ブログ記事1,308件
3.ミーティングpm1:00、体育館での練習を変更して、ミーティングが行われることになった。部活で使用するミーティング室は普通の教室のように机とイスが並べられ、前にはホワイトボードが置いてあるだけの殺風景な部屋だった。女バス部員は皆、「何で?」「どうして?」と騒いでいたが、海には察しがついていた。3年生5人、2年生6人、1年生は夕菜が休みで8人。全員が席に着くと、たかやんが入って来た。そして、その後ろからもう1人、恒が現われた。意外な人の登場に部員たちはざわめき、「キャー、久藤先生
1.悠一のお気に入り職場体験では予期せぬ問題がいろいろと起こったが、何とか2日間を乗り切ることができた。星の場合、2日目は初の入院患者体験となってしまったが・・・。バタバタしていたせいで、病院の先生にチェックしてもらう書類を渡しそびれてしまった。星は翌日の放課後、市立病院に電話を入れた。「今から行ってもいいですか?」と聞くと悠一が、「夜、自宅に寄ってくれれば対応するぞ。」と言ってくれた。pm7:00悠一が帰宅して夜ごはんの支度をしていると、玄関のチャイムが鳴った。ドア
こんばんは。すごく古い漫画ですが、今回久しぶりに読み返してみたら、やっぱりとても面白かったので、ご紹介させていただこうと思います。作品のタイトルは「人類ネコ科」。作者はみず谷なおきさんです。ちょうど3巻の表紙を見つけたので拾ってきましたが、スパンキング・・・というより、「お仕置きのお尻ペンペン」のシーンも3巻にあります。主人公が久しぶりに再会した母親のことをガールフレンドに話す際に、子供時代の「禁止されていた川遊びがバレた時」にされたお仕置きのお尻ペン
2.モヤモヤ解消眞木野がいくら前向きな言葉をかけても、落胆してしまった月美の気持ちを回復させるのは困難だった。体験で初めて話を聞いたとき、「落ち込みやすく、気持ちを切り替えることがなかなかできずに、どんどん卑屈になってしまう。」本人の口からそう聞いていたが、今まで数回会ったかぎりではそのような傾向は見られなかった。眞木野は今日初めて、その意味を理解した。本来ならこうなってしまったときの対処法を自分で見出し、気持ちをいい方向へ切り替えてほしいのだが、それを改善するには時間がかかるだ
6.いよいよ最終日<3日目>いよいよ最終日。午前中は京都の伝統工芸のひとつである『くみひも制作体験』で、ストラップやブレスレットを作った。各自2つ作れるので、海は自分用のブレスレットと、もう1つは悠一にストラップを作ることにした。花憐はおそろいのブレスレットを作って、彼にプレゼントするという。紗也はお母さんにお土産を作った。海が空の所に見に行くと、ブルーとピンクのストラップを作っていた。“えっ?ピンク?海にくれるの?・・・そんなはずないよね。”「空、それ誰にあげるの?」「えっ
こんにちは。新しいネタというわけではないのですが、気が向いたので更新してみます。タイトルのとおり、有名人の方がお尻を叩かれた体験談について書いてみようと思いますが、そのまま名前を載せるとその方のファンの方が読みに来られて不快な思いをされたら申し訳ないので、適度に名前をボカしておきます。ご了承ください。では本題。ご存知の方も多いと思いますが、かつてブ〇グの女王と呼ばれていたMAN〇BE.KA〇RIさん。いろいろなところで子供の頃にお母さんから受けた
5.悠一の想いと海の想いピンポーン、ピンポーンガチャ。玄関のドアが開いた。「おっ、恒、どうした?」「どうした?はこっちのセリフだ。海ちゃん入れていいか?」「・・・ああ。」恒はもじもじしている海の腕を引っ張って、家の中に入れた。3人でダイニングテーブルのイスに座った。悠一の目の前に海が、海の隣に恒が座ったが、海は顔を上げることができずにずっと下を向いていた。「悠一、ごめんな。オレが口出すことじゃないんだけど、海ちゃんの話、聞いてやれよ。」と言って、促すように海の背
2.最後の家庭教師月美は現在、大学3年生。教職課程を取っていたので、教育実習が必須だった。将来、教師という道に進むかどうかはまだ決めていなかったが、中学の理科の資格を取る予定でいた。自分の母校での実習も考えたが、少し離れたあおいろ中学を選択した。知果の働く姿も見てみたかったし、たかやんともいくらか面識がある。そして何よりも、星の学校での様子を知りたいという思いが強かった。11月に2週間実習に行くことが決まった。その準備に加えて、研究室での作業、授業の課題など今までとは比べものにならな
1.落とし物3週間の教育実習は見る見るうちに過ぎていき、残すところ1週間となった。星の果たし状と、よわしからの久々のおしおき、そして講習会において大勢の参加者の前で恥をかかされた月美にいくらか同情したせいか、海が彼女に抱く敵対心は次第に薄れていった。月美の研究授業の発表が数日後に迫っていた。よわしの指導の元、居残りして資料作りやリハーサルを行っているため連日帰宅時間は遅くなり、家でも課題が山ほどあって相当疲れが溜まっていた。よわしは根を詰めやすく手を抜くことができない月美のこと
2.月美風守月美(かざもりつきみ)先生。今回の物語のもう一人の主人公だ。星の父親が大学時代にお世話になった教授の娘さんで、現在大学2年生。社会勉強を兼ねて家庭教師のアルバイトをしている。人づてに聞いた話では、子供を見てもらっている保護者の間でかなり定評があるらしい。星の父親はその恩師に絶対的な信頼を寄せていて、まだ見ず知らずの娘さんに対しても「教授のお嬢さんなら間違いない。」と太鼓判を押していた。まずは顔合わせということで、3日後の土曜日の午後に予定を調整した。その日が近づくに
2.初日&お待たせしました!久々の蓮ケ谷家顔合わせから1週間後、12月に入りいよいよ教育実習初日を迎えた。月美たち3人の実習生は朝礼で紹介され、全校生徒の前で1人ずつあいさつをした。星は友達とふざけていたので、校長先生が名前を呼んだときには気づかなかったが、聞き覚えのある声にハッとしてステージ上に目を向けた。そこには紺のスーツ姿で緊張した面持ちの月美が、マイクを握りしめて立っていた。緊張と言ってもガチガチに震えているのではなく、シャキッと背筋を伸ばし、しっかりとした口調で自己紹介して
2.強烈な痛み星がヒップハートのドアを開けたのは、予約時間を1時間過ぎたpm2:00だった。眞木野はトレーニングルームでお客さんの指導をしていたが、星の姿を見るとスタスタと待合室にやって来て、何も言わずにいきなり星の顎をクイッと持ち上げ右手を高く振り上げた。星がウッ!と身構えたときには、すでに左の頬に強烈な平手が打ち下ろされていた。ビッシャーン!!「ううぅっ・・・。」もう一度顎を上げられ、今度は右の頬をビッシャーン!!かなりの力でひっぱたかれた。突然のことに驚き、
3.波乱続き星は一般病棟の空いているベッドに連れて行ってもらうと、高熱のせいかすぐに眠りに落ちた。5時間も爆睡し、目覚めるとだいぶ体が楽になっていた。注射のお陰で熱が下がったのだろう。実習に戻れそうな気がしたが、勝手なことをしたらきっとまた怒られると思い、しばらくおとなしくしていた。星がいる部屋は6人部屋で、本当にこの人たち病気なの?というぐらい元気な男性陣が集まっていた。星が目覚めるのを待っていましたとばかりに、「お兄ちゃん。」と声をかけられ、pm3:00のプチ宴会に誘われた。
1.見られる恥ずかしさ6月中旬、日曜の昼すぎ、たかやんがヒップハートを訪れた。数日前に修学旅行から戻り、そのお土産を届けに・・・というのは口実で、本当の目的は眞木野に頼みごとがあってやって来た。あおいろ中学3年生の修学旅行は2泊3日で京都を訪れたが、連日おしおきが必要な問題が相次いだ。(詳細は『海・空』中3の第4話をご覧ください。)1日目の事件。問題児→蓮ケ谷海&その友達→花憐と紗也の話。夜3人はお酒入りのお菓子を食べ、紗也の具合が悪くなってしまう。先生にバレておしおきされる
1.プール侵入「わぁー、きれい!」ここは学校の外プール。夜中の1:00。夜の静まりかえったプールで、海は1人浮かんで星空を眺めている。「キャー、流れ星!あっちも、あっちもだ。すごーい!!」今日は流星群がよく見えるって、夕方のニュースで言っていた。“こんなにたくさんの流れ星、生まれて初めて見た。しかも、誰もいない貸し切り状態のプールにぷかぷか浮かんで、超気持ちいい!明日は空を誘って、また来よう。空にも絶対にこの幸せな気分を味あわせてあげなきゃ。”次の日、「空~、実はね、
2.お説教とおしおき“恒先生、本気でお尻叩く気なの?”恒は海の前にイスを持って来て座ると、「さあ、ふてくされてないで、何から聞かせてもらおうかな。」と意地悪そうに微笑んだ。“恒先生のその素敵な笑顔、目尻が少し下がって優しそうで、グーッと吸い込まれてしまいそう。いつもなら大好きなんだけど、今はとってもムカつくし、これから先の展開を考えると、怖くてまともに見られない・・・。”「じゃあまず、月曜日の夕方、来れなかった理由を聞こうかな?委員会が長引いたからだっけ?これは本当のこと?そ
1.星&空の作戦あおいろ中学に実習に来て、今日で5日経つというのに、月美は1度も星と話をしていなかった。校内で2回ほど見かけたが、話しかけられない状況だった。楽しそうに友達とふざけ合っている姿を見て、家庭教師やヒップハートで見せる顔とは一味違い、明るく元気そうで安心した。一方、星の耳には、『月美が実習先のクラスで、あまりよく思われていない』という噂が入ってきた。ここ数日、星なりに調査を重ねて情報を収集したところ、何人かの女子が月美のことを悪く言い、その中心にいるのが海だということ
1.星あまめま市、舞台は前回と同じく『あおいろ中学校』。中学1年生の5月、中間テストが終わり、その翌日から採点された答案用紙が返却された。数日かけてすべての教科が手元に戻ってきたが、果たしてこの結果が『良い』なのか『悪い』なのか、自分では判断することができなかった。平均点というものを基準に考えてみると、それに達している教科よりも達していない教科の方がはるかに多いというのが現実だった。中学生になって初めてのテストということで、勉強の仕方もよく分からず、本人的には“まあこんなものか
2.違和感トレーニングを終えた星は、着替えを済ませてヒーリングルームに移動した。次は勉強の時間だ。「普段、家庭学習はどんな風にやってる?」眞木野に聞かれると、「学校の宿題と家庭教師の宿題だけしかやってない。」「授業の予習、復習は?」「やってない。」星は気後れする様子も見せずに堂々と答えた。「中2だったら、そういう習慣はつけた方がいいんじゃないか?月美先生は何も言わなかったのか?」「月美先生にもよく言われてた。」「それでもやらなかったってことか?」「だって部活が終わっ
最近、更新が滞っていてスイマセン。年度末~年度初めが特に忙しい仕事をしていまして・・・(^_^;)更新していないのに一定のアクセスがあるので、申し訳ないなぁ~と思いつつ過去記事を読んでくれる方がいることに不思議な気分になっています。さて、じっくりと書くネタでもないのですが、以前、街で見掛けて思わず写真を撮ってしまった子供の像です。よく見ると小さなカメを見ている子供なのですが、車で通り掛かった時には気付かなかったので、「お仕置きの姿勢!?」(o・
3.たかやんの2つの顔次の日の放課後から、部活の体験が始まった。海は小学校のときにミニバスをやっていて、中学ではバスケ部に入ると決めていたので、迷わず体育館でやっている女バスの練習に参加した。今日は職員会議があって顧問はいなかったが、藤重先生だから安心だし、先輩たちも和気あいあいと楽しそうでとてもいい雰囲気だったので、その日のうちに入部届を提出した。そして次の日の練習。体育館に入ると、昨日とは場の空気が明らかに違っていた。今日の練習はpm1:00~4:00。昨日と違うことと言えば、顧
2.実は、あおいも・・・休憩後10分ぐらい車を走らせると、目的地に到着した。木々の葉は赤く色づき、下の方には小川が流れていて、自然を満喫できる絶好の場所だ。家族連れや友達同士で訪れているグループが何組かいて、にぎやかな雰囲気に包まれている。少し遅れて恒たちの車も到着し、みんなでバーベキューの準備に取りかかった。みんなお医者さん、ちょっと怖い集団。だってお肉を切りながら、この間の手術の話とか、メスとか注射とか麻酔とか、空と海が普段聞き慣れないような恐ろしい言葉が飛び交っている。2人はド
4.悠一ブチ切れる“あーあ、どうしよう。もう5:00だよ・・・。どうせ怒られるんだから、このままどっか行っちゃおうかなぁ。”と思いながらのろのろと歩いていると、チャオの散歩をしている恒にバッタリ会った。チャオは久藤整形外科の愛犬で、ゴールデンレトリバーの女の子だ。「海ちゃん、そんな暗い顔して、どうしたの?」「あっ、恒先生、こんにちは。今、友達の家にお泊りしてきて、これから帰るところです。」「お泊り、楽しくなかったの?」「ううん、すごく楽しかった。」「じゃあ、その落ち込んでる
2.先生の立場悠一は家に帰ると、月美が今日病院に来たことを空と海に話した。病状や処置については守秘義務だと言って触れなかったが、「空、おまえ先生と仲良くやってるみたいだな。」ニヤニヤして空をからかった。「何が?」「空くんはいろいろと学校のことを教えてくれて助かるって言ってたぞ。」「違うよ。航希が先生のこと気に入って、つき添ってるだけだから。」「舞衣ちゃんに怒られるから、いくらかわいいからって、おまえはおとなしくしてなきゃいけないぞ。」「そんなこと分かってる。」「気を
2.ピンチ!まさかの・・・海は最近また、便秘がちになってきた。浣腸の苦い経験をしてから、ずっと気をつけていたのに・・・。11月に入って合唱コンクールの朝練が始まり、いつもより登校時間が30分早くなった。そんな日が1週間ほど続き、朝のトイレタイムが疎かになってしまったのが原因だと思う。悠一にはもちろん伝えていないが、4日ぐらい便秘でウンチが出ていない。“浣腸されるのは、もうまっぴら。”という思いから、「うーんっ!」とトイレで強くいきんでしまった。出たには出たのだけど、ウンチ
4.ご褒美pm4:00を少し過ぎて、眞木野と月美がヒーリングルームから出て来た。星は嬉しそうに眞木野のところへ走り寄り、意気揚々と「逆上がり、できました!」と報告した。“本当か?”疑うような目線を向けながら、眞木野が「よし、やってみろ。」と言うと、急にピンと張りつめた空気が流れた。鉄棒のまわりに眞木野、芳崎、月美が集まり、その中心に星がいた。“絶対に成功しないと!”星の体はあらゆるところに力が入り、武者震いなんていう格好のいいものとは違い、ガチガチに固まって小刻み
2.お尻の痛み「私が悪いんじゃない。眞木野が全部悪いんだ。とか思っていませんか?」月美は首を横に振った。「あのとき自分を追い詰めて、救いの手を差しのべてくれなかったくせに。って思っていますよね?」眞木野の意地悪な質問に、もう一度首を振った。「こんなドSオーナーがいるところなんて、もう二度と来たくないと思っていたから、3週間も連絡するのをためらっていたんですよね?」「・・・・・。」「それはどうやら当たっているようですね。」月美はもうそんなにいじめないで、という顔をして眞木野
1.強行手段の末に12月に入り、すっかり冬の到来を感じるようになり、世の中がクリスマスムードに包まれる時期となった。海と綾がずっと観たかった映画『夜空のライブ』が、今週の金曜日で終わってしまう。テスト期間中は行けなかったし、その後は平日も土日も部活漬けで、映画を見に行く時間なんて少しも残されていなかった。すぐにDVDが発売されるのだろうが、空一面に輝く星空の映像は、映画館で味わった方が断然いいに決まっている。先に見た友達の話では、映画館全体がプラネタリウムに変わって、自分が星と一体化
2.お説教しばらくすると、眞木野がヒーリングルームに戻って来た。月美と向かい合ってソファに座ると、「月美さん、まずは私から謝らなければなりません。こちらの都合で初対面の方とトレーニングしていただくことになり、月美さんに嫌な思いをさせてしまいました。大変申し訳ありませんでした。」眞木野は背筋を正して深々と頭を下げた。月美はてっきり怒られると思っていたので、こうやって謝られるとヤケになっていた自分が恥ずかしく思えた。“やっぱり眞木野さんは、私の気持ち分かってくれていたんだ。”月
5.先生それぞれの叱り方海と綾のお尻を目一杯叩いた後、たかやんは男子の所に行った。「おまえら、あいつらに誘われて仕方なく着いて行ったんだろ?被害を受けた側だよな?とんだ災難だったな。もう部屋に戻っていいぞ。」たかやんは拓斗と環太に背を向けた。2人はポカーンと口を開けて、たかやんの言葉を疑った。「オレたち一緒に悪いことしたんで、同じように・・・。」環太が言葉を濁しながら言うと、「同じように何だ?」「・・・同じように・・・ケツ叩いてください。」拓斗もそれに続いて、「オレも・