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譲(4)三たび天下を以て譲る子曰わく、泰伯は其れ至徳と謂うべきのみ。三たび天下を以て譲る。民得て稱(しょう)する無し。泰伯第八仮名論語98頁1行目です。伊與田覺先生の解釈です。先師が言われた。「泰伯は徳の至った人と言って宜しい。三たび天下を譲ったが、民はとりたててほめたたえることさえできなかった」*泰伯:周の文王の父季歴(きれき)の長兄。彼らの父亶父(たんぽ)が孫の昌(しょう)(文王)の優秀さによって、その父季歴に位を譲りたいと思っているのを察して、周を棄てて呉の国
知・智(11)孰か鄹人の子を禮を知ると謂うや子、大廟(たいびょう)に入りて、事ごとに問う。或ひと曰わく、孰(たれ)か鄹人(すうひと)の子を禮を知ると謂うや、大廟に入りて、事ごとに問う。子、之を聞きて曰わく、是(こ)れ禮なり。八佾第三29頁をお開きください。7行目です。伊與田先生の解釈です。先師がはじめて君主の先祖の廟で祭りにたずさわった時、事毎に先輩に問われた。ある人が「誰が鄹の田舎役人の子をよく礼を弁えていると言ったのか。大廟に入って事毎に問うているではないか