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こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識まず、図において、「破線は等温位面」であることに着目します。対流圏における一般的な温位の鉛直分布は高度につれて高くなります。もしも、上空に冷たく乾燥した空気が入り込む、もしくは、下層に暖かく湿った空気が入り込むといった理由で、下層において高温・湿潤な空気、上層で低温・乾燥な空気となって、温位が高度とともに低くなる気層の場合、その気層は不安定(対流不安定)な気層となります。すなわち、この問題の冒頭に「安定」とある
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・一般知識(a)空気塊が移動、すなわち風が吹くことによって、ある地点の温度が変化することを温度移流といいます。水平方向の距離に対する気温差のことを水平温度傾度といいますが、これが大きいほど温度移流が強く、また等温線に対して大きな角度で交差する風速の成分が大きいほど、温度移流が強くなります。したがって、(a)は「水平温度傾度」が入ります。(b)問題文では、「地点Pにおける温度移流は暖気移流」とありま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技1・問1(3)(前問の解答例)昨日、この問題に対する解答のための要素として、前問の解答結果の見たままの内容の他に、「風向の特徴」と、「等高度線の走向」の2つのワードから、学科試験で学習した内容について何か気づきませんか?と書きました。そこで、学科試験で学習した地衡風について思い出してみます。300hPa面では地表面摩擦の影響を受けませんので地衡風平衡に近似し、北半球では高度の高いほうを右手に見て等高度
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・一般知識(a)(受験時代のノートより第24回試験・一般知識・問6)本文の内容を、毎度下手で恐縮の受験時代のノートの図で示してみました。地衡風とは、本文にあります通り、気圧傾度力(Pn)とコリオリ力(fv)が釣り合っているときに吹く風(V)のことをいいます。Lは低気圧側、Hは高気圧側としています。上空では、左側の図のように、地衡風が卓越した状態になっていますが、地表付近になりますと、右の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・実技試験2・問1(3)図5(左下)の6日9時と図6(左下)の2日9時の500hPa面における九州北部の風はどちらが強いか、ということで比較しますと、一般知識の大気の力学の地衡風で学習しましたように、等高度線の間隔が狭いほど地衡風速が大きく、風が強いといえます。したがって、風速の大きい日は相対的に等高度線の間隔が狭い6日となります。また、問題文では、「ただし、ここでは地衡風が吹いているものとする。」としていることから風向
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・一般知識まず初めに、「地衡風」の概要から触れておきたいと思います。地衡風とは、気圧傾度力とコリオリ力が釣り合っているときに吹く風のことをいいます。北半球では風は右に曲げられ等圧線に平行となる形で吹きます。気圧傾度力をPn、コリオリ力をf、風速をvとしますと、すなわち、Pn=fv…(1)と表わされます。さらにコリオリ力fは、コリオリパラメータ×風速で表されます。地球の自転角速度をΩ、緯度をφと
こんばんは。今回の一般知識は、大気の力学から、(a)~(d)の条件の下で地衡風が吹いているときの地衡風速の大小関係はどのようになるか、という問題です。初めに地衡風とは何かについての概要に触れたのち、各条件を計算して、大小関係を求めてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。3日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・一般知識(a)(b)気圧傾度力とコリオリ力が釣り合っているときに吹く風のことを「地衡風」とよんでいます。北半球では気圧の低い極側に向かって気圧傾度力、その逆向きのにコリオリ力が働き、西風すなわち西から東に向かって地衡風が吹いています。また地衡風は等圧線の走向に沿って吹きますので等圧線の走向は東西方向となります。したがって、(a)は「東西方向」で正しく、(b)は「北から南に向かって吹く」となりますので誤りということにな