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N布団を被ったじゅんくんは、薬の所為もあるのかそのまま寝息を立てて熟睡明日の退院は姉ちゃんが来てくれるし、面会時間もとっくに過ぎてるし、じゅんくんにメモを残して俺たちは病院を出た雅紀の車に3人で帰路につく「しょうさん、落ち着いた?」「あぁ、雅紀にまで来てもらって悪かったな。ニノしか連絡先わかる人いなくて、焦ったわ」「……じゅんくん、足だけじゃないんです。」しょうさんになら話してもいいかな?って思った「普段の生活には何にもないんですけど、トラウマと言うのか、衝突音とか豪雨とかダメな
食事が終わり、手を合わせる。「ご馳走様でした」「お粗末様でした。翔さん、ほら、口の周り汚れているから」そういって松潤は優しく俺の口の周りをナフキンで拭ってくれる。なんてこった、格好悪いぜ。でもまあせっかく拭いてくれるんだし、いっか。そのまま大人しく松潤に顔をキレイにしてもらう。「うん、今日もイケメンだね、翔さん」丁寧に拭いてくれたあと、松潤はニコニコとそう褒めてくれる。松潤は今日も美人だな。なんて言えないけど、俺は心の
J一瞬だった衝撃音が耳に届いた瞬間、心臓が鷲掴みされたように苦しくなり、息が出来ないどんなに吸い込もうとしても、俺の周りだけ空気が無くなってしまったかのように「じゅんくんっ?」かずの声で意識が戻されたぼやっと浮かぶ白い天井と消毒液の匂いがここが病院だとわかる「…か………ず……」「はぁ、良かったー。」「…ごめん」「ほんっとに、もう~~~~。しょうさんから連絡きて慌てて来たんだからな!」「うん……」「姉ちゃん、さっきまで居たんだけど、旅館の方投げ出してきちゃったし、じゅんくん
チュンチュンと鳥の囀りが聴こえてくる朝。俺は目の前の山を見上げた。正確には山ではなくて寝ている人間なんだが。さて今日はどうやって起こそうか?俺の1日の仕事はここから始まる。※俺は携帯電話だ。名前はSSー0125、持ち主からは翔という呼び名を貰った。持ち主は松本潤と言う。いろいろと紆余曲折を経て、俺は松潤の携帯電話となった。俺のことを丁寧大切に扱ってくれるから持ち主に恵まれたと言える。ただし、起こす
J「ちょっと、かずっ!」かずを部屋の隅に呼んだ「なんでしょうさん、連れて来たんだよ」「しょうさん、心配してたし、じゅんくんも会いたいかなぁと思ったんだけど?」シレッとした顔で話すかずに、なんとなく頭にくるかずに相談しなきゃ良かった「あ、会いたいって……」「思ってたでしょ?」「だからって、家に連れて来ることないじゃん。しかも寝顔……見られちゃったし」「いやいや、しょうさんは喜んでますよ。」「まさか、男の寝顔だよ。何を喜ぶんだよ。」「そっかな?デレた顔してたけどな~」「ば
カズナリっ!!ヤバ……お前さっ!電話出ろよっ!!あのさ…なんだよっ!アナタね…編集者の分際で作家様に…カズナリっ!!わかりましたぁ…15時までですよね?出来る…出来るから…お前…印刷屋スゲぇ怖えかんな…わかったわかった…バルコニー行けっ!後2時間厳守!!!はいっ!!ぁあ…ダメだ萌えが浮かばねぇ…じゅんが叱られたいって言ってたな…どやって叱られたいんだょぉ!!!俺のボキャブラリー内では綴れないっ…クレっ!萌えをクレじゅん!!しょおくん見てぇ〜カズナ
J今、俺の前にはまさに仁王立ちの姉ちゃん「じゅん…全くもう、あなたって子は無理ばかりして!かずから連絡もらって、おじさんもおばさんも一緒に行くってきかなくて、旅館の方もあるからって、なんとか納得してもらってきたんだからね!」「…はい、ごめん。姉ちゃん……」「かずにもお友達にも迷惑かけて、もうっ!」「すみません…………」「じゅん、みんなあなたの夢の為ならと思ってるし、頑固な性格も知ってるから、一人暮らしを許したけど、諸手を挙げて大賛成なわけじゃないのよ?わかってる?」「はい………」
俺が住んでいる部屋は古い。けど広いし好きにリノベーションしてもいいしでほどよく快適である。、、、、、天気の良い時は。梅雨の時期、特に今年のような長雨の時は建物の古さのデメリットが目立ってくる。その一つが雨漏りだ。つい先日とうとう雨漏りが発生した。ピチョン、、、、、ピチョン、、、、、ピチョン、、、、、、、、、、ピッチョン、、、。部屋の片隅に置いたバケツの中に規則的時々不規則的に水滴が落ちる。そして天井を眺めていて水滴が落ちるのに合わせて動く小さな頭。
S翌朝、目を覚ますとすでに潤はいなかった昨晩は雅紀が仕込んできた大量のアルコールですっかり泥酔そのまま、座敷に雅紀と雑魚寝したしまったらしい起きたらしっかり掛布団が掛かっていて、潤が掛けてくれたそうだ潤と恋人になれて初めての夜だったのに……雅紀のやつ………今日は大晦日朝から潤は年越しそばの準備、明日のおせち料理の準備で今日1日は忙しいって言ってた記憶がおぼろげにある結局、用意された朝食を食べた後、3人で露天風呂に入った「ちょー、気持ちいいね―にのちゃんのお肌ツルツルになっち
俺の言葉に松本はブワッと頬を紅くする。「そ、そうなの・・?」「そう!!だから勉強続けようぜ」せっかく松本がそばにいるのに帰るなんて勿体ない。俺は力強く頷いて勉強を続けようと問題集に視線を落とした。「えーと、質問だよな。どこが解らないん・・」松本の問いに答えようとしたら、そばでフワリと空気が動いた。そしてふと頬に柔らかくて温かい感触がした。俺はゆっくりと顔を上げて松本を見る。松本の顔がゆっくりと俺から離れていく。俺は松
しょおくんからの告白なんて有り得ない。けどそんな想像でも恥ずかしいから俯いてしまう。するとしょおくんが僕の顔を覗き込むようにしてきた。「可愛い顔してそんなこと言うけど好きな子でもいるの?」質問内容にもだけど、あまりの顔の近さに顔が赤くなる。僕をまっすぐ見てくる眼がとても格好良くて、ますます赤くなる。そんな僕をニノもまぁくんも見てくる。「え、え、あの・・・。その、いいなって思う人はいる、けど・・・」「ふーん・・・そうなんだ」「えー
ところがどっこい、松本の性格は男子高生らしさがありながら天然も兼ね備えていて、何と言うか、これまた俺の理想に当てはまってしまったんだ。松本は真面目でありながらちょっとおバカなところもあって、俺の眼からしたら可愛いの一言に尽きる。恋心は冷めるどころか加熱していった。しかも結構気が合ったりして仲良くなってしまったから、さあ大変。日に日に強くなっていく恋心を必死に抑える。でもそれはかなり辛かった。だから同性だろうが人を好きになれて良かったと開き直ることにした。
夏本番も間近の放課後。試験勉強の為に僕と翔くんは教室にいる。教室のエアコンは授業後には切られてしまうため、窓を開けていても教室の中はかなり暑い。そのため他の生徒はエアコンが効いた図書室や学習室に行ってしまっていて、教室には翔くんと2人きり。平均辺りの成績をウロウロしている僕に主席の翔くんが試験勉強を見てくれることになったんだ。神様、ありがとう。翔くんは相変わらず茶髪に耳ピアスで見た目はチャラくて遊んでいそうだ。だけど成績は優秀なんだからすごい。いっ
僕は翔くんの返事があるまで、涙を我慢してぎゅっと眼を瞑っていた。翔くんは僕をじっと見てから、言ってきた。「教えるけど・・・。そうだな、俺の時間やってるもんな。・・・・・何かお礼、くれる?」「お礼?」思わぬ言葉にきょとんと翔くんを見つめる。それに含み顔でゆっくり笑う翔くん。何だろ?ジュースとかでいいのかな?あ、マックとか。僕が俯いてお礼について考えを巡らせていたら、顔にふと影がかかった。なんだろうと顔をあげると目の前に翔くんの
空が白み始める少し前波の音だけが静かな空間を支配していた「海………」潤は初めて見る何処までも広がる水平線に魅了されていた藤の国は大きな山々の麓にある国その山々の豊かな資源で栄えてきた国である唯一、海に面している所も輸出入の為の港として使われている為、砂浜はない秀明が教えてくれた日の出が1番綺麗に見えるポイント流木の上に腰を下ろし、ただただ海風を感じていた空が少しづつ白み始めた時、後ろから砂浜を誰かが歩く音がしたその足音はゆっくり潤の元に近付いてくる「もしかして………」潤
午前の仕事が無事に終わり昼休憩に突入。数時間ぶりに潤の顔を見ることができた。やっぱり可愛い♡ああ、今日も白飯が美味い。「・・・翔さん、こっちを見過ぎ。食事し難いだろ」「はっ、すまん、潤。つい。どおりで飯が美味いはずだ」「ふん。まぁ、いいけど。・・・白米ばっかり食べるなよ。朝食がゼリーに頼りがちなんだ。栄養が偏る」心配してくれながらつーんとそっぽを向く潤。うんうん、それでこそ潤だ。「潤が起こしてくれるからゼリーが食えるもん
潤は人混みの中ではちゃんと大人しくするのでそういう危惧はあまりない。そもそも今起きているかな?さっき酔っ払っていたし。潤の顎を指でチョイチョイと撫でるとぺチッと指を叩かれた。起きてる♡起きてる♡ニノと参拝の列に並ぶ。列はできているけど回転は早いので数分並んで順番が来た。「いくら入れるんですか?」「“しじゅうごえんがあるように”で45円。と潤の分の45円、計90円。ニノは?」「私も同じく。私と智と雅紀の分です」そう言って賽銭
「ふんふんふん♪ふんふんふん♪ふんふんふーんふんふーん♪」何処からともなくご機嫌な鼻唄が聞こえてくる。いや、場所はわかっている。食卓の上からだ。そして何故そこから聞こえくるのかといえば、そこにクリスマスツリーがあるから。さらに何故そこにツリーがあるかと言うと買い物してくじ引きが付いていたのでひいたら、ミニクリスマスツリーが当たってしまったから。このコロナ禍の中、くじ引きの賞品もそれに合わせてステイホームつまり在宅で楽しめる物が賞品となっているようだ。
「だからね、翔ちゃんがんばって潤ちゃんと先すすんでね。そして、ニノちゃんをあおって」いやいや、ちょっと待て。松本もニノって奴もそもそもは女と経験をしたかったんだろう?俺はからかいのつもりだったし。「潤ちゃんはそうかもね。ニノちゃんは・・潤ちゃんと寄り添いたいんだよ。競争も潤ちゃんにのってあげたって感じかなぁ。あせってないけど、でも実際に先越されると悔しい、みたいな感じ」そこでにまーっと笑うと「だからね、その先もきっと潤ちゃんに影響されるはず‼︎」
「潤!いらっしゃい!」暁の国の秀明に出迎えられた潤御一行様久しぶりの再会にお互いの話が尽きない「この手紙なんだけど……」潤は秀明にあの手紙をみせる「日のいずる場所かぁー、日のいずる………海とか?」「海?」「あぁ、水平線から昇る太陽は本当にそこから太陽が産まれてくるような感覚になるよ」「そうか、海か……」和也も納得した様子「海……明日、行ってみてもいい?」必殺技、潤の上目遣い攻撃に耐えられる者などいない次の日、朝陽の昇る前に海に向かうことに決めた3人は旅の疲れもあり早々に寝
潤達より一足先に暁の国に入った翔『あの場所』が一望出来る宿を取り、部屋から水平線に沈む夕日を眺める「会えるのは明日かな?いや、そんなすぐではないだろうな」『日のいずる刻』とだけ書かれた手紙「会える会えないも運命ってやつか……」それから3日、朝日の昇る前に海岸へ向かい『最愛の君』を待ってみるが出会える気配はないいつまで待てばいいのか?本当に現れるのか?最初は結婚なんてする気もなく、そんな予言なんて当たるはずがないとただ興味本位で暁の国へ向かったはずがいつの間にか『最愛の君』
、、、、、ヤバイ。かつてないほどにヤバイ。俺は猛烈に焦っている。なぜなら頬を紅く染めて長い睫毛の眼を伏せめがちにした松本が俺に抱きついているからだ。その姿は実に可愛らしい。可愛らしいだけじゃいつもと変わらないからここまで焦らないけど、今日は共働きで両親が不在の俺の部屋に松本が来ているうえに抱きつかれている焦るんだ。だって、要は手をだしていいってことだろ。ゴクリと喉が鳴る。でも、、、、、、、、、、どこから?◆
松本の服を脱がすためにボタンを外そうとするけどその指が震える。どれだけ緊張してんだ。なかなかボタンが外れない。「・・・ふふっ」「・・・なんだよ・・」「だって、しょおくん、すっごく緊張してんだもん」「悪いかよ・・・」「ううん。そんなしょうくんも大好き♡」そう言って笑う松本の笑顔が眩しい。「でも時間がかかるから脱いじゃうね」男前の松本は勢い良く服を脱いだ。↓、、、、、服を脱がす楽しみは次回だ。↑それにしても松本