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1.星&空の作戦あおいろ中学に実習に来て、今日で5日経つというのに、月美は1度も星と話をしていなかった。校内で2回ほど見かけたが、話しかけられない状況だった。楽しそうに友達とふざけ合っている姿を見て、家庭教師やヒップハートで見せる顔とは一味違い、明るく元気そうで安心した。一方、星の耳には、『月美が実習先のクラスで、あまりよく思われていない』という噂が入ってきた。ここ数日、星なりに調査を重ねて情報を収集したところ、何人かの女子が月美のことを悪く言い、その中心にいるのが海だということ
7.おしおき“オレ、何を動揺してるんだ・・・。”悠一は海がやけに大人っぽく見えて、少し戸惑ったが、「バカか、おまえは。これからオレにケツ丸出しにして叩かれるっていうのに、何恥ずかしがってんだよ。」「フンだ。」「はあ?強気でいられるのも今のうちだぞ。さっさと来い。」海の腕を引っ張りひざの上に押し倒して、ズボンとパンツを下ろした。海のお尻を見て、「昨日叩かれたのか?」「ううん、さっき。」「恒、ずいぶんと手加減したんだな。」「そんなことないよ。」「何発叩かれた?」「・
6.いよいよ最終日<3日目>いよいよ最終日。午前中は京都の伝統工芸のひとつである『くみひも制作体験』で、ストラップやブレスレットを作った。各自2つ作れるので、海は自分用のブレスレットと、もう1つは悠一にストラップを作ることにした。花憐はおそろいのブレスレットを作って、彼にプレゼントするという。紗也はお母さんにお土産を作った。海が空の所に見に行くと、ブルーとピンクのストラップを作っていた。“えっ?ピンク?海にくれるの?・・・そんなはずないよね。”「空、それ誰にあげるの?」「えっ
3.顔合わせなのに…月美は星のあとについて部屋に入った。部屋の真ん中にテーブルがあり、座布団が2枚置いてあった。ドアは開けたままにして向かい合って座ると、まず月美は改めて自己紹介をした。「風守月美です。大学2年生、20才です。将来は中学の理科の先生か、企業の研究職に就きたいと思っています。月美先生って呼んでね。」うつむき加減の星の顔をのぞき込むように見ながら、ゆっくりした口調で話した。「はい、星くんの番。」「えっと・・・一ノ瀬星です。」星はどのくらいの声の大きさで
4.対照的な2人「風守先生には、ちゃんと謝ったのか?」悠一に聞かれ、海が首を横に振ると、「今すぐ謝れ!」怖い顔でにらみつけられ、海は月美の方に顔を向け、「ごめんなさい。」とぶっきらぼうに言葉を発した。「もっとちゃんとできないのか?」悠一の荒々しい口調に、今度は頭を下げて「ごめんなさい。」と謝った。「私の方こそ、すみませんでした。」月美は戸惑いながら、悠一に向かって頭を下げた。以前病院で会った悠一は、決して怒鳴ったりしない優しい雰囲気のお医者さんだった。今、目
3.許されない往復ビンタされ、頬に手を当てたまま床に突っ伏している魁に向かって、「ほっぺた打たれたら、次はどこ叩かれるか分かってるだろ?いつまでも待たせるな。」眞木野は感情のこもらない冷たい口調で言うと、魁の二の腕をつかみ立ち上がらせた。ローテーブルに両手をつかせて、お尻を突き出す体勢をとらせると、短パンとパンツをガバッと脱がした。腰に手をまわして身動きできないように押さえつけ、次の瞬間、バッチィーーンッ!!「ううぅッッ・・・」うめくような重たい声が魁の口からこぼれた。
4.健全なお付き合い診察室で恒におしおきをされた後、空は待合室のソファに座っている悠一の所に向かった。「お兄ちゃん・・・さっきは逃げちゃってごめんなさい・・・。」空は心の底から謝った。「おまえ、自分がやったこと分かってんのか?ますます状況を悪くしてるんだぞ。おまえがこんなにもバカだとは思わなかった。で、挙句の果てこのざまかよ。まったく情けない男だな。」病院中に響き渡るぐらいの声で怒鳴りつけられた。「何で逃げ出したんだ?」「・・・。」「答えろっ!」「ごめんなさい。」「理
1.憂うつな気持ち6月・・・海が大嫌いな時期がやってきた。毎年このころに学校での身体測定や検診が行われる。今年は3年生だけ制度が変わって、土曜日に医師が集まり、一度に各種の検診が実施されることになった。昨日の夜、悠一から、「明日、学校行くからな。」と言われ、海はますます憂うつな気分になった。去年は違う先生だったが、1年生のときの内科検診は悠一が担当で、散々な目に遭った記憶がある。まわりの友達はまだ悠一と海との関係を知らない子も多く、「あの先生、かっこいいね。」という声があちこ
1.中学生のお尻叩き月美の教育実習も折り返し地点を過ぎ、本日5、6時間目に希望者対象の講習会が開催された。『中学生の心と体の鍛え方』たかやんが以前から眞木野に依頼していて、やっと実現したものだった。希望者対象といっても、運動部は引退した3年生も含め、ほぼ強制的に参加させられた。昼休み、月美は応接室に呼ばれた。ソファに腰かけてたかやんと話している眞木野と、その横で携帯をいじくっている芳崎を見るまで、この講習会がヒップハート主催のものだとは知らなかった。月美が動揺して挙動不審にな
こんにちは。新しいネタというわけではないのですが、気が向いたので更新してみます。タイトルのとおり、有名人の方がお尻を叩かれた体験談について書いてみようと思いますが、そのまま名前を載せるとその方のファンの方が読みに来られて不快な思いをされたら申し訳ないので、適度に名前をボカしておきます。ご了承ください。では本題。ご存知の方も多いと思いますが、かつてブ〇グの女王と呼ばれていたMAN〇BE.KA〇RIさん。いろいろなところで子供の頃にお母さんから受けた
1.見られる恥ずかしさ6月中旬、日曜の昼すぎ、たかやんがヒップハートを訪れた。数日前に修学旅行から戻り、そのお土産を届けに・・・というのは口実で、本当の目的は眞木野に頼みごとがあってやって来た。あおいろ中学3年生の修学旅行は2泊3日で京都を訪れたが、連日おしおきが必要な問題が相次いだ。(詳細は『海・空』中3の第4話をご覧ください。)1日目の事件。問題児→蓮ケ谷海&その友達→花憐と紗也の話。夜3人はお酒入りのお菓子を食べ、紗也の具合が悪くなってしまう。先生にバレておしおきされる
2.厳しさと優しさ「あそこでのおしおきって、えっと、あの・・・。」月美が聞きにくそうにしているのを見て、知果はピンときた。「お尻出すかどうか?」「あっ、はい。」「お尻を叩かれる人はみんな、パンツ下ろされてると思うけど。」「私、今日初めて眞木野さんにそうされて、すごく恥ずかしくて顔を上げられなくなりました。」「えっ?月美ちゃん通い始めてどのくらいなの?」「体験も入れて今日で6回目です。」「今までお尻出されてなかったの?」「芳崎さんには最初からいきなりパンツ下ろされて
こんばんは。前回「みず谷なおき」さんの作品について書きましたが、せっかくなので他の作品もご紹介します。今回は、全2巻の「ブラッディ・エンジェルズ」です。一応、主人公は2人の婦警さんなんですが、叩くのも叩かれるのも主人公ではなく・・・。暴力団同士の抗争激化のさなかに、「ヤクザの家が嫌だ!普通の家の子になりたい!」みたいな理由で家出をした女の子(ヤクザの娘)と、その子を探し回っていた私立探偵のスパ・シーンがあります。※1ページまるまる関
2.タバコ眞木野は月美に対して、“少し厳しくしすぎたか?”とも思ったが、彼女のためを思い何のフォローもしなかった。受付で次回の予約を取る際、「必ず来てくださいね。何があってもキャンセルは許しませんからね。」以前にも同じようなことがあったので、それを懸念して言っているのだろう。月美は小さくうなずくと逃げるように外へ出た。“月美さん、自分でしっかりと考えて前に進んで行きましょうね。私たちは手助けすることはできますが、結局は当事者であるあなた自身の強い意志が必要なんです。ダイ
2.カウント再びヒーリングルームに戻って来た眞木野のうしろには、嬉しそうに微笑んでいる月美の姿があった。「えっ?何で?」突然のできごとに星は戸惑い、眞木野が悪魔に見えた。これから自分の身に起こるであろうことを想像すると、とてつもない危機感を覚えた。“今すぐここから逃げ出さなきゃ!”という思いとは裏腹に、足がすくんで、いや勇気がなくて一歩も動くことができなかった。たとえこの部屋から飛び出すことに成功しても、そのあとの最悪の光景をはっきりと思い描くことができたから。一方、月美
1.たかやんからの報告それから1か月ほど経った2月の日曜日。『それから』というのは、眞木野が「どいつも→月美・こいつも→魁」発言をしたとき。月美がトレーニングが始まるまでの時間、待合室で待機していると、1人の男性が入って来た。“いつかここで会った、確か眞木野さんの元同僚で中学の先生だっけ?”受付で眞木野と話す声が、月美のところまで聞こえてきた。「春臣、どうだ最近?お尻屋さんは繁盛してるか?」「おまえなー、その言い方やめてくれないか。」「お尻を鍛えて、お尻に言い聞か
3.おしおきでやる気アップ?芳崎から思いもよらぬ電話をもらい、1時間後に星はヒップハートに到着した。眞木野は他のお客さんとヒーリングルームに入ったばかりだったので、手が空くまで芳崎がトレーニングの指導をしてくれた。テスト週間で部活がないため、なまった体をストレッチでほぐすことから始めた。「どんな感じだ?」「うーん・・・。まだたっぷり時間があるから大丈夫って思ってたら、あっという間に今日になってた。」「おまえ、ケツ叩かれないと何もできないタイプだな。」「そんなことない。」
4.空と海チャイムが鳴り、2時間目たかやんの数学が始まった。「日直、誰だ?」と言われて、一瞬沈黙が襲った。海がハッと我に返り、号令をかけた。「気をつけ、礼。」「ボケッとしてるなよ!顔洗って来るか?」「大丈夫です。」“何でこういうブルーな日に、日直なんて当たっちゃったんだろう。”すべてが嫌になってくる。まわりを取り囲むあらゆる物ごとが、自分を攻撃してくる気がしてたまらない。“たかやんの授業には集中しなきゃ。”そう思えば思うほど、頭の中と胸の奥の方がモヤモヤしてきて、
4.もう嫌だ!「何で?」星が驚いて尋ねると、「あっ、うん。ちょっと気になって。時間あったから。」はにかみながら首をかたむけ、顔をのぞき込まれた。いったい月美は、いつからこの場所にいたのだろう?何時に終わるか分からないのに、外でずっと待っていてくれたのか?この辺りは大通りに面しているので暗闇という感じではないが、10月の夜の空気は冷ややかで、1人で長い時間たたずんでいるのは物寂しかったに違いない。中に入って待合室にいてもよさそうなものを、そんなことをしたら、眞木野から過保護だと責
3.反省するということよわしはまず、海に向かって話し出した。「海言ってたよね。「もう卒業するまで、お尻を叩かれるようなことはしません!」って。あれつい先日の話だったと思うけど、これで2度目のおしおきになるよね?海のこと信じていたかったのに・・・。」よわしのがっかりした感じが、言葉と表情の両方からひしひしと伝わってきた。「海は今回のこと、悪かったって反省してる?それとも、そんなに騒ぎ立てることじゃないのにって思ってるのかな?」「反省してます。」軽く答える海を見て、よわしは
3.みんなのお陰星のおしおきを終えると、まだ星がこの場にいるというのに、「次、月美さんの番ですね。」眞木野はニコリともせずに真剣な表情で、月美の方に顔を向けた。「えっ・・・」「さあ、こっちに来てください。」「でも・・・」眞木野は月美と星の顔をわざとらしく交互に見て、まるで2人の動揺する様子を楽しんでいるかのように少し間をとってから、「星、あっち行って南にケツ冷やしてもらえ。」星はコクンとうなずくと、慌てて部屋から出て行った。月美もホッとして、「眞木野さんの意地悪
1.ダイエット年末のクリスマスイベントで、月美は『ダイエット』という大きな課題を与えられた。お正月は実家に帰り、おせち料理やお雑煮で母の手料理を久しぶりに味わった。その上、元日に家族で出かけた初詣以外は、家の中で1日中ゴロゴロと過ごす日が続いた。頭の中には“やせなきゃ!”という思いが結構な割合を占めていたにも関わらず、それを実行する意識が欠けていた。実家の体重計は電池切れであり、ストックしてある電池を入れ替えればいいだけのことなのに、それすら後回しにして体重を計るという基本作業
1.もう二度とやりません。冬休みに入る前ぐらいから、クラスの女子の間で『いけない遊び』が流行っていた。それは、スリル満点で、冒険心をくすぐられ、なおかつ達成感を味わうことができる『万引き』。文房具やアクセサリー、本やバッグ、手袋、マフラー、洋服まで、様々な品物が対象となった。「私、昨日、時計やったよ。すごくない?」「いいなあ。私もこの間、リップ、超かわいいのゲットしたよ。」休み時間の教室や廊下では、常識では考えられないような会話が普通に交わされ盛り上がっている。みんな罪悪感な
2.やる気スイッチON!“あの1週間前のひたむきさは、いったい何だったのか?”と思うくらい、今日の星からは勉強に対する意欲をまったく感じなかった。このやる気のない方が本来の星であり、やる気満々だった星の方が別人だと言われれば納得がいく話だが。月美はそんな星に対して心のどこかでイラつきを感じながらも、態度には出さずに平静を装った。また、星のモチベーションをうまく維持できなかったのは、自分の力量不足によるものだと解釈し、『教育する』ということの難しさを実感した。星はテスト週間、特
1.悠一のお気に入り職場体験では予期せぬ問題がいろいろと起こったが、何とか2日間を乗り切ることができた。星の場合、2日目は初の入院患者体験となってしまったが・・・。バタバタしていたせいで、病院の先生にチェックしてもらう書類を渡しそびれてしまった。星は翌日の放課後、市立病院に電話を入れた。「今から行ってもいいですか?」と聞くと悠一が、「夜、自宅に寄ってくれれば対応するぞ。」と言ってくれた。pm7:00悠一が帰宅して夜ごはんの支度をしていると、玄関のチャイムが鳴った。ドア
4.思わぬ展開今回のテストでは英語と数学が同じ日だったので、数学よりも英語の勉強を優先した。今までテスト前は数学ばかりやっていたのに、今回は問題集のつまずいた箇所を見直すことしかしなかった。好きな教科を勉強するのは簡単なことだったが、星はあえて苦手な英語に力を注いだ。ヒップハートであれだけ時間を割いて教わったのだから、今までよりもいい点数を取りたかったし、眞木野を見返すためには避けてはいけない過程だった。眞木野に言われた「次のテストで数学1番をとれ」というお達しを忘れていた訳ではなか
3.悩みごと2人におしおきをしたあと、悠一はこのまま様子を見ようとも思ったが、被害者である月美のことを考えると居たたまれなくなり、たかやんに相談することにした。pm9:00すぎ携帯に電話をかけると、まだ学校にいるようで、電話口からガヤガヤした話し声が聞こえてきた。「高也先輩、遅くまでご苦労様です。ちょっと海のことで・・・。」一之瀬星から果たし状が届いたことを含め、海が月美にした嫌がらせの一部始終を伝えた。たかやんはまったく把握していなかったようで、驚きを隠せない様子だった。「
2.強烈な痛み星がヒップハートのドアを開けたのは、予約時間を1時間過ぎたpm2:00だった。眞木野はトレーニングルームでお客さんの指導をしていたが、星の姿を見るとスタスタと待合室にやって来て、何も言わずにいきなり星の顎をクイッと持ち上げ右手を高く振り上げた。星がウッ!と身構えたときには、すでに左の頬に強烈な平手が打ち下ろされていた。ビッシャーン!!「ううぅっ・・・。」もう一度顎を上げられ、今度は右の頬をビッシャーン!!かなりの力でひっぱたかれた。突然のことに驚き、
2.保健室でのおしおき翌日4時間目の数学の授業、どうしてもたかやんと顔を合わせるのがしんどくて、3時間目が終わると保健室に向かった。保健の花井知果(はないちか)先生は、海が1年で保健委員をしていたときに仲良くなって、何でも話せるお姉さんみたいな存在。28才、独身。生徒たちは『先生』じゃなくて、『花ちゃん』と呼んでいる。「花ちゃん、頭がフラフラするから休ませてー。」「海ちゃん、悩み?」即座に言い当てられ、「ううん。頭がフラフラするの・・・。」「フフ、大丈夫?一応お熱測ってみる?
2.素直になれない2人翌日火曜日、星がヒップハートのドアを開けると、今日は眞木野に出迎えられた。昨日はひとことも話をしなかったので、眞木野と会うのは久しぶりの気がした。これまでの経過を整理しておくと・・・(書いている本人でさえ頭の中がゴチャゴチャなのだから、きっと読者のみなさんは???だらけのはず(゚Д゚))1週間前の土曜日:星はヒップハートに正式に通い始めた。以前会ったときの印象から優しく穏やかな人だと思っていた眞木野により、『おしおき』の洗礼を受けた。無謀と思えるほど大