ブロンOD

夫が薬物依存症の回復支援施設に３週間の入院中のある日、私は朝から風邪気味でした。異国の地で、シングルマザー状態、未就学の小さな子供３人。絶対に風邪をひくわけにはいきませんでした。私は夫が薬物依存症になり、私自身は、市販薬どころか処方箋すら飲むのはやめました。唯一、飲むのは生理痛の鎮痛剤のみ。風邪薬やら胃腸薬やら、全く信用しなくなりました。風邪や胃腸の不具合は、健康的な食事や睡眠などの生活習慣で治すものだと思いました。しかしその日は、絶対に風邪をひくわけにはいかない。コン

アメリカで全てを失った私が日本に帰国し向かった町は、東京・下町でした。※すべての写真はイメージです。一般的に東京は家賃が高いといわれ、もちろん神奈川、千葉、埼玉の方が家賃は２割ほど安くなりますが、万が一、シングルマザーになるのであれば、東京のみ、子供３人で毎月４万円の助成(児童育成手当)があります。また都心で就職する場合、神奈川、千葉、埼玉だと通勤に往復２時間〜３時間はかかりますが、東京・下町だと、例えば大手町まで地下鉄で15分ほどで着きます。当時、公立保育園のお迎えは夕方

2020年５月に新型コロナウイルスで無職になってしまった夫は、夏が終わる頃の2020年９月、少し落ち込み始めました。実は2015年９月に夫の父親が亡くなって以来、夫は毎年９月は比較的、落ち込みやすくなりました。(あとで気づいたのは、９月はアメリカでは新学期シーズン。不安定になりやすい時期なのかもしれません。)コロナ禍でしたが子供たちは小学校が６月から再開し、夫は家で1人になりました。私は夫に、信頼できる精神科のＳ先生の元へ、話しに行ってはどうかと提案しました。『夫と毎週通った薬物

夫より１ヶ月前に、薬物依存症により米軍をクビになった、日本人妻のかおりちゃんのご主人。かおりちゃんいわく、クビ宣言を受けてから約３ヶ月後に米軍基地から追い出されたとのことです。12月下旬に、クビ宣言を受けたかおりちゃん一家、３月下旬にとうとう本当にクビになり、米軍基地内の米軍住宅から追い出されました。かおりちゃんには、未就学の息子さんが１人います。住む家がなくなったかおりちゃん一家３人で身を寄せたのは、ご主人のお母さんの家。もともとご主人の仕事は、米軍で、薬物乱用を取り締