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星のない真っ暗な夜空に。白い雪が舞い堕ちる。冷たくなっていく体、真綿のように降り積もる雪。体の感覚が消えるほどの冷たさ、痛みすら感じない体、自分を伝う生暖かい感覚。朦朧とした視界に入る、白い雪と、赤い血。僕は必死に手を伸ばしたいのに、体が動かない…。僕は…誰を呼んでいたんだろう……。「ジェジュン、起きて。遅刻しますよ!」「ん~~…」チャンミン兄の声で起こされ、寝ぼけ眼で携帯に手を伸ばす。「えっ!ヤバ!起きなきゃ…!」慌てて
店は混んでいるのに静まり返り、みんな下を向いていた。ペロリとスンデを平らげたジュンスを連れ、二人はお金を払って店を出た。「美味しかった!また来てもいい?」「もちろんです。ありがとうございました」「あ、君、名前なんていうの?」「僕はキムジェジュンと言います。是非また来てくださいね^^」「うん。じゃあまたね~」二人が店を出ると、一斉にはぁ~~という声が聞こえた。まるで息を止めていたかのような、緊張が一気に解けたようなため息だった。「どうしたんですか?おじさん」「ったく
※当ブログに掲載されている小説の登場人物は、実際の人物、団体等と一切関係ございません。完全に作者の妄想小説であり、そういったものが苦手な方は読むことをお控えください。◆◆◆穏やかな朝日を受け、川のせせらぎがきらめいている。川辺に立つ柳がゆらゆらと揺れ、それと重なるようにしだれ桜がしなり、揺れている。緑の柳の合間から見える、濃いピンクが映える。通り過ぎる車に、散った花弁が舞い上がった。長い冬を超え、やっと見せたその風景は。うららかで、匂い立つ、春そのもの。
「まぁ…ちょーっと体を触られるぐらいさ」いくら鈍いジェジュンでも、男が言っている意味は理解した。「い、嫌です…!そんな…」「だったらこのままホームレスになるか?バーさんは病院を追い出され、どうやって生きていくんだ?今までお前を育ててくれたバーさんに、そんな仕打ちをするつもりか?」「…っ!」男達に囲まれ、助けてくれる人は誰もいない。ジェジュンは恐怖に体が震えたが、必死で我慢した。「ま、ゆっくり考えろ。考えたところで、どうしようもないがな。また来る」男達はそう言っ
やっと起きたジェジュンは、目をこすりながらボーっとしていた。ジュンスに新しい抑制剤を貰うと、やっと頭がはっきりした。「ユチョンが特別に調合して作らせたんだ。香りも消えたね。どう?身体軽くなった?」「うん。すごく楽になった!ありがとう」「良かった。それでユノ兄がね、話があるって…」「え?ユノさん?お、お風呂に入らなきゃ!何着たらいいかな!あぁ顔むくんでる!どうしよう!」バタバタと部屋を歩き回るジェジュンに、ジュンスはクスッと笑った。まるでいつかの自分を見ているよう…僕もユチョ
これは、Twitterであまりに美しい写真と、あまりに素晴らしい妄想を書かれた方がいて、その妄想に共鳴し、今書いたものです。zunko様(@jeriko0611)に感謝を込めて。煌びやかな衣装、瞬くフラッシュの光の中、たくさんの人に囲まれてお前は立っていた。にこやかな笑顔は人々を魅了し、その視線を合わせた瞬間、誰もがお前に恋をする。黒いベルベッドのタキシードはお前の白い肌が映え、その華奢な体にとても似合っていて、そこにいる誰よりもお前は光輝いていた。
一週間後、ジュンスが作ったジェジュンの部屋が出来た。一階にある入り口近くの倉庫だった場所をリフォームしたので、女性達との隔離が成されている。いくら子供とはいえ、ジェジュンも男なので、両方に気を遣った造りになっている。お風呂もトイレも部屋にあり、ベッドや机、簡単なクローゼットもある。質素ではあるが日当たりも良く、ジェジュンは口に手を当てて言葉を失った。「そんなに予算が無かったから…質素で悪いんだけど…」ジュンスが申し訳なさそうに言う。ユチョンと番であるジュンスは、ユチョン
打ち合わせにユノのオフィスに顔を出したチャンミンが、珍しく携帯と睨めっこしている。「なんだ?」ユノが画面をのぞき込むと、犬ぞりレースの動画を見ていた。「知りません?カナダでは毎年犬ぞりレースが行われるんです。僕がカナダにいた頃はまだ子供で参加できなかった。いつか参加したいと思っていたんです」「お前、カナダ行くのか?」「…アナタのそういう鈍い所…はぁ~…ジェジュンさんに同情しますよ」「は?ジェジュン?」「ジェジュンさんに頼まれたんですよ、カナダで仕事をするかも
「ユノやーイロナ~(起きて)ん~?」眩しい朝日が白いカーテン越しに、部屋いっぱいに入ってくる。眠っているユノの真上から顔をのぞき込む、可愛い恋人。ユノはすかさずジェジュンの体を抱き寄せ、素早くシャツの中に手を潜り込ませた。「も―ユノ、今日は打ち合わせでバンクーバーに行くんじゃなかったの?」「あ、そうだ」ユノは起き上がり、チュッとジェジュンにキスをした。「朝食出来てるから。早く食べて♡」「うん」寝ぐせ頭のままダイニングに向かうと、テーブルでモリモリ朝食を食べて
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