兵

どれほど駆けただろうか。気が付くと、薄暗い廃屋のような建物の中で、横たわっていた。辺りは静かで、戦闘の気配はなかった。海(かい)陵(りょう)王(おう)は身体を起こしたが、筋肉の痛みが身体の方々に走った。「誰か、水を持て」そう声を掛けると、兵が入ってきて平伏し椀を差し出した。海陵王が椀を受け取ると、兵は恭しく、壺で水を注いだ。海陵王がそれを一息で飲み干すと、少し心が落ち着きを取り戻した。水の冷たさが心地よかった。「暗いな。ここはどこだ」「は、ここは亀(き)山寺(さんじ)という寺の本

兵学校数え歌一ツトセ広島県下の江田島は明日の日本のバロメーターソイツァ豪気だネーニツトセ踏んだり蹴ったり殴ったり攻撃精神棒倒しソイツァ豪気だネー三ツトセ三ツ星おろして入れた位置古鷹山の上に出たソイツァ豪気だネー四ツトセ夜な夜な捻るこの腕で一号殴った夢を見たソイツァ豪気だネー五ツトセ粋な短剣伊達じゃない魔よけ虫よけ女よせソイツァ豪気だネー六ツトセ無理もへちまもあるものか殴り殴られ偉くなるソイツァ豪気だネー兵学校数え歌七ツトセ泣き事言う奴ブ

中国の古装ドラマをみているとよく、兵符なるものや、佩玉と呼ばれるものが出てきます。◆兵符（へいふ）とは古代中国で軍隊を動かすための証明書のようなもので、通常2つ一組で、合わせると一つの形となる。形は様々で虎、龍などの様々な形があり、それらは虎符・龍符と呼ばれます。日本史にも出てくる朱印船という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、こちらの船には朱印という証明書があり、あらかじめ二つに分けておき、各々二枚をつなげて一つの文字となればOKという形をとっていました。これと同じようなものと