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一日一季語2018年4月29日都忘れ(みやこわすれ)【春-植物-晩春】都忘れみかど遠流の御所の跡岡部六弥太岡部六弥太(オカベロクヤタ)大正15年5月福岡県生まれ。初心を河野静雲に学び、高浜虚子、野見山朱鳥、福田蓼汀に師事。福岡市で俳句結社「円」主宰。菜殻火賞、蓼汀賞、福岡市文学賞、福岡俳人協会賞、福岡市文化賞、福岡県教育文化表彰受賞。平成22年逝去。著書に句集『道化師』『土漠』『神の竪琴』『鰤雑煮』『夜須野』『松囃子』『厚
一日一季語2018年04月28日アカシアの花(あかしあのはな)【夏―植物―初夏】花アカシヤ湖に向ひて沐浴する松本澄江*2018.04.26川崎平塚八幡宮にて松本澄江(まつもとすみえ)大正10年3月25日東京生まれ。昭和16年「ホトトギス」初入選。昭和26年「みちのく」創刊同人。昭和29年「若葉」入門、同人。昭和30年「みちのく賞」受賞。昭和60年「風の道」創刊主宰。師系、虚子、風生、梧逸。平成13年「国際文化栄誉賞・社会文化功労賞
2018.04.26一日一季語蔦若葉(つたわかば)【春―植物―晩春】強まりし師弟の絆蔦若葉川口襄*2018.04.24大井町にて撮影川口襄(かわぐち・じょう)爽樹俳句会代表俳号・孤舟(こしゅう)平成4年小澤克己氏に師事、俳誌「遠嶺」創刊に参加、同誌編集長、幹事長(平成22年同誌終刊)。同年俳誌「爽樹」創刊に参加、編集長。26年より代表。俳人協会会員。NHK文化センター講師。句集「王道」「マイウェイ」「蒼茫」自註現代俳句シリーズ「川口襄集」
2018.02.13一日一季語薄氷(うすらい《うすらひ》)【春―地理―初春】籾殻のこぼれて春の氷かな南うみを南うみをみなみうみを(1951〜)「風土」新主宰。石川桂郎、神蔵器と続く伝統結社「風土」を担う。句集『丹後』で俳人協会新人賞を受賞。【傍題季語】薄氷(うすごおり《うすごほり》)春の氷(はるのこおり《はるのこほり》)春氷(はるごおり《はるごほり》)残る氷(のこるこほり)【季語の説明】春先になって寒さが戻り、うす
2018.04.17一日一季語松の緑摘む(まつのみどりつむ)【春―生活―晩春】緑摘む池の中より梯子立て青柳志解樹青柳志解樹(あおやぎしげき、1929年1月24日-)は、長野県出身の俳人。。1953年、林邦彦を知り、加藤楸邨の「寒雷」に投句。1957年「鹿火屋」に入会、原コウ子に師事。1979年「山暦」を創刊・主宰。1992年、句集『松は松』で第32回俳人協会賞、2014年『里山』で第3回与謝蕪村賞を受賞。2018年『冬木の桜』で第5
2018.04.20一日一季語楓の花(かえでのはな《かへでのはな》)【春―植物―晩春】一切経堂開け放たれて花楓稲富義明(稲富義明)(いなとみよしあき)(1932~1998)佐賀県出身。第二十八回角川俳句賞受賞作品「かささぎ」【傍題季語】花楓(はなかえで《はなかへで》)【季語の説明】楓類は新葉が開きかかる頃、暗紅色の花をひっそりとつける。*楓の種です【例句】仏足
2017.07.16一日一季語ほたて‐がい【帆立貝】【夏―動物―三夏】帆立貝焼くストーブにゐて旅にあり勝又一透勝又一透19992.22没91歳【傍題季語】海扇(ほたてがい)【季語の説明】イタヤガイ科。北海道や東北地方の海に棲む二枚貝。貝柱を賞味する。貝殻は扇のような美しい形をしているため、細工物にも多く使われる。大形で殻長20センチメートルに達する。左殻は扁平で紫褐色、右殻はやや膨れ白色。殻を帆のように立てて水
2017.07.26一日一季語雷(かみなり)【夏―天文―三夏】遠雷やはづしてひかる耳かざり木下夕爾木下夕爾(きのしたゆうじ、1914年10月27日-1965年8月4日)は、日本の詩人、俳人。本名・優二。広島県福山市御幸町に生まれる。広島県立府中中学(現・広島県立府中高等学校)を卒業後、1933年にいったんは第一早稲田高等学院文科(仏文科)に入学するが、家業を継ぐために転学。1938年に名古屋薬学専門学校(現・名古屋市立大学)を卒業し、広島で実家
2018.5.1一日一季語端午(たんご)【春-行事-初夏】大原女の紺着のにほふ端午かな石原舟月*2018.4月大宮にて石原舟月(いしはらしゅうげつ)1892年3月7日-1984年10月13日)。現在の山梨県笛吹市御坂町生。本名は起之郎。1921年、「雲母」入会、飯田蛇笏に師事。のち「雲母」同人。戦後は一時期東京の自宅に「雲母」発行所を移し、復刊・継続に貢献した(1946年-1951年)。「雲母」一筋の作家で、実業に携わりながら自然と生活を深い
2017.06.10一日一季語蚕豆(そらまめ)【夏―植物―初夏】はじき豆出初めの渋さなつかしき青木月斗青木月斗(あおきげっと、1879年(明治12年)11月20日-1949年(昭和24年)3月17日)は、正岡子規門の俳人。1897年頃より俳句を始め、初めの号は月兎(げっと)。家業の傍ら、友人たちと俳句活動に励む。東京の新聞「日本」、俳誌「ホトトギス」に投句し、正岡子規に認められる。1898年秋に友人と三日月会を発足させ、1899年10月に
2017.06.29一日一季語青嶺(あおね)《あをね》【夏―地理―三夏】七月の青嶺まぢかく溶鉱炉山口誓子山口誓子(やまぐちせいし、1901年(明治34年)11月3日-1994年(平成6年)3月26日)は京都府出身の俳人。本名は新比古(ちかひこ)。高浜虚子に師事。昭和初期に水原秋桜子、高野素十、阿波野青畝とともに「ホトトギスの四S」とされたが、のちに同誌を離反した秋桜子に従い「ホトトギス」を離脱。従来の俳句にはなかった都会的な素材、
2018.05.14一日一季語聖五月(せいごがつ)【夏―時候―初夏】空を見て飲み干す女聖五月辻村麻乃*栃木松が峰教会辻村麻乃(つじむらまの)1964年東京都生まれ。1994年「篠」入会。2006年『プールの底』(角川書店)。俳人協会埼玉県支部事務局、世話人。ににん創刊同人。篠、編集長、副主宰。**詩人の父、岡田隆彦の影響で幼い頃から詩作を始めるが、祖母、母が俳人であったため同時に句の手解きを受ける。青年時代