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高校時代の話です。桜蔭に通っていた知り合いの女の子がいました。彼女とは、3年生のとき友人を通してある図書館の自習室で知り合いました。今日は、その桜蔭の彼女がやっていた「スピードぐるぐる勉強法」(←苦し紛れにネーミング)について書いてみたいと思います。彼女は優秀な桜蔭生の中でも極めて学力が高く、毎回の模試で志望校欄に「東大文Ⅰ」と書き、そして毎回のようにA判定を獲得していました(A判定以外取ったことがないと言っていたような・・・)。私は、いまと違い当時は人間の地頭(=先天
司法試験の世界には、古くから「基本書か予備校本か」という争点があります。勉強のメインに据える教材をどちらにするのか、この点を巡って延々と議論が続いています。ロースクール時代になっても、この議論はたびたび耳にします。実際には、純粋にどちらか一方だけでよいとする「純粋基本書主義」や「純粋予備校本主義」のような立場もあれば、どちらか一方をメインにしてもう一方を辞書的に使用することを容認する折衷的な立場までいろいろありますが、この際細かいことはどうでもいいです。ようするに、(特に基本書主
予備試験の論文型模試だと、素点を合計して順位を出しますが、司法試験の論文型模試だと、採点者の甘さ辛さの格差を調整するため、偏差値換算して点数を出しています。前回の記事では、偏差値ネタを書いてみましたので、今回は、偏差値を使って予備試験の点数を考えてみます。予め断っておきますが、予備論文の成績表が郵送され、気になっている方向けの、お遊び的な記事ですので、悪しからず。1少なくとも、素点ではない予備論文の本試験の点数を見るに、一桁順位でも500点満点で300点前後であるこ
★「基本書か予備校本か」という愚問の続きです。基本書を読む(ならば)→司法試験に合格する。この命題は、受験界の有力説のひとつとして昔から根強く支持されています。ロースクール時代以降、この手の主張は以前より広く受験生の支持を集めるようになりました。しかしながら、基本書を読むことと司法試験に合格することの間に、まともな関係性はほとんどありません。全く関係がないとは言いませんが、少なくとも、基本書読み(≒インプット学習)をメインに据えるような勉強法が、試験合格の
新司法試験論文えんしゅう本〈1〉公法系憲法/辰已法律研究所¥2,205Amazon.co.jp受験界では比較的人気のある問題集です。主要7科目に加え、一部選択科目も出版されているので、8法全部を本書で統一することも可能です。内容は、短めの事例問題が中心です。一部過去問も収録されています。【良い点】①解答例が比較的短くて実践的。②一問一問の事例が短いので、初学者レベルから気軽に使用可能。③問題数が1科目数十問レベル(民法でも100問ちょっと)と、潰すにはちょうどいい分
令和4年予備試験論文試験の成績が既に到着しております。1成績表2再現答案へのリンク『令和4年司法試験予備試験再現答案憲法』第1地方鉄道維持特措法案が、争議行為を禁止し、争議行為のあおり、そそのかしを処罰しているのは憲法28条に違反しないか。第2憲法28条は、勤労者が団体行動、…ameblo.jp『令和4年司法試験予備試験再現答案行政法』第1設問11Dが本件処分について取り消し訴訟の提起を断念した理由は、取り消し訴訟は、処分があったことを知った日から6箇
⇒処理手順の進化史からのつづきです。前回、「紛争構造型」が処理手順(思考方法)として最善の方法論であると述べました。今回は、その思考をもとにした答案の書き方について、2つの型を提案します。【あてはめ一貫型】【1】あてはめ→【2】条文→【3】論点→【4】あてはめ型答案の書き方といっても、ここで別段特殊なことを書くつもりはありません。予備校の解答例のような一般的な答案の形をここで否定するつもりはありません。ここでは新たな型を提案するのではなく、既存の型の説明の仕方を
司法試験の模試等の受験者数を見ると、その年の受験生の8割以上が受けているというのでもなく、また、予備試験の模試だと、本当に一部しか受けていないのです。法学部や法科大学院の仲間とゼミを組んでいるから日頃の基幹答練を受ける必要がない人がいるとしても、せめて直前の公開模試くらいは受ければよいのにと思いますが、受験生で予備校を利用していない人がそれだけ多いということですが、予備校の講座を申し込まないことは、基本的にそれだけで合格が遠のきます。1学者の教科書メインでの勉強について
講師紹介は今日で最後なので、最後に友人の講師を紹介させていただきます。以前、学校の勉強と試験勉強で、根源的に試験に強いタイプとして紹介した人です。総論的な勉強法、具体的な個々の方法論、いずれもこのブログの方針と99%同じです。このブログの内容に共感していただいていた方には、間違いなくどの講師よりもおすすめできます。まず、今まで何度となく同じことを書いてきましたが、もう一度だけ最後に書いておきます。試験に限らず、およそ何か物事を成し遂げるのに必要なことは、次の2つしかありません。
4論文対策について(1)典型論点の理解の続きです。初受験の平成26年度予備試験で論文試験不合格の通知を受け、論文の成績は、行政法・商法・民事訴訟法がF、憲法がE、刑法・刑事訴訟法・法律実務基礎科目がD、なぜか民法はBで、一般教養科目がAでした。法律実務基礎科目を含めて、法律科目の半分(4科目)がE・Fという評価を受けて、論文を書けるようにならないと予備試験、ひいては司法試験の合格は不可能だと痛感しました。そこで、次年度の予備試験までの目標として、「論文試験の制限時間内に、試
私の勉強仲間である方々はひたすら短答過去問を回した方、ひたすらテキストを回した方、ひたすら肢別(アプリ含む)を回した人と様々だが、私が聞いた合格者の方はやはり短答過去問をひたすら回した方が一番多い。そこで、今回は短答過去問集の比較について書いていきたい。①短答パーフェクト(辰巳)ダントツでシェア1位だと思われる。解説が詳しく、正答率が付いており、データ数からして一番信頼性が持てると思われる。しかし、短答過去問が増えるに伴い、価格上昇と改悪部分が出てきている。ま
この度の司法試験延期で人生設計が狂った人もいることでしょう。中には、職場での立場や責任感等から、退職する準備をされていた人もいるのだと思いますが、明確に辞めることを表明するのは司法試験に合格してからの方が良いです。特に今年は、合格を見込んでいても、・試験延期による模試の合格判定の信頼性低下・債権法大改正による対策の立て難さといった大きな不確定要素があります。受かると思って司法試験を職場関係者に言って落ちていたら、色々面倒なことになります。企業の側からすれば、予備試験合格
記事「4S条解講義のコンセプト」に引き続き、4S条解講義の2.効果を最大化するための利用方法について説明します。まず、できる限り、ノンストップで流してください。下記(2)以外は、見直し・聞き直しも厳禁です!できればn倍速で…徐々に速くしていくと、段々慣れてきますよ~たぶん2倍速くらいまでならいけると思います。(1)直前期以外ア目的と受講方法4S条解講義を受ける主目的は、短答過去問に出てくる知識を「見た・聞いたことがある」状態にすることで、短答過去問を解くハードルを下げ