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バレンタインの短編ですROCKYOUはしばらくお休みです大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「あのっ、付き合ってください」「いーよ、面白そうだし」高校1年の秋。俺は、初恋の相手と付き合う事になった。相手は1個上の先輩、大野智。男女問わずモテモテで、そして食いまくってるって噂の人。でも、俺は知ってるんだ。先輩はとても優しいって事。先輩に初めて会ったのは俺が小学6年の頃。雨降りの日に、傘もささずに公園に佇んでる学生服の先輩を見たんだ。その足元には
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「はぁ……」深い溜息をついた。「ニノー、そんな顔しない、相葉さんを見習ってよ」「分かってるよ……」カランと入口のドアが開いた。今日も店内はキラキラした女の子達で溢れていた。俺は魔法のチョコレートをゲットすべく、妖精さんに扮してバイトに勤しんでいたのだった。ティンカーベルみたいな服を着て、手には魔法の杖。魔法の杖の先には可愛くラインストーンでデコられたチョコのチャームが付いていて、とても可愛い。自分が持つ立場じゃなか
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO付き合い始めて毎日のように俺に纏わりついていた和だったけど、最近様子がおかしい。昼休みは相変わらず一緒にいるけど、帰りには全く一緒に帰らなくなった。で、変だなとは思っていたけど、何か用でもあるんかなぐらいにしか思っていなかった。自分と付き合っている間は他の人と付き合うなって言うような奴だし、あいつに限って、浮気とか絶対無いだろうって思ってたから。ただ、余計な事を言ってくる奴らがいっぱい居て……。「智くんのワンコちゃん、最近
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN「母さん、ただいまーっ」玄関を開けて母を呼ぶ。先輩は俺に子犬を預けて、外で待っている。玄関まで来た母に訊ねる。「母さん、子犬飼っても良い?」捨てられてたんだって、子犬を見せる。「あらあらー、おばあちゃんちで飼ってた子にそっくりねー」母が嬉しそうに笑った。「ぼく、きちんと世話するから、飼っても良い?」「約束できる?」うんと頷くと、母が良いよって言ってくれた。「お兄さんっ、良いって」外に出ると先輩はもう居なくて。
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO全然知らねぇ子に突然付き合ってって言われた。色白で華奢で容姿は好み。でも清純そうで俺に告白してくる中では珍しいタイプ。まあ、告白されんのは日常茶飯事だったから、特に驚きはしなかったんだけどさ。それが情事を見た直後だったって事には流石に驚いたな。普通、日を改めたりしねぇ?でもそういうところが何だか面白そうだなって思って興味がわいた。付き合ってって自分で言ったのに、良いよって言ったらすげー驚いてんの。で、キスした
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideNやっと笑いが収まって、じゃあ教室に戻ろうかって時に先輩は思い出したように訊いた。「あ、お前、名前なんちゅーの?」「二宮和也です」「じゃあ、和って呼ぶな」名前呼びにちょっとキュンッてなったのはナイショ……。その日から先輩は俺の彼氏になった。付き合ったからといって別に何かするわけでもないんだけどさ、毎日昼休みに屋上で会ってご飯食べて話をして、帰りも一緒に帰るぐらい?っていうか、ほぼほぼ俺が勝手に纏わりついてるだけなんだけど
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideN俺は学校の帰りに一人チョコレート専門店『Fairytail』に向かった。ここのチョコレート、魔法のチョコレートって呼ばれてる。妖精さんが魔法をかけてくれて、恋が叶うってジンクスがあるみたい。ただのジンクスだって思うけど、せっかくバレンタインに贈るならそんなジンクスのある物が良いじゃない?付き合っているとはいえ、今のところ俺の片想いに変わりはない状態なんだもん。店の前で立ち止まる。店内はキラキラ女子で溢れていた。これは
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルです「来いよ」連れられて来たのはFairytail。戻ってきちゃった。「えっ、まずいって」慌てる俺をよそに、潤くん(松本くんじゃなく潤って呼べっ、俺はニノって呼ぶって言われた)は店の入り口の横の路地をずんずん奥へと進んでいく。「ここ、俺んち」Fairytailを指差して。「ええーっ!」潤くんのお父さんがショコラティエなんだって。潤くんも将来はショコラティエになりたいらしく、毎日お店を手伝ってるって。「潤くん、しっかりしてるのは
大宮妄想小説ですBL要素含みますパラレルですsideO浮気ではないと思ってるけど、イケメンと一緒に帰っている理由を知りたくて訊ねてみた。「なあ、和ー、お前最近何してんの?」「えっ、何してるって、何もしてないけど」明らかに動揺してる。じっと見つめると、薄茶色のいつもキラキラしてる瞳が、不安そうに揺れていた。「えっ、本当に何もしてないよっ」「ふぅん?」何もしてないわけはないけど、悪い事ではなさそうだって判断して追求はやめた。和の膝の上で目を閉じる。柔らかくて、心地よい。