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二重切開(眼瞼下垂)で私が考える最も怖い合併症が「予定外線」です。作成した二重の眉毛側で食い込んだり、余計な二重ができることを指します。予定外線ができないように工夫をして手術を行なっておりますが、可能性を0にすることはできません。特に「眼窩脂肪」「Roof」を切除する、つまり瞼を薄くする操作を行なった時に確率が増えます。本日は「吊り上げ法」によって「予定外線」を修正した患者様のご紹介です。吊り上げ法についてはこちら↓『「吊り上げ法」とは何か?!二重修正予定外線
二重切開後の修正手術で最も多いのが『二重幅を狭くする手術』です。今回は「吊り上げ法」です。吊り上げについては↓『「吊り上げ法」とは何か?!二重修正予定外線対策』二重幅を狭くする3つの手術の続きです。①まつ毛側で皮膚切除②新たに二重を形成し、以前の二重を剥離(吊り上げ法)③脂肪移植して以前の二重を無かったことにする…ameblo.jp今回の患者様は20代の女性です。過去に2回、二重切開手術を受けられております。その他、眉下切開や目尻切開なども受けられております。
先天性眼瞼下垂の手術として「筋膜移植による吊り上げ」があります。筋膜移植は①長掌筋腱②側頭筋膜(通常、深側頭筋膜)③大腿筋膜④人工物のいずれかを瞼板と眉毛の間の皮下に移植する手術です。先天性眼瞼下垂で重度の場合は挙筋機能が悪い(もしくはない)ので、通常の挙筋前転を行っても瞼は開きません。この場合、苦肉の策で眉毛と瞼を皮下でつなげてしまい、言い方は悪いですが「無理くり瞼を開かせる」手術です。特有の症状が出てきます。・目を瞑るときに、眉毛を下げないと瞼が閉じない・そ