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今回もレイナルド・アーンの歌曲を1曲。「恍惚の時(L'HeureExquise)」ヴェルレーヌの詩集「Labonnechanson(優しい歌)」の中の一篇に、アーンが15歳の時に作曲した曲。1892年に出版された歌曲集「灰色の歌」の第5曲目になります。流れるようなピアノ伴奏に乗って歌われる官能的な曲で、これから迎える艶めかしい春の宵にはピッタリの曲。ガブリエル・フォーレ(GabrielUrbainFauré)もこのヴェルレーヌの詩集から9編を選び、歌曲集「優しい歌(Labon
映画「太陽と月に背いて」について、レオ様がお美しいに終始してしまったのでランボー様とヴェルレーヌ様の事を調べてみました。お二人がお付き合いしていたのは1871年から5年間程。日本は明治時代初期です。出会った時ランボー様は16歳、ヴェルレーヌ様は27歳でございます。これって今なら犯罪じゃないですか?ヴェルレーヌ様ヴェルレーヌ様は軍人の家庭に生まれ経済的には恵まれた環境で育ちました。25歳の時に結婚しご長男も生まれました。23歳で処女詩集を刊行、とここまで調べてあれ?ゲ
お昼にYouTubeを更新しました。先週の皆既月食を観ていたらフォーレの歌曲が頭をよぎって。エレピで軽く弾いただけなので合わせたらとても現代的な感じになりました。原曲はピアノと歌だし、2分くらいある作品中展開する部分がごっそり抜けてるBGMだけど艶やかな宴が思い浮かびます。フランス歌曲の歌手といえばスゼー。私がYouTubeで弾いたソプラノ版のCmollよりキーが低いBmollですが、この雰囲気も怪しげで好きです。歌が入ると軽やかに演奏するのが詩の雰囲気が
[Amebaグルっぽ]昨日のブログで、津軽と言えば文豪太宰治の生地、いたるところに太宰の痕跡がある、と書きました。そして、私はあまり太宰治が好きでないとも。今日は、太宰治を象徴するようなこの言葉をもとに私なりの太宰論を語ってみようと思います。選ばれてあることの恍惚と不安二つ我にありこれはもともとフランスの詩人ヴェルレーヌの言葉です。太宰は、「葉」という作品の中でこの言葉を引用しています。太宰治葉www.aozora.gr.jp原詩では信仰者としての立場
撰ばれてあることの恍惚と不安と二つわれにありヴェルレエヌ太宰治(1909~1948)は、初期の作品『葉』の中でフランスの詩人ヴェルレーヌのこの言葉を引用し、作家としての才能に対する自負とそれ故の不安を吐露した。前田日明(1959~)は、第二次UWF旗揚げ時、この言葉を引用し、格闘技プロレスの開拓者としての自負とその実現への不安を口にした。松永里愛(2005~)は、Juice=Juiceを背負っていく自負とそんな自分にビビりまくる心情を表現す