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剣豪宮本武蔵の「五輪書」の中に、「足つかひの事:足のはこびやうの事、つまさきを少うけて、きびすをつよく踏むべし」とあります。「きびす」とは「踵(かかと)」のことですが、この踵を使うことで重さを威力に変化することになるのですが、それができているかどうかは、棒や杖や木刀などで相手を崩せるかどうかで確かめることができます。その時ほんのわずかな力、コップを倒すくらいの力で相手を崩すことができなければなりません。もちろん、ここで武蔵の「五輪書」を解説することは私にはできませんので、あくまでも
私の最近の課題である重心位置についてです。普段の生活における姿勢や動作、もちろん剣道の時も、基本姿勢の重心は、高い方が良いのではないかと感じるようになってきました。こう書きますと「え?基本は臍下丹田でしょ。重心は低い方が良いはずだ。本来の日本人の身体はそうだ」と思う方も多いと思います。はい、私もそう思っていたんです。いつも普段の生活で「膝と爪先の向きは同じにする、膝は伸ばし切らない、抜きによる重心移動」を課題にして歩いているのですが、「なんか膝が痛いぞ」と思ったときに、う
さ~て、先日、ある資料を読んでいましたら宮本武蔵の紙本墨画『枯木鳴鵙図』と言うモノに出会いました。ん~、どの様な絵なのだろうと思い少し調べて見ました。以下、和泉市久保惣美術館デジタルミュージアムの公式ホームページに掲載されていた内容を転載させて頂きます。尚、主旨が変わらない程度で、小職が書き換えています。枯木鳴鵙図指定重要文化財作品名枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)作者名宮本武蔵(みやもとむさし)時代江戸時代地域国日本分野美術員数一幅サイズ
子供の頃は、「とにかく大きな声をだせ」という指導も良いと思うのです。「気後れするな」「恐れるな」というのを大きな声を出すことによって弱気な自分を追い払うということにもなるでしょう。しかし、とにかく打って出る状態から、攻めからの打突ができてきたぐらいからは、「気の充実」「集中力」が大事なのですが、大きな声や、表に露わになった気勢や気迫があるからといって「気の充実」「集中力」にはならないと感じます。私の感覚では、大きな掛け声は気の充実の邪魔になる。大きな掛け声は、気が「散っ
以前、別記事「柄は短くするべし!」では、柄を短くすると右手打ちの悪癖が改善しやすいことなどの利点を書きました。柄を短くすることは、先日書きました「竹刀の重心点を回転軸にする」との関連性も高いので、それらの利点をもう少し書いてみようと思います。柄を短くすると、当然、中段に構えた左右の手の間隔が短くなります。右手の位置が左手に近い位置にあるということですから、言い換えれば、右手の位置が竹刀の重心点より遠くなります。竹刀の重心点を回転軸にする竹刀の振り方は、テコの原理になります