわ今夕の水やり作業はなくなったので、予約が取れた夕方に美容院へ行きました。夕方家を離れるのは久しぶりでございます。日常と違った景色に心に栄養をいただいた気がします。昨日の「大学3年生で司法試験に合格した秘訣」のつづきから。著者は、大学2年生の1年間をすべて司法試験の勉強に充てた。覚えるべき知識は膨大。憲法、民法、民事訴訟法、刑事訴訟法、商法の「六法」をすべて覚えて理解しなければならなかった。どれも勉強したことがなかった彼女にとって、
たのしい刑法I総論/弘文堂¥3,150Amazon.co.jpたのしい刑法〈2〉各論/弘文堂¥3,465Amazon.co.jp学者執筆のテキスト(学者本)ですが、ほとんど予備校本のような装いです。分かりやすさの点でも、予備校本に全く負けていません。タイトル通り、学者執筆のテキストとは思えないほど記述が分かりやすく読みやすいです。内容的にみても、学者の独自見解が打ち出されている部分はほぼなく、概ね受験界通説に近いです。どの基本書をみても独自説ばっかりの刑法テ
前回までの記事で、第55回社労士試験合格1年目から3年目(合格した年)までに使用した教材などについて書きました『社労士試験合格のための教材と勉強方法(3年目)』前回までの記事で、第55回社労士試験合格1年目や2年目の勉強で使用した教材2度の不合格から3度目の受験へなどについて書きました『(前編)2度の社労…ameblo.jp今回は、第55回社労士試験に独学合格できた3年目に使用した教材(メインとサブ)※ちょっと詳細版について書いてみたいと思い
今回は、司法試験(だけではなくて本当は全ての試験)における勉強の順序と基本の重要性、とりわけ、その順序が相対的に不可逆である、という点を指摘したいと思います。【日の丸のたとえ】司法試験の勉強と法学の勉強が、境界を接していることは間違いないでしょう。さらに、法学が司法試験を包含する関係にある、ということも一応はいえると思います。ただ、法学の勉強さえしていれば、それがそのまま司法試験の対策にもなるという考え方、すなわち「大が小を兼ねる」的な関係は、司法試験においては完全に
憲法第五版/芦部信喜¥3,255Amazon.co.jp通称「あしべ」。司法試験の世界で憲法の基本書といえばこれです。元は放送大学のテキストだったとか。体系・項目立てがしっかりしていて、簡潔明快な分かりやすい記述が特徴です。司法試験に必要な憲法の知識は、ここに書かれていることだけで足りると思います。必要以上に(≒いたずらに見境なく)手が広がっていく傾向が強いロースクール時代だからこそ、憲法の必要十分な量を画した本書のような正真正銘の基本書が必要とされるのではないで
辰已のエースです。たぶん、辰已でいま一番講座を担当している講師です。入門講座から答練の解説まで、その担当範囲は非常に広いです。リアルタイムで開講している入門講座では唯一、テキストに基本書を使用しています。なので、基本書を使った入門講座を受講したい方にはおすすめです。しゃべり方に非常に元気があります。また、幅広く様々な講座を担当しているということが、特徴として挙げられると思います。講義自体は、まずまず及第点くらいだと思います。これは辰已の講師に限らず、実務を
基本講義刑法総論(ライブラリ法学基本講義)/新世社¥3,360Amazon.co.jpあまり使っている人は見かけませんが、なかなかの良書です。タイトルに「基本講義」とありますが、初学者用のテキストではありません。レベルは結構高いです。横書き2色刷りで、刑法の基本書では珍しく条文が明示されているところがgoodです。論文試験では重要かつ理解の難しい因果関係の部分など、原理論的な部分に遡って誤魔化しのない記述がなされており、辞書としての有用性が高いテキストだと思います。
これからロースクールに行く方のために、ロースクールのテキスト(教科書)事情と講義事情を少しだけお話ししておきます。【ロースクールのテキスト事情】ロースクールでは、講義で何らかのテキストが指定されることが多いです。ところが、指定テキストがある場合でも、そのテキストを使う必要が必ずしもない場合が多いです。「各自気に入ったものがあれば何でもよろしい」なんてことも、けっして珍しくありません。そういうわけで、ローでは、教室に堂々とシケタイや条文判例本などの予備校本を持ち込
刑法総論講義第5版/東京大学出版会¥3,990Amazon.co.jp刑法各論講義第5版/東京大学出版会¥4,200Amazon.co.jp刑法は、民訴や要件事実と並ぶ、あるいはそれ以上に、受験生がオタク化しやすい危険分野です。試験対策の観点を忘れて、無意味に趣味的な勉強に突っ込んでいってしまう受験生が多いです。刑法では特に、教材選択について受験生の意識的な謙抑が求められます。本書は長らく司法試験受験界で人気のあったテキストです。結果無価値(前田説)で書く受験生が
民法(1)総則第3版補訂(有斐閣Sシリーズ)/山田卓生¥1,680Amazon.co.jp有斐閣Sシリーズの民法(共著)です。Sシリーズは、どの科目もコンパクトにまとまっていて分かりやすくおすすめです。【有斐閣Sシリーズについて】刑法は(結果無価値なので)受験対策本としては使えません。民法・商法・民訴・刑訴の4科目は、どれも薄めの基本書として及第点以上のテキストです。順番としていうと、まず民法が一番、次に民訴・刑訴、最後が商法という感じかなと思います。なお、憲
憲法1第5版/有斐閣¥3,150Amazon.co.jp通称「4人組」。多くのロースクールで指定教科書になっています。二冊組で情報量が多いのが特徴です。二分冊なので、憲法の基本書ではとかく薄くなりがちな統治部分も詳しく解説されています。このような、何でも書いてある辞書として、司法試験受験界では古くから人気のあるテキストです。もっとも、試験には関係ない歴史の話や、やたらに細かい学説分類など、無駄な要素も多いので、隅から隅までマスターする基本書(=メインテキスト)として用いるの
司法試験の世界には、古くから「基本書か予備校本か」という争点があります。勉強のメインに据える教材をどちらにするのか、この点を巡って延々と議論が続いています。ロースクール時代になっても、この議論はたびたび耳にします。実際には、純粋にどちらか一方だけでよいとする「純粋基本書主義」や「純粋予備校本主義」のような立場もあれば、どちらか一方をメインにしてもう一方を辞書的に使用することを容認する折衷的な立場までいろいろありますが、この際細かいことはどうでもいいです。ようするに、(特に基本書主
こんばんは。ロー入試の結果がだいたい出揃ったみたいですね。就活と比べると進路が決まるのが遅いので、やきもきしたと思います。お疲れ様でした!また、司法修習の給費制が復活したようですね。貸与しかないなと思っていたので、普通に生活できるだけの資金が出て非常にありがたいですし、具体的に働きかけてくださっていた方々には大変感謝しています。ただ、学部同期の友人やお世話になっているブロガーさんは狭間の世代になってしまっているので、心苦しい気持ちもありますね。さて、先日の記事でコメントいただいた以下のご質
追記は全て青字にしてあります。ロースクールの未修に入学することについて、私個人としては大きな危機感を持っています。未修に入学することを考えている人には、基本的に「既修の方が良い、わざわざ未修に入学するのはやめた方が良い」と伝える程にです。質問箱でも先出ししてしまいましたが、理由は「ロースクールでの生活に必要以上に適応してしまい、司法試験合格という目的意識が薄れてしまいやすいから」です。既修よりも一年長くロースクールに在籍し、しかもそれが制度として予定され正当化されている(この
★「基本書か予備校本か」という愚問の続きです。基本書を読む(ならば)→司法試験に合格する。この命題は、受験界の有力説のひとつとして昔から根強く支持されています。ロースクール時代以降、この手の主張は以前より広く受験生の支持を集めるようになりました。しかしながら、基本書を読むことと司法試験に合格することの間に、まともな関係性はほとんどありません。全く関係がないとは言いませんが、少なくとも、基本書読み(≒インプット学習)をメインに据えるような勉強法が、試験合格の