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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験1(気温分布の特徴)まず、図10の太破線で示されたシアーラインを挟んだ気温分布の特徴を考えてみます。シアーラインは風向・風速が急に変化している境目の線であるわけですが、その際の気温分布の特徴を問われたときに留意する点として、シアーラインが概ね北東-南西の走向に延びていることから、これを挟んで北西側と南東側とを比較して、単に風向・風速の違いだけでなく、相対的に異なる気温の空気と空気がぶつかっているものと捉え
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3図13に基づいて、屋久島における6月7日の各気象要素の経過について、①と④は16方位で、②と③は時刻(24時制)を10分刻みで、⑤は整数値で穴埋めしていくという設問です。①これまでの設問で帯状エコーP-Q-Rは地上の前線に対応しているということで、各設問について考察してきました。図10(上)の7日16時、図10(下)の7日18時の両方とも、前線は屋久島の位置からは北西にあることがわかります
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・実技試験2・問3今回も、本文を読みながら、空欄に入る適切な語句、あるいは数値を考えてみます。まず、「13時のレーダーエコーによると、西郷付近に楕円形の渦Aが見られ、西郷の西約(①)kmにも渦Bが見られる。」とあります。13時の図において、渦Aの中心付近と見られる西郷の位置から、その西にある渦Bの中心との図上の距離を測りますと42mm、一方の緯度1°の図上の距離は23mmとなりますので、42÷23
こんばんは。明日(6日)は第47回試験の合格発表ということですが、「てるてる風雲録」ではよく試験問題を採りあげて書いていることもありますので、「合格しましたぁー!!」など、嬉しい便りがたくさん来たらいいなぁ~。なんて思いながら問題を考えてみたいと思います。レーダーエコー合成図を見て850hPa相当温位の図を見るのか、逆に850hPa相当温位の図を見てレーダーエコー合成図を見てどれとどれが対応しているのか、大きく2通りのアプローチのしかたがありますが、ここでは、僕が受験時代からやり
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問4今回は、図13のレーダーエコー合成図より、北緯35°において降水強度が最も強いところの6時~12時の6時間の東方向の移動の速さ求める問題です。図13のレーダーエコー合成図に解析されている降水域は北東-南西の走向に帯状に延びていて時間経過とともに東進しています。まず、求めるにあたって6時の北緯35°に沿って最も降水強度の強い部分を探してみますと、対馬の東から特に降水強度の強い部分が連なる東経130°付
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3帯状エコーP-Q-Rの位置が地上の前線に対応しているとし、図12でわかる850hPa面の前線こ勾配の大きさを求めるという設問です。図12の850hPa面の前線の位置は、地上前線の後面にある等相当温位線の集中帯の南東縁にあたります。これを赤の線で入れてみました。850hPa面の前線の位置がわかったところで、設問から、地上前線の地点Q付近における前線の勾配を求めていきます。地点Qから8
こんばんは。今回は、問2の最後の問題で、図5のレーダーエコー合成図では降水強度が観測されているにもかかわらず、地上天気図では降水が観測されていない理由を図4のエマグラムに基づいて述べよ、との設問です。問2のこれまでの設問、特に前問の(3)の解答ががこの設問のヒントになるかと思います。このように気象予報士試験では、小問が独立して問われるということはほとんどなく、一つの大問の中で問われる小問が一連の流れになっており、前問で問われた考察が後の問いのヒントになることが多々あります。
こんばんは。今回からは、図12のアメダス実況図・レーダーエコー合成図、図13のP・Q・Rいずれかの3地点における気象要素の時系列図を使った問題です。まず初めは図13の(ア)の時系列図を基に8日6時から12時の気象経過について書かれた本文の穴埋め問題について次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。6日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3帯状エコーP-Q-Rの7日16時から7日18時の2時間における移動の状況を、7日16時のP-Q-Rを図10(下)に重ねる形で表わしてみました。帯状エコーP-Q-Rは7日16時には東経129°で北緯30.0°の位置を通っています。この2時間後の18時では、東経129°で北緯29.3°の位置まで南下していることがわかります。すなわち、2時間で0.7°移動していることになります。緯度1°
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・実技1・問2図5によりますと、秋田付近では温暖前線の降水に伴う降水エコーが観測されているが、図1の地上天気図では秋田の現在天気は観測されていないのはなぜか、という設問です。図5で秋田付近の降水強度を見ますと、凡例の下から2番目、0.1~2mm/hと降水強度が弱いことがわかります。一方、図4では600hPa付近にある温暖前線に対応する逆転層から下層では湿数が大きく、空気が乾燥しており、また秋田上空の温暖前線か
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験2・問3(解答図)今回は、図12において近畿地方に見られるシアーラインを解答図に記入し、さらに、記入したシアーラインが帯状エコーに対してどのような位置にあるのか解答せよ、という内容です。まず、シアーラインの解析についての基本的な留意点として、風向が大きく変化しているところ、また風速差が顕著に見られる場合はその部分にも着目します。図12につきましては、概ね風向が南成分を含むところと、西より、または北
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3今回の設問では、図12において、図10と同様にP-Q-Rが示されています。そこで見てみますと、P-Q-Rを結ぶところを境に北西側では、北西風が卓越しており、南東側では、南西風が卓越していて、このP-Q-Rのところに沿って風のシアーが続いている、すなわちシアーラインが形成されていることがわかります。つまり、問3(1)で解答した積乱雲は北西風と南西風の異なる風向がぶつかり合うことで上昇流となることに
こんばんは。今回は、図13のレーダーエコー合成図より、北緯35°において降水強度が最も強いところの6時~12時の6時間の東方向の移動の速さ求める内容の問題です。試験当日に慌てることが無いように、海里とkmの換算に慣れておきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第58回試験・実技試験2・問4問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。11日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2図10(上)のP-Q-Rを構成している帯状エコーについて図11の赤外画像と併せて見ますと、明白色であることから雲頂高度の高い雲、あるいは雲頂温度の低い雲で団塊状になっており、さらに個々の団塊状の雲が帯状の雲列を形成していることから、雲は積乱雲で、その積乱雲で構成されている帯状の雲列であることがわかります。したがって、設問の下枠から選ばれるのは「積乱雲」、その根拠は、明白色の団塊状の雲が帯状の雲列を
こんばんは。今回は、帯状エコーP-Q-Rが地上の前線に対応しており、この地上前線の位置と、図12から850hPa面の前線の位置を求め、さらに地上から850hPa面にかけての前線の勾配を求めるという設問です。850hPaの前線の位置、距離の求め方を復習しながら、次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。4日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、レーダーエコー合成図の帯状エコーP-Q-Rについて、これを構成する雲の種類を設問の下枠内から選んで解答し、その根拠について気象衛星赤外画像に基づいて解答せよ、という問題です。専門知識の気象衛星画像の復習としてしっかりと確認しておきましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。31日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回は、図10の(上)(下)に基づいて、帯状エコーP-Q-Rの東経129°に沿った7日16時から18時までの平均の南下の速さを求める問題を次回一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。6日分の考察編は次回更新の予定です。
新年あけましておめでとうございます。本年も「てるてる風雲録」をよろしくお願い申し上げます。さて、1月の受験を控えている方におきましては、「正月は関係ない。」とストイックに頑張っておられるかと思いますので、早速、実技2・問3の設問の続きに入りたいと思います。今回は、図10(上)の帯状エコーP-Q-Rについて、今度は図12の地上風分布との対応の特徴を風向に言及して述べよとの設問を次回、一緒に考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問3※記事中の問題文及び図表は一
こんばんは。前回までは、シアーライン付近における風と気温の特徴を見てきましたが、これを踏まえて今回は、図10(上)も用いてシアーライン付近におけるエコーの分布の特徴を降水強度に触れながら答えよ、という内容の問題です。シアーライン付近においてこれまでの考察からどのような性質の降水が起きやすくなるのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問4(1)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。10日分の考察編は次回更新