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今夜は予定していた通りに物事が進みはしなかったが、日曜なんて大抵そんな感じで過ぎ去ってゆく。明日からまた仕事がはじまる。ひとありて春空にかがやきつ神のごとく日夏耿之介第二句集『婆羅門俳諧』巻頭句春の風蟹と遊べば蟹悉く笑みまけつ同『婆羅門俳諧』よりこの俳体が、実は、詩風としては西欧象徴主義の直系正統に属し、みずからゴチック・ローマン詩体と称して高邁独自の詩人として知られた詩人日夏耿之介の俳句における特色なのである、らしい。今夜は『鑑賞現代俳句全集・第十二巻』(文人俳句集立風書房
こんにちは。公園に行ったら、季節がずいぶんと進んでいました。美しい季節になりました。今日はご恵贈いただいた、若杉朋哉さんの句集から、感銘句をすこしあげたいと思います。高くから雨降つてくる五月かな「五月」が動かないな、と思いました。遠足の先生のまだ笑顔かな子供たちが、集合に遅れたり、先生もう少ししたら笑顔じゃなくなるかも。蝿叩振り上げしとき気づかれぬまた、打ち損ねてしまった!かきまぜてみてもきれいな蜜豆よこの句集で、1番いいなと思った句です。こんな新鮮な句を
句集「あすなろの華」という青森県を詠んだ著名俳人作品集がある。(昭和54年5月25日刊発行は青森大学出版局編集部204ページ)序文山本健吉題字宮川翠雨40年くらい前の随分古いものながら、私が借用して読んだのは2年くらい前。昔の俳人、しかも名前を初めて知る俳人も多い。しかし、読み始めると、なかなか面白かった。郷土を愛する一人としては、来県された俳人たちの句はやはり面白い。そんなわけで、俳人たちの青森吟行句を少しずつご紹介していく。今回は2
(神奈川県三浦市三浦海岸)句会ではいろいろなことが勉強出来る。俳句についてそれなり(?)に勉強して来たつもりだがわからないことが多い。先日、新宿区早稲田「細道句会」で「二ン月」と詠んだ句が出たが、「二ン月」という言葉は使わないほうがいい、とよその句会で言われた。と聞いた。「なぜですか?」と聞くと、本来は「二月」(にがつ)で「三文字」なので、「にんがつ」と無理やり「四文字」にした誤用だから。と言われたのだ、と言う。私は反論した。それなら「四月」(
夕刊読売新聞(2024年4月25日)
(神奈川県横須賀市長沢)ここ最近の私は怠けている…。ティーバ―でなにげなく観た、テレビドラマ「チームバチスタ」シリーズがとても面白くて、なんと「シーズン4」(全話40本ちょっと)まで2、3日で一気見してしまった。でも面白かった…(笑)。そうはいいながらも仕事もした。新しく出来た句集のチェック、現在制作している句集の最終チェックなどをした。今朝、俳句アトラスの新しい句集が届いた。著者の元にはすでに届いていて、OKを頂いているので安心して見ることが出来た。創立以来
はなびらはさいのかはらのいしになる『2024/4/22句集「水惑星」半伽思惟像2004』かみしむるおくばのなくて花嵐『2024/4/15句集「水惑星」2024炎天下』をとこのてをんなのあしやはなびえす『2024/4/8句集「水惑星」修羅…ameblo.jp🖌🖌🖌🖌🖌😅🖌🖌🖌🖌🖌いつもご訪問ありがとうございますまたお立ち寄りくださいませ(*⌒▽⌒*)
朔出版刊、定価2200円+税。1954年生まれの櫂さんのいわばエッセンスを集めた句集。櫂さん、ボクよりちょうど10歳若いが、俳句でも俳論でも現代の俳句の前線に立って活躍してきた人だ。ボクなどとは俳句的人生がかなり異なっているが、彼に共感や反発をしながら俳句を考えてきた一面がボクにはある。去年の暮、大阪の読売新聞社で小一時間彼と話したが、じつはそれまでちゃんと話したことがなかった。ボクは彼との違いを大事にしながら、櫂さんが俳句にもたらしたものをちゃんと見つめたい、と思っている。
歴史探訪社発行、メディアパル発売、定価2420円(税込み)ウクライナの俳人、ウラディラワ・シモノアさんの297句をたくさんの写真を添えてまとめた句集です。田中潤さんやボクが作者の作をもとにして作った日本語の句もおさめられています。ちょっと残念なのはボクなどが「俳句界の三賢人」と呼ばれていること。「三人の俳人」で十分ですが、丁寧に校正を見なかったボクのミスです。ともあれ、この作者は、俳句の即興性と鑑賞の多面性が好きだと言います。ボクなどと同意見です。
(神奈川県横須賀市長沢)この三日間、「海光」の執筆や編集作業をしていた。いつも通り…、と言えばそれまでだが予定の半分ちょっとしかできていない。昨日は辛かった。パソコンを眺め過ぎたのか、明け方までこめかみが痛かった。この痛みは時々起こる。だいたいストレスが溜まった時か、パソコン作業に集中し過ぎると起こる。さて、話は変わるが、松尾芭蕉は自分の事を、はせをと書いている。句碑などを見ると、いつもそのように書いている。が、「芭蕉」は正確(歴史的仮名遣い(旧仮名))には
(2020年9月1日発行)今年の流行語大賞は「3密」だそうです。納得、納得。しかし、私個人の、今年の印象的な言葉は「雑草魂」です。今年は、畑で様々な学びを体験しました。そんな折り、宮坂静生先生の句集が目に止まりました。おぉ、草魂です。とても、難しい含蓄のある句集ですが、あとがきに…人事を包含した自然から触発されないと詩情は捉えられない。とあります。この言葉自体が、難しいです。幾つか季語にひかれた句を書き写します。※草を擂りつぶし草魂沖縄忌木
先日画廊でこんな俳句を目にし驚きました。日本画家池田遥邨が「山行水行」と山頭火の句(句集の名でもある)を短冊に書いているんです。どうも遥邨が山頭火の自由律俳句が好きだったことから書いたようですが、画家の書く字は個性が如実に出ていてとても面白い。ちなみに、「山行水行」は「さんこうすいこう」と読み、その意は「理解のない人間に会うよりも、山を見、樹を眺め鳥を聞き、空を仰ぐ方がどのくらい嬉しいかは知る人は知っている。」という山頭火の名言でもあります。
(神奈川県横須賀市長沢)俳句の「三段切れ」は「季重なり」とともに句会でよく聞かれる質問だ。「三段切れ」とは、目には青葉山ほととぎす初鰹山口素堂のように、「上句」「中句」「下句」がつながっていない…、目には青葉/山ほととぎす/初鰹と、それぞれ「切れ」ていることである。多くの句会では、「三段切れ」はしないように…、と注意されることが多いようだ。が、この山口素堂の、この名句が証明するように「三段切れ」でもいい句はいい。だから、「三段切れ」がダメ
(東京都豊島区西池袋)胸の手や暁方は夏過ぎにけり石田波郷(いしだ・はきょう)(むねのてやあけがたはなつすぎにけり)暑さもだいぶ収まってきたようだ。朝は、上記の句のように涼しささえ覚える。「胸の手」とは、仰向けに寝た状態で、胸の上で指を組んでいることを言っているのだろう。目が覚め、胸の上で指を組み、朝涼にまどろんでいるのだ。日中はまだまだ暑くなるだろうが、朝はすっかり秋の気配になったな…、と思っているのだ。今日は東京都豊島区池袋の第二谷端川句会
田中裕明(1959〜2004)100句(西村麒麟選)『山信』菜の花や河原に足のやはらかき我知らぬ人より母が柿もらひ嬉しくもなき甘茶仏見てゐたり大学も葵祭のきのふけふ夏の旅みづうみ白くあらはれしやはらかき宿の御飯や草干す夜『花間一壺』いつまでも白魚の波古宿の夜北ゆきて早苗投げゐる人にあふ雪舟は多くのこらず秋螢悉く全集にあり衣被蟬とぶを見てむらさきを思ふかな穴惑ばらの刺繍を身につけて好きな繪の賣れずにあれば草紅葉ゆつくりと掃く音のして小鳥村菜の花をもつて石屋の前に遊
それにしても、IMP.OFFICIALはどうしてああも毎回面白いのだろう。贔屓目を度外視しても素直に盛り上がる。ドボン寿司とか大笑いしてしまったし。企画を考える人のセンスが本当にすごいと思う。毎回ありがとうございます!!月曜日と水曜日にお楽しみがある人生は豊か過ぎます。しかし椿くんが美味しいものを嬉しそうに食べている絵は本当に何よりのメンタルケアになるんですね(*'▽')。心のコリが一瞬でほぐれるから、食べ物関係の動画はかなりリピしてます。おじいさまの家にあったお寿司屋さんの湯
2022.10.22ふらんす堂刊行小川軽舟句集『無辺』毎日かなりバタバタしてます。でも楽しいバタバタです。こんな時は心が落ち着きそうな句集が読みたくなります。小川軽舟句集『無辺』元日や見渡すかぎりものに位置それぞれにそれぞれの場所。便箋はインクに目覚め冬の山目覚めの便箋。インクは何色だろうか。新しき街に寺なしチューリップ街には本屋と寺、神社に喫茶店が大事。母の日や揺すつて重き貯金箱中七に動作が見えて可愛い。水底に欠茶碗あり蜷の道ずっと見てられる水底の世界。よ