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2018.05.05一日一季語朴の花(ほおのはな《ほほのはな》)【春―生活―初春】夕空のいまが火の時朴の花永田耕一郎永田耕一郎(1918~2006年)札幌の俳誌「梓」(現在終刊)を主宰した。「既成の概念、自分の固定観念で句を作らない」ということです。「俳句に観念は必要だが、観念をいかに具象化させることが大切だ。そして、物を見るときはつねに新しい目で見ないといけない」「思いは深く、しかし言葉は分かりやすく」「俳句はことがらを述べるのではなく、ことがら
2018.04.26一日一季語蔦若葉(つたわかば)【春―植物―晩春】強まりし師弟の絆蔦若葉川口襄*2018.04.24大井町にて撮影川口襄(かわぐち・じょう)爽樹俳句会代表俳号・孤舟(こしゅう)平成4年小澤克己氏に師事、俳誌「遠嶺」創刊に参加、同誌編集長、幹事長(平成22年同誌終刊)。同年俳誌「爽樹」創刊に参加、編集長。26年より代表。俳人協会会員。NHK文化センター講師。句集「王道」「マイウェイ」「蒼茫」自註現代俳句シリーズ「川口襄集」
2018.04.20一日一季語楓の花(かえでのはな《かへでのはな》)【春―植物―晩春】一切経堂開け放たれて花楓稲富義明(稲富義明)(いなとみよしあき)(1932~1998)佐賀県出身。第二十八回角川俳句賞受賞作品「かささぎ」【傍題季語】花楓(はなかえで《はなかへで》)【季語の説明】楓類は新葉が開きかかる頃、暗紅色の花をひっそりとつける。*楓の種です【例句】仏足
2018.5.1一日一季語端午(たんご)【春-行事-初夏】大原女の紺着のにほふ端午かな石原舟月*2018.4月大宮にて石原舟月(いしはらしゅうげつ)1892年3月7日-1984年10月13日)。現在の山梨県笛吹市御坂町生。本名は起之郎。1921年、「雲母」入会、飯田蛇笏に師事。のち「雲母」同人。戦後は一時期東京の自宅に「雲母」発行所を移し、復刊・継続に貢献した(1946年-1951年)。「雲母」一筋の作家で、実業に携わりながら自然と生活を深い
2017.07.16一日一季語ほたて‐がい【帆立貝】【夏―動物―三夏】帆立貝焼くストーブにゐて旅にあり勝又一透勝又一透19992.22没91歳【傍題季語】海扇(ほたてがい)【季語の説明】イタヤガイ科。北海道や東北地方の海に棲む二枚貝。貝柱を賞味する。貝殻は扇のような美しい形をしているため、細工物にも多く使われる。大形で殻長20センチメートルに達する。左殻は扁平で紫褐色、右殻はやや膨れ白色。殻を帆のように立てて水
2017.06.29一日一季語青嶺(あおね)《あをね》【夏―地理―三夏】七月の青嶺まぢかく溶鉱炉山口誓子山口誓子(やまぐちせいし、1901年(明治34年)11月3日-1994年(平成6年)3月26日)は京都府出身の俳人。本名は新比古(ちかひこ)。高浜虚子に師事。昭和初期に水原秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされたが、のちに同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱。従来の俳句にはなかった都会的な素材、
2017.06.10一日一季語蚕豆(そらまめ)【夏―植物―初夏】はじき豆出初めの渋さなつかしき青木月斗青木月斗(あおきげっと、1879年(明治12年)11月20日-1949年(昭和24年)3月17日)は、正岡子規門の俳人。1897年頃より俳句を始め、初めの号は月兎(げっと)。家業の傍ら、友人たちと俳句活動に励む。東京の新聞「日本」、俳誌「ホトトギス」に投句し、正岡子規に認められる。1898年秋に友人と三日月会を発足させ、1899年10月に
2018.05.14一日一季語聖五月(せいごがつ)【夏―時候―初夏】空を見て飲み干す女聖五月辻村麻乃*栃木松が峰教会辻村麻乃(つじむらまの)1964年東京都生まれ。1994年「篠」入会。2006年『プールの底』(角川書店)。俳人協会埼玉県支部事務局、世話人。ににん創刊同人。篠、編集長、副主宰。**詩人の父、岡田隆彦の影響で幼い頃から詩作を始めるが、祖母、母が俳人であったため同時に句の手解きを受ける。青年時代
2018.05.04一日一季語万緑(ばんりょく《ばんりよく》)【夏―植物―三春】肘若し万緑に弓ひきしぼり野崎ゆり香野崎,ゆり香,1920-(ノザキ,ユリカ,1920-)昭和52年に主宰誌「堅香子(かたかご)」を創刊。俳句における文芸性を追究した。【季語の説明】木々の緑が深まり、生命力に溢れる様子。王安石の「万緑叢中紅一点」に基づく。中村草田男が用い、一般化した。【例句】万緑やわが掌に釘の痕もなし山口