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「そうだよ。この先、メールが来るたび、俺は全部、嫁さんに見せるから。そしたら、近いうちに、新車買えるかも。」「・・・」「・・・」おしゃべりな私が、次の言葉を失うってあんまりない。だけど、この時は自分でも、よくわからないけどいろんな意味で、頭が真っ白になった。理解不能すぎて。そして、理解不能を超えた私は旦那のペースに、まるっと呑まれなぜか悪乗りしていく。「そうだよね、食事だけでいいって言ってるんだから。
めんどくせーめんどくせーMAXめんどくせー(懐かしいなぁ)まさに、私の心境。終わったはずの、すいか成敗。何なの、この振りだしに戻る的な感覚もちろん、違約金が払われるなんて微塵も思ってない。ない袖は振れないわけだし。ただ、メールを発見してしまった以上五寸釘をぶち込まなくては、ならない。逃げられないよう、出勤前の朝に、電話しよう!私のスマホには、もうすいかの連絡先は、ない。旦那のスマホから電話しようと思って借りた。え?
「させねぇよ。miyuと離婚なんか、しねぇしあんなヤツに渡すかよ」一瞬、ニヤリと笑ったB子。~~ヨウスケとは~~小学校からの幼馴染みで、母の元にレッスンに来ていた同志でもある子。レッスン後、お迎えを待つ間、一緒に宿題をしたり、普通に仲が良かった子。私が上京後、月1くらいで遊びに来て、一緒にご飯食べたり、買い物したり気楽に付き合える、異性の友達。ヨウスケとご飯を食べ終える頃、迎えに来ると、当時の彼氏だった旦那から、連絡。ヨウスケと、旦那の到着を待つ、私。辿
その日、旦那は、朝からせっせと掃除に励んでいた。ひと段落して、子どもたちに「パパとダイソー行こう~」と、お誘い。理由は、わかってる。くっだらない仕込みグッズを買いに行くためそう、あのリアリティ溢れるヘビとかカエルとか大きいクモとかゴキとかそういうのをトイレとかあらゆるところに仕込むんだよねそれで、子どもたちを驚かせるっていう何とも言えない、子ども騙しなんだけれど。1度、親友が、ひっかかって本気で驚いて、コケて尻もちついてかなり怒ら
二度目の乾杯の後、それまでの険悪ムードはなかったかのようにゲラゲラと、大きな盛り上がりに発展した。そんな時A子「あ~歌いたい!ねぇ、カラオケ行こうよ!」いいね~!と即決。B子「旦那くん?ちょっとだけmiyu借りるね?ちゃんと、送り届けるから」「あーごめん。今日は、無理だ・・・」えーーーー!!なんでよ??行きたい!行きたい!行きたーーーい!!ねぇ?不倫したよね?それでも私、何1つ変わらない態度で日々、接し
あり得ないことって、なに?やばっ。全然、わかんないや。B子「このメールは、miyuが見るかも知れないとわかってて送信したメールですか?」「隠し事はしないって、約束したから消すことはしなかった。メールのやり取りを知ったら、嫌な気持ちになるだろうから、あえて自分から言うつもりはなかったけど、別に見られても構わないって思ってたよ。やましいことは、ないから。」A子「miyuが見る可能性があるのに、この文面?何なの?ほんと、最低だわ」「ちゃんと
そこは、夫婦の思い出の場所。旦那が私にプロポーズした場所。毎年、結婚記念日に訪れる場所。イベント大好きな旦那の持ち場を荒らしてやる~泣きながら、GPSとにらめっこ。旦那の車が近いことをGPSが教えてくれた。ボイレコONやばっちょっと涙、乾いてきてる??慌てて、おばあちゃんとチロを思い出す。もう本当にごめんね。おばあちゃんとチロ。あんなクズのために・・次から次へと涙が溢れてくる。鼻水も。よし。いい感じ。旦那の車が駐車場に入ってきた。私の
旦那はフリーズしたまま、私の言葉を待っている。旦那への要求は、2つ。だけど、要求することは1つに絞るべし。なので、1つは誘導尋問で釣るしかない。「私、突然のことでパニックで。よく考えがまとまらなくて。自分でも、よくわからないの。ただ、、、キャンプの時、すいかさんは、正社員登用試験受けるって言ってたよね?正社員になったら、ずっとずっと旦那くんと一緒のお仕事だよね?すごく不安で・・・私、この先何年も耐えられるかな・・・」おばあちゃん&チロ、カモーン!(
庭でいとこたちと遊び始めた子どもたち。私たちは、義実家の中へ。と。テンションダダ下がりになった、旦那。テンションアゲアゲになった、私。だって。弟、妹、それぞれ配偶者付きという棚ぼち兄弟のみならずその配偶者の前で大恥かくといいよ~配偶者連れてくるなんて弟、妹、goodjob私は、ただ「旦那くんが、みんなに聞いて欲しい話があるみたい」と言っただけ。あはっ茶の間には口
旦那が離婚届を書かないのは、想定済み。さて、次のステップへ。ムチを与えたあとはとびっきり甘いアメちゃんを「あんなことされたけど・・私だって、旦那くんのこと大好きだしできれば離婚したくないって思ってるよ。おじいちゃんおばあちゃんになっても手を繋いでお出かけしたいし手を繋いで一緒に寝たいって思ってるよ。」寝たきりには、意地でもならねーからなっ「旦那くんがいて、子どもたちがいるこの場所が私の居場所だなって思うの。大好きな旦那くんと、一緒に子
ゆっくりお風呂を頂いて、気分爽快で出た私。早く入れと促すもののなかなか腰を上げない旦那をお風呂へ誘導。湯船につかったのを確認して、速攻旦那のスマホチェック開始やっぱりね。すいかからの、ライン。きてるきてる~。いつも思うんだけど、すいかのラインってしつこい。「奥さん、大丈夫ですか?貧血ですか?」いや、人の心配より自分の心配した方がいいよ?「風邪ですか?朝から体調悪かったんですか?」いや、ふわとろオムライス完食するくらい元気だよ?「まさ
車に乗るなり「アレ、何だって?何言われたの?大丈夫?」もしかして、私の心配してるの?笑そのしじみのような、つぶらな目をひんむいて、よーーく見て?泣いてるのは、すいかだよっ「うん。なんかね。すいかさんが私に慰謝料払ったら、その半額を旦那くんに請求するって。2人でした不倫だから、法的に認められてるんだって。あと、旦那くんのこと、結婚詐欺で訴えるんだって。」「だから、ラクダに払う50万円と、私はすいかさんに100万円請求するから、旦那く
すいかの旦那さんへの接触ポイントは職場。電話するか?訪問するか?当然、訪問です。旦那さんの職場訪問。旦那さんは、そこの店長さん。予め電話して出勤を確認。お店に到着するまでは、かなりの緊張まあ、人目もあるし仕事中だし怒鳴られたりはないだろうけどお店に向かう運転中は緊張感MAXだった。お店に入ってレジの人に、店長さんを呼んでほしいとお願いした。まさかクレームか??とばかりに走ってきた・・・
「俺は浮気はしたことないよ。1回も」平身低頭謝ってくるだろうと想像してた。だから、絶対謝らせないと心に決めていた。謝られたら、許さなくちゃならない。謝られて、でも忘れられなくて許せなくていつまでもグチグチ言ってたら「もう謝ったのに」と許さない私が悪者みたいになる。そんなの冗談じゃないから、絶対謝らせないと決めていた。なのに。「俺は浮気はしたことないよ。1回も」「お願い、信じて?」コイツがバカなのか、私がアホなのかよく
耳をすます。お願いします、を繰り返す、旦那。駄目、無理、と否定の単語を繰り返す、母。離婚しろと言う母との攻防か?まだ諦めてなかったのか?そんなことを考えながら聞き耳を立てていたら母「いつまで盗み聞きしてるの?入ってきなさい」え?私?ばれてた??後ろ、見てないじゃん???旦那も、顔をあげて私を見て、びっくりしてる。いやいや私もびっくりだよ・・・なんで、バレたんだろ・・・本気で、後頭部に目
すいかからのリクエストは、しばらく放置プレーすることに。すいかの真意がくみ取れない以上、相手の策にみすみす乗るつもりはない。もちろん、旦那にも秘密。私の作戦をコンプするには、すいかとの接点はない方が賢明。キャンプ後、ひたすらラインでのやり取りは続いている。会えないすいかは、寂しいというより焦りを感じているように見える。今までは、好きだの愛してるだの結婚したいだのお決まりワードの羅列だったのが自分の素性を話してラクになったのかあけすけに旦那に話して
子どもたちを迎えに行き、それぞれ送り届けてまた義実家に戻った。お義母さんにお礼と報告を兼ねて。離婚はしないという私の言葉にとてもホッとした様子。そして義母は言った。「この先、みーちゃんは何1つ我慢することなんて、ないからね。気が済むまで好きなようにするのが1番。みーちゃん知ってる?夫婦でも、慰謝料もらえるのよ?毎月小遣いから差っ引いて、贅沢三昧するのもいいわよ」差っ引く・・・お義母さんから、そんな言葉がでるなんて(いろんな意味で)驚いて
さて、本命。私を裏切ったのは、すいかじゃなくて、旦那。こちらをきっちり締め上げなければ何やら思いついた旦那の思惑は「今は私がやりたいように、させて。それが終わったら、聞くから」とシャットダウン。妙なヨコヤリはごめんです。まずは、慰謝料の件。借金を負わせること。「いつ銀行行くの?」「・・・週末かな」「土日は開いてないでしょ?」「・・・ジッカギンコウだから。全部話して、もうしないと誓って、借りる。」ジッカギンコウ??
B子「1年に渡って、会社の派遣社員と不倫関係にあったと聞きました。」あ、B子が敬語になった。これ、本気モードの、怖いやつだ、、「そうだけど、もう、そういう関係じゃないよ。ちゃんと、終わってるから。」A子「発覚したから、止めたんでしょーが。バレなきゃ、ずっと続けてただろーが。」B子「旦那くんは、披露宴での新郎あいさつで『miyuと結婚できたことを誇りに思います。祝福して下さった皆様に、miyuを絶対幸せにすると誓います』と話したことは、覚えてます?」「覚
その夜。子どもを寝かしつけた旦那が下りてきた。手紙を受け取ってもらえない旦那は語り師となっていた。あー・・また面倒くさいのが始まる・・俺の描く将来のビジョンだとか俺たち夫婦の老後ナンチャラとか家族愛とは・・・夫婦愛とは・・・あんなことしちゃった俺が気づいたことなんだけどさ、で始まる何の中身のもない戯言集。終業式の校長先生の話とタイはるつまらない話を延々語る。(ご家族に校長先生がいらっしゃる方ゴメンナサイ)
「別に、また何かしようとは、思ってません。ただの同僚として、食事に行くのもだめなんですか?私が片思いするのは、私の自由です。」はい、確定。すいかが、私の前で泣いたことも頭をさげたことも謝罪の言葉を述べたのも全ては、ただの猿芝居だったってこと。慰謝料払ってやったんだから、くらいに思ってるんだ。実はちょっと、気に病んだこともあった。私は、口は悪いけど悪意をもって、人に何か言うことは、今までなかった。だけど、すいには、容姿の件も含めてあ
週末にリフレッシュして月曜日は、朝からサクサク動く。いつもはそうだけどこの月曜日だけは、動けなかった。心身疲労困憊・・・ダラダラと洗濯物を適当に干してダスキンをZ字にザッとかけて。終了~ま、たまにはいいよね・・・(い、いつもの様子はノーコメントで)朝食の残り物を、お昼ご飯に食べ始める。そういえば、スマホ見てないや~ん?んん??ラインのトーク、あり得ない数字・・・え、これ、もうすぐ3
2階の、自分の部屋に入る。大学進学のため、家を出た時のまま机もベッドもカーテンも、変わってない。だけど、落ち着かない。すごく、大好きな、落ち着く自分の部屋だったのに。ここじゃないんだ。私の、居場所。シールの貼られた、カラーボックス。くれよんのついた、クロス。所狭しと、飾られた写真。早く家に帰りたいな、と思った。玄関のチャイムが鳴る。・・・鳴り続ける窓から庭を見ると旦那の車が止まってる。もう帰って
こちらが大本命。旦那の性格上、耐えがたい苦痛を伴うもの。「どうぞ」「なに?」「スマホ。見ていいよ、全部。もう何も隠し事してないから」なに、タメ口なってんの?「見ないよ。今までも見たことないし、この先も見るつもりないよ、絶対」得意の絶対返し。笑え、なに?私の要求が「スマホ見せろ」だと思ったんかい?なんだか、残念なくらいに甘すぎるよ、旦那まあ、その程度の罰をお望みなんでしょうけど。ごめんよ。元はなんちゃらの天使な
旦那が私を想って泣いている。その姿をみても、何も思わなかった。可哀想とも、ざまーみろとも。うーん。どうやら私の心は凍てついてるようだ。ぴったりくる言葉が見つからないけどあえて当てはめるなら「あ、泣いちゃった」いつまでも泣いてる旦那を見ていても仕方ないし話せるような状況でもないので「先、寝るね。おやすみ」いたって普通に挨拶して、二階へあがった。翌日の子どもの準備をしてる間も、旦那の嗚咽は続いた。長いな・・・
「俺がずっと考えていたことなんだけどね」不思議と嫌な予感しかしない。旦那の思いつきが「あ!それいいね」だったためしは、ない。バカだバカだ、私。何やってんだ、私。こうなったら何を言われても被害者感情丸出しでねじ伏せてやる。「やっぱり、どうしても謝罪は必要だと思うんだ。だけど、みーちゃんは、受け付けないんだよね?それでね、考えたんだけど。」あー・・・なんか、予想ついてきた・・・「みーちゃんを愛して大事に想ってる人の中
「おはよ~」私がお弁当を作っている時間旦那は、起きてくる。キッチンにいる私とは1番遠く離れた、リビングの窓際に立って両手を横に、大きく広げている。ん?ラジオ体操でも、始めるんかな?「みーちゃん!来て!早く!おいで!」えーなに?もう忙しいのに。そばに寄った私を、子どもを抱き上げるようにひょいと抱き上げた。旦那と目線が、同じになった。た、高い・・いいな・・ていうか、こんな高さから床のあんな隅っこのホコリ、見つけるんだ・・見逃し
宝物とさようならして家に入る。お風呂が沸くのを待つ間に、次の破壊活動スタ~ト「旦那くん?今はすいかさんと会ってないって言ってたけどなんで会うのをやめたの?」なんて言うんだろう~ワクワクする私「・・・なんか、会社の人にバレたっぽいから」「・・・え?ど、どういうこと??ちゃんと説明して?」おー!!洗いざらい吐く気になったか。大切な宝物の無残な姿に、嘘を考える気力も残ってないか。ものすごく動揺する(フリ)の私。「ア
何とか手紙を読ませたい旦那と何としても受け取り拒否の私の攻防戦は続く。朝、スマホのアラームで目覚めるとスマホの上に置いてある手紙。サッと払い除けて、起きる私。お風呂から出て水を飲もうと冷蔵庫に行くと取っ手の横にマグネットクリップで張り付けてある手紙。横にずらして、水を飲む私。その他もろもろの手紙お渡し作戦に必死な旦那が痺れを切らして直接交渉にでた。「みーちゃん、お願いだから手紙受け取って。返事はいらないか
さて、まずはすいかから。すいかへのおしおきは・退職・慰謝料・ラクダ&フリーザから慰謝料もらう皮算用の崩壊退職については、勤務最終日に、菊の花束を贈ってあげれば、よろし皮算用については、フリーザの健闘を祈るしかない私にしかできない1番面倒くさいもの。慰謝料請求。まずは、自分で。交渉決裂したら、弁護士へ。嫌々ながらもアポをとってすいかと面談。「慰謝料を請求すると以前お伝えしましたよね?書面の確認をお願いします」