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三次創作小話「忘羨その後」(121-16)(静室にて)藍叔父の話・・・・・・・・初めてこの子たちに会ったのは、ハイトルウが崖から身を投げようとしていた時だ。三人を庵まで連れ帰り、ハイトルウを眠らせて、子ども達の涙の跡や手足を拭っていた時だ。ハイユンの額にあざを見つけた。死のうとした時に手首をつかまれ、むりやり引っ張られたのだろう。手首にも痛々しい圧迫痕があった。腕や脚を調べたら、古い傷も新しい傷も、十カ所以上はあったと思う。誰かが?と訝し(いぶかし)んだが、その時は、まさか母親
三次創作小話「忘羨その後」(121-17)(静室にて)ランジャンは首を振った。「すまん、、、夢を見ていた。君が笑っていた。ユンユンもファファも、そして私も、皆で笑い合ってる夢を。ずっとそこにいたかったのだと思う」ウェイインがランジャンの頬に触れると、ランジャンはその手を握ぎりしめ、掌に口づけた。「お前はまだ病人だ。横になれ」ランジャンは寝床に仰臥*した。ウェイインは添い寝をしようとする。ランジャンは、その肩を抱いて引き寄せ、目を閉じた。ランジャンの左胸に頭を乗せて、その鼓
三次創作小話「忘羨その後」(111-4)(寒潭洞にて)「結界は、まだ、破られていない」ウェイインとランジャンは、中へゆっくりと入って行く。刺激しないように。「ウェイイン、陳情は?」「持っていないが、また眠らせてみせるさ」一見、何事も起こっていないように静かだが、水面が微かに振動している。すると、水面は揺れ始め、さざ波が起こり、ゆっくりと陰虎符が浮上し、水面上でぴたりと静止した。ランジャンは文机に琴をのせ、奏で始め、ウェイインは口笛を吹き、誰が主(あるじ)か、分からせようとする
三次創作小話「忘羨その後」(121-10)(静室にて)黄ヨウはウェイインに、「孤児院に少し心配な子がいます。昼食を兼ねて、様子を見てきます」と言い置いて、出て行った。(孤児院にて)「どうしても食べてくれません」スーチンが黄ヨウに懇願する。「何か滋養のある薬はないでしょうか?このままでは、スーレイやスーシャオのようになってしまいます※」話しかけても、反応が薄いハイユン。ハイファはそんなハイユンの衣を握りしめ、離れようとしない。「ユンユン、食べないと痩せ細って、まあまが心配