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当面続きそうな無職生活に備え、失業保険の申請に行くことにした。事前に電話で確認すると、持ち物は離職票マイナンバーカード振込先口座の通帳だった。時間はかかったが、ようやく前の前の会社からも離職票が届いた。書類を持って、人生初のハローワークを目指す。いわゆる職業安定所。家からは微妙に遠く、電車だと約45分、運賃230円。自転車なら1時間。迷った末、電車で向かうことにした。ハローワークに到着。まずは総合受付で要件を告げ、必要書類の確認をし、番号札をもらう。手順としては、
再就職活動の二次面接が近づいてきた。一次面接を終えた時点で、3社の比較は難しかった。どこも良さそうだが、逆に言えば、「絶対ここに行きたい!」という強い気持ちは湧かなかった。強いて言えば、A社→B社→C社の順で、少しだけ差があるかな、という程度。最初の二次面接はA社。取締役2名と1時間、さらに社長・人事部長と1時間の、計2時間・2本勝負。最初の取締役2名との面談はスムーズで、引き続き興味はあった。でも、その後の社長との面談で、何か妙な違和感を覚えた。急に、気持
「ありがとうございました。よろしくお願いします」エレベータまで見送られて乗り込み、ドアが閉まる直前に深々とお礼をする。1社目の面接が終わった。自分の経歴、過去の実績、その中でどういうことをやったか。それと当然のように直前の会社をなぜ4ヶ月で辞めることとなったのか。言える範囲で説明をする。特に変な感じもなく、違和感もなくまぁまぁの内容で、僕自身も先方の会社の内容、想定している業務内容に大きな違和感はない。先方の人事の方も非常に丁重に対応をしていただいた。一
パソコン入手したその日に、履歴書と職務経歴書を作成した。4ヶ月前まで転職活動をしていたので、過去のものを更新するだけなのでそれほど時間はかからない。「4ヶ月で退職」の事実だけを追記すればいい。ただ、このたった4ヶ月の出来事が、僕の30年近いキャリアに小さくない影を落とす。そのわずか1〜2行を見た人は「何かあったんだろう」と思うし、決していい印象は持たない。でも、嘘をついても仕方がない。どう取り繕っても、これが今の僕だ。知り合いの転職エージェント数名にメールでコンタクトを
東京に帰って翌日、家内から「薬もらいに病院行きたいんだけど、保険は・・」あ、、、健康保険がない。。。日本は国民皆保険の国だし、そんなの“当たり前に”あるもんだと思っていた。けれど今、この瞬間、我が家には健康保険証が存在しない。我が家は、誰も気づかない隙間に、いわゆる社会のセーフティネットの隙間に落ちてしまったんだ。。。ネットで調べると国民保険に入るか、任意継続保険とするかの2択らしい。友人から「任意継続のほうが安いよ」と聞き、任意継続とする。健康保険協会に電話
その後、3日間ほどは、ほぼ食卓の椅子の上で時間を過ごし、そして週末が来た。今日は家族が帰ってくる日だ。いよいよ家族に報告しなきゃ。昼過ぎに空港に向かう。スマホで調べると飛行機はすでに10分前に到着している。到着ロビーで出てくる人を眺めながら家族を待つ。仕事帰りのビジネスマン、旅行から帰国された人、日本に観光に来る外国人。みんな、どこか浮かれてる。このロビーで、こんなに心が沈んでるのは、どう考えても僕だけか、、自分だけ別の世界に取り残された気がした。しばらくすると
新たな就職候補先との面接を受ける一方で、僕は週1-2回、バイトを始めた。朝5時から8時まで。宅配便の仕分けバイトだ。タイミーで見つけた。昔、「あの人は今?」みたいなテレビ番組で、かつては華やかに活躍していた芸人が、駅のポスター貼りのバイトをしている姿が映されていたのを思い出す。今、思えば悪趣味な番組だけど、なんとなく今の自分ってそんな感じかなって思ってしまう。(テレビに出て華々しく売れるほどの自分でもないけれどww)バイトを始めた理由は・・・・こういうことをいうと少し
1次面接を受けた後の数日間は、なんとも落ち着かない日々を過ごした。僕が自分で面接をしていた時は、結果はその日、または遅くとも翌日には回答していた。だから、翌日中に回答が来ないと「あぁダメだったのかな」と思ってしまう。無職の上に、面接も通らない。それは正直、傷口に塩を塗られるようなものだ。でも、わかっている。そんなこと。そんなに簡単に決まらないことくらい。結局。。。2社は翌日夜中、1社は3日後に回答が来た。結果は、3社とも1次面接合格だった。。よかった・・・・。でもこ
梅の花の蕾が膨らみ始めた冬の終わりのある日、僕は突然、会社を去ることとなった。わずか数カ月前に自分のキャリアの総仕上げとして選んだ地方の会社。東京から単身赴任し、この会社のために身を粉にして貢献しようと誓って入社した会社だ。朝の10時に株主と社長と話しをし、退職することとなった。総務の担当者が来てパソコンを取り上げていった。自分のデスク周りを片付けてアパートに戻る。一人の昼下がりのアパートで茫然とする。どうしよう、、、でも、夜が来てアパートで一人は耐えられない
無職になってなんだかんだで10日ほど経過した。。アパートの引き払いも済ませ、役所や保険の手続きもひと通り終えた。ようやく目の前の用事が片付いたら、自分の置かれた現実が顔をもたげる。働かなきゃ。でも職務経歴書には4ヶ月で退任になったことを記載しないといけない。こんな短期間で辞めた人間を雇ってくれるところなんてあるんだろうか。働くのが怖い。人と関わるのが怖い。自分にはもう価値がないんだ。。ネガティブな思いばかりが頭を支配する。でも、働かないと。息子は4月か
家族への報告が終わった翌週の木曜日、僕は嫁さんと東名高速を西へ向かっていた。自宅からアパートまで約8時間のドライブ。引っ越しは自分の車で行って荷物を積んで帰ってくることにした。正直、一人で行くのは気が進まなかった。未だに頭がぼーっとしており、ここ数ヶ月を思い出すと物思いに耽ってしまい運転が危なかったこと。。それといい思い出がないあの地に一人でいって一晩過ごすのがすごく嫌だったから。そんな僕の気持ちを察してか、嫁さんが「私も一緒にいって荷造り手伝うわ。どうせ一人じゃ
筋トレを再開した。もう10年以上続けている習慣だが、ここのところのトラブルで疲弊しておりしばらく遠ざかっていた。久しぶりにバーベルやダンベルを握ってみると、不思議なことに、その時間だけはネガティブな気持ちが少し薄れる。そして、トレーニングを終えた後に鏡に映る自分を見ながら、わずかだけど力が戻ってくる感覚があった。もちろん、家に戻ればまた不安や焦りが顔を出す。けれど、何もせずに部屋でじっとしているよりは、遥かにましだと感じられるようになってきた。夕方には散歩も習慣にす