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2022年「本屋大賞」受賞作逢坂冬馬の「同志少女よ、敵を撃て」を読みました。直木賞候補にはなりましたが、残念ながら去年の11月発売という事で「このミステリーがすごい」にはノミネートされませんでした。純粋な意味でミステリーの範疇には入らないかも知れませんが、もしも10月までに発売されていたら、間違いなく「このミス」の上位にランキングした事でしょう。また「第11回アガサ・クリスティー賞」も全選考員の満場一致の満点で受賞したとの事。本作が、長編小説のデビュー作というのだから驚きです。と前置き
部活と趣味の活動とプログラミングで「忙しい!」とうそぶく、我が家のアホ長男(中2)。中学受験を終えてから、全てが空白で自分で決める、そんな青春もあって良かろうと、NO塾、成績は下降継続中(少し低下は止まった感あり←遅い)であります。せめて読書はして欲しいと、何かにつけ声をかけますが、基本的に本を読まない長男ハマると、単発で読むこともあり、最近では、ネフリのドラマ化でも話題になった(そして、なんとヒューゴ―賞も取っていたという)「三体」シリーズにドはまりして、
ライオンのおやつAmazon(アマゾン)1,485円(あらすじ)※Amazonより人生の最後に食べたいおやつは何ですか―若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。―食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
発売当初、旋風を巻き起こした一冊。発売直後にロシアのウクライナ侵攻が始まり、たぶん作者が意図しない方向でも話題となった。早川書房のアガサ・クリスティー賞大賞を受賞してデビュー、次いで本屋大賞と高校生直木賞の獲得は実力の証であろう。問答無用に鮮やかなデビューであった。同志少女よ、敵を撃て逢坂冬馬早川書房モスクワ近郊の長閑な村で母と一緒に猟をして暮らしていた18歳のセラフィマは、突如としてソビエトに侵攻してきたドイツ兵に母を殺され村人の虐殺を目の当たりにする。セラフィマも殺されそうに