ブログ記事23件
シートの読み方は「撮ま!」さんのweb(http://satuma.grupo.jp/)でダウンロードできる「アニメーターのための撮影基礎知識」のP5,P39を参考にしてください。ここでは主に、動画マンがシートを付ける時に気を付けてほしい点について書きます。★動画番号は自然数[+(プラス)の正数]で書いてください。1の前にもう1枚必要になったからと言って、0(ゼロ)や-(マイナス)や0.5のような小数点は使えません。アルファベットやカナ、記号も使えません。★原画シートに「く
★原画に詰め指示がある場合はそれに従います。シートと原画の中枚数が違う場合は、シートに準じて詰め方を考えましょう。原画に中2枚のツメ指示があるのに、シートでは中3枚になってる場合は、というように、全体的に同じような印象になるようにします。難しいのは、下図のような中2枚のツメ指示があるのに、シートでは中1枚になってる場合。間をとって均等に割るのではなく、のように、前後の動きから考えて、先詰めか後詰めにします。★詰め指示が入ってなくても、シートや原画で動きの流れを見て
お立ち寄りくださりありがとうございます。こちらのブログは、商業アニメの制作過程において得た知識を元に書いてます。アナログ(セル画)時代の仕上げ作業を経験した後、主にサンライズ、東京ムービー、東映動画系の下請けスタジオを転々としつつ動画の仕事を続けてきました。(たまに仕上げの仕事も)その後は長いことスタジオジブリの仕事に関わっていました。その間に、セル画からデジタル仕上げになり、ジブリ制作部解散後は、また、多くのスタジオの仕事に関わらせていただくことになりました。ジブリとは使って
今更ですが、「線合成」と「面合成」について書きます。仕上げさんに聞くと、「作業の仕方に違いはない。」との事ですが、動画時の説明には都合がいいので、この名称を使わせてもらいます。ちなみに、面合成を「かぶせ合成」という所もあります。ざっくり言うと、「線合成」…線で囲ってから塗る。「面合成」…塗った面を重ねて(かぶせて)完成。合成は口パクでよく使われるので、わかりやすい「横顔口パク」で説明します。↑このような原画があった場合、動画ではまず、このような描き方があります
字ばかりでは分かりにくいと思うので、今回は絵をつけて説明します。クミ線(組み合わせ線)には大きく分けてセルクミとBG・Bookクミがあります。このようなカットで、テーブルがAセルだとします。(レイアウトにはbookクミと書いてありますが、セルだと思ってください。)人物はBセル。体はAセルの奥にあり、手とカップは手前なので、セルクミが発生します。デジタル仕上げでのセルはアンチなし(ドット絵)状態なので、ペイント時にAセルに合わせてきっちり塗れます。けれど、テーブルがBG
主な会社では仕上げ作業にRETAS(ペイントマン)を使ってると思われるので、それをベースに書きます。★線合成、面合成、どちらも使えます。混在させては駄目、という注意事項も見かけますが、実際にペイントマンを使って作業してみたところ、線も面も合成作業の仕方にほとんど違いはないので、問題ありません。面合成の上セルと下セルが入れ替わるのもOKです。ただし、完成形としてどういう絵が必要なのかが後の工程の人に分かるように描きましょう。重なる線を消すのは可能ですが、線が足りな
線合成と面合成に加え、今回は別セルも加えたお話。面合成は、「別セルと同じように考えればいい」とも言えますが、いくつかの点で「同じとは言えない」部分があります。請求枚数や、合成伝票の有無、色々ありますが、合成なら可能でも、別セルでは出来ない処理というのも存在します。例えば、壁に貼られたポスターを剥がす、という演技。こういう原画があった場合、動画は<Aパターン(線合成)>線の途中から繋
クミ線(組線=組み合わせ線)について背景や下のセルに描かれてるものより奥にあるが、隠れている部分を描かずに、背景などより手前に絵を乗せる場合に使います。★セルクミ、BG(背景)クミ、BOOKクミ、いずれも、色トレスで書きます。(大抵は裏から。稀に、セルクミは表から、という作品もあります。)セルクミの場合は、セル番号も書いてください。「Aセルクミ」ではなく、「A1クミ」というように。複数のセルと組になる場合などは、別の色を使用します。(例)Aセル組は赤、Bセル組
「デジタル動画においてのセルフォルダ/ファイルについて」を加えました。『デジタル動画においてのセルフォルダ/ファイルについて』紙動画の時は、仕上げや撮影に渡されるファイルについてはあまり気にすることはなかったと思いますが、デジタル動画が増え、それまで仕上げさんがどういうフォルダ/ファ…ameblo.jpまた、「線合成と綿合成」の説明に、実際の彩色では目の周りも「親セルの方で塗れるだけ塗ってしまう」という説明を加えました。『線合成と面合成』今更ですが、「線合成」と「面合成」について書
★歩きについて原画に両詰めの指示が入ってることが多いですが、進行方向への移動に関しては、ほとんど均等割りで構いません。手や足の動きだけ両詰めにしてください。(極端な両詰めではなく)上下動は付けすぎないように。絵の大きさや動きの幅によって上下動の高さが違ってくるので、どれくらい、というのは説明が難しいですが、付けすぎるくらいなら、少なめの方がマシです。膝は伸ばしすぎず、原画の1枚前の絵は、原画と同じ足の角度にならないよう気を付けてください。勿論、作品やキャラクター、