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オリンパスペンEES-2です。ようやくこのカメラの無限遠の調整を行います。ですが問題があります。EES-2には前述の通りシャッターの開放機構がありません。ですからシャッター羽根を強制的に開放させる治具のようなものが必要になります。でも無理にこじ開けようとするとシャッター羽根を曲げたり凹ましたりと傷を付けてしまう可能性があるので慎重に行わないといけません。最初は爪楊枝でシャッターが閉じるのを止めてそこに切り出した薄いアルミ板を差し込んで強制的に開いて固定しよう
ヤシカハーフ17の分解修理です。今回でもうその6になってしまいました。色々と語りたいことがあったのと、実際の作業と並行して投稿の記事を書いているとついつい撮影回数が増えてしまい画像で細かいところまで説明してしまいたくなるため長くなってしまいました。修理が終わってから整理して記事を書けばもっと短くできたのですが…。もう少しで完成しますのでこのままお付き合いください。ファインダー内の各レンズ・ガラスを清掃します。黒くて硬い紙がファインダーに接着されているのでこの紙に有機
ヤシカのハーフ17です。このカメラのシャッタースピードはマニュアル時は1/30秒に固定されますがAUTO(EE)時には露出計と連動して1/30秒~1/800秒まで変動します。シャッタースピード1/800秒?ほんとうにそんな高速で切れているの?と疑いたくなりますよね。これにはカラクリがあります。ハーフ17には絞り羽根がありません。シャッター羽根が絞り羽根も兼ねているからです。←これとても重要なポイントです。画像はハーフ17のシャッター羽根です。二枚羽根構造
PEN-SF2.8昭和34年(1959年)10月、歴史的に重要な一台のカメラが誕生しました。ハーフカメラ【オリンパスペン】です。ペンが開発された時代、最も安いカメラが2万3000円程しました。大卒初任給が1万5000円だった当時、カメラは非常に高価な買い物であったと言えるでしょう。この時ちょうど社内研修を終えた若い技師米谷義久さんは上司から「6000円で売るカメラ」を作ることを指示されます。経験がある技師でもこれは相当の難題でしたが、米谷技師は若い力と柔軟な発想で試
オリンパスペンEES-2です。昨日は無限遠調整の肝となるピントグラスの作成に多大な労力と時間を奪われてしまいました。それと最後の道具となるミニ三脚X2個がまだ届いていないため正確な無限遠調整ができません。また無限遠の調整を行うにはカメラ側のシャッターを開放にしなければなりません。ですがEES-2はシャッターの開放機構(B)が備わっていません!そのため何らかの方法で物理的にシャッターを開く必要があります。そこでシャッターの開放機構を持つペンSで無限遠のチェック
オリンパスのペンEES-2です。前回のテスト撮影では全てのコマのピントが全く合っておらず散々な結果でした。そこで無限遠時のピントが合っていないのではとの疑念を抱き、見よう見まねというかネットの情報を頼りに自身で無限遠のピント調整をやってみました。そして本日リベンジマッチとなる再びのテスト撮影を行いました。果たして結果はどうなることやら…。ドキドキと不安が止まりません。今回使用したフィルムはFUJICOLORのASA100です。ASA400よりもASA100のフィルム
オリンパスペンEES-2修理の続編です。実は先日のセレンユニットの鏡胴への取付時に大失敗してしまいました。表面の透明なプラスチック部分とセレンの取付ベースのプラスチック部分はASA調整用の金属リングを挟んで組付けるのですが、透明無部品の向きを間違えて逆に組付けてしまい再組付けをしたのですがその際に既に乾燥してしまった接着剤を再利用しようとして有機溶剤を流し込んだのですが、過量に流し込んでしまった為に各々のブラスチック部品が画像の様に溶けてしまいはASA調整用の金属リングを挟
PEND2初代ペンの発売が1959年。これはプロがサブカメラとして使っても十分機能するものとして開発されました。つづく1961年、誰でもシャッターを押すだけで気軽に撮影できるカメラとしてPENEEを発売。この2機種が順調に受け入れられていく中で1962年、デラックスの頭文字を冠したPENDが発売されました。本機はその第2世代のPEND2となります。PENEEシリーズは撮影が簡単で、どちらかといえば女性ユーザーを取り込むことを考慮していたのに対し、PENDシリーズは
minoltarepo+ネオパン400がっつり撮れる72枚、なかなか現像に出せない72枚。二倍撮れるハーフカメラ、minoltarepoのテストがようやく完了したので、使用感なぞを。言っても、どこかへ出かければ、72枚ぐらい、一日で撮り切れますけどね!その出かけた結果はまた次回ということで。今回はマニア向けのお話です。まずは憂慮していた、腐っ。。。熟成していたレンズについてですけれども。上の写真の通り、強い光のあたるハイライトの部分がにじんでおります。まー。。。これはこ
FUJIFILM35mmカラーネガフイルムフジカラーFUJICOLOR100ISO感度10036枚撮単品135FUJICOLOR-S10036EX1Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}KodakコダックカラーネガフィルムKODAKColorPlus200-135-36枚撮[並行輸入品]Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}
キャノンのデミEE17です。このカメラは持ち運び・操作性・視認性・写り映え・デザイン等の全てにおいて優れていまして大好きなカメラのひとつです。ヤフオク等でジャンク扱いの個体をを入手すると露出計が動かない物が結構あります。その原因の殆どが電池の液漏れによる腐食で電池室の電線の断線です。露出計本体まで故障しているのは稀なのでこの電線を新しくしてハンダで接続すれば大体治ります。ですから入手する際のチェックポイントとして電池室の蓋周辺に青緑色の腐食が噴き出していないかどうかを確認して
ハーフサイズカメラのオリンパスペンEES-2です。このEES-2を35mmフルサイズフィルムを使えるようにしたのがTRIP35なんだそうです。TRIP35はあれほどシンプルな構造でとてつもない描写力で撮影できるのですからその種機(親機)となるEES-2もハーフサイズフィルムと云えどもそれなりの写りが期待されます。今回はEES-2を分解・修理しながらTRIP35と内部構造の比較をしていきたいと思います。最終的にはテスト撮影まで行います。いやぁ~、TRIP35を修
オリンパスEES-2の無限遠調整のためのシャッター開放に固定する方法としてあるアイデアが昨日ひらめきまして急遽材料を取り寄せることにしたのですが、その材料が届くまで少し時間がかかるようなので本日は先にこちらのカメラの無限遠調整を行います。コニカEye3です。なんと二度目の返品です。返品されると往復の送料は当方負担となるため採算的に赤字になってしまいます。最初はシャッターストロークが長すぎて使いにくいとクレームがあり返品。原因はシャッターボタンの中に入っているレ
ヤシカのハーフ17です。名前に「ハーフ」と入っているようにハーフサイズフィルムカメラです。以前にこれの上位機種となるハーフ14というカメラを修理したのですが...いやあれは修理というよりもレストアという言葉の方が相応しかったのですが...。レストア作業をしているとどうしても気分(モチベーション)が下がってしまうんですよ⤵理由は「え!こんな構造でイイの?」,「もう少し丁寧に作れなかったのかなぁ⤵」「だからまともに動かなくなるんだよ!」といったような独り言が連発してしまう